使用済みおむつの件、問題の内容、なぜ取り組んだか、現段階のまとめ
関西では使用済みおむつの持ち帰りを廃止する自治体が比較的珍しいなのと、ちょうど枚方市が次の4月から実施するのと、ネットで発信している人が少ないからか何件かありがたいことにお問い合わせをいただいております。
自分の頭の整理も含めて答えていることをまとめておきます。
使用済みおむつの問題とは
保育園で発生した使用済みおむつ、どうせ家に持って帰っても捨てるだけなのに、持ち帰らないといけないというルールになっている自治体が多いです(枚方市も今はそうです)
季節によっては臭ってきますし、使用済みおむつを持ったままで帰りにスーパーなどでの買い物もしにくいですよね。
また、保育所でもこどもごとに分別しておかなければなりません。●●さんのおむつ、××さんのおむつ・・・といったように。
大阪府内では緑のところが園で処理、赤のところが保護者持ち帰り、グレーは不明です。
図はおむつの持ち帰りをなくす会のHPから拝借しました。
21年4月~7月あたりの調査なので、枚方市も赤色(保護者持ち帰り)ですが、22年4月から園で処理に代わります。※公立幼稚園での使用済みおむつも園で処理に代わります。
なぜこの問題に取り組むことに?
大きいくくりでいうと少子化対策、そのためには親の負担軽減が必要。
細かく、深堀していくとこのおむつの問題もあるということを知りました。
おむつの問題を知った経過は?
同年代の市民からと、会社時代の同期の人に勧められて読んだ高崎順子さんの『フランスはどう少子化を克服したか』を読んで知りました。
子育て政策はいつから取り組んでいる?
当選してからずっとです。
行革、人事、教育、子育て、協働・官民連携・公民連携が基本の柱です。
最近はIT系・DX系、社会保障制度関係(介護予防・健康政策)も入ってきています。
おむつの持ち帰りをなくすことの3大メリット
- 保護者の負担軽減
- 保育士の負担軽減
- 衛生対策
実施にかかる費用を考えると費用対効果は比較的高いと思います。
なぜおむつの持ち帰りをやっていなかったの?
おそらくこの3つくらいだと思います。
- 布おむつの時は都度持ち帰っていてその名残が紙おむつになっても残っているのでは?
- 親が子どもの健康状態を確認してもらうため(実際にやってる人います?)
- 追加費用が掛かる(そこまで費用の掛かるものではないと思います。枚方市の場合9園で100万円程度、他自治体の事例も見ていると1円10~15万程度が相場と思います)
木村のこれまでのアクションと枚方市の動き
- 2018年2月:担当課にヒアリングをする。
- 2019年6月:議会で取り上げる
- 2020年11月:他市状況を調べる
- 2020年12月:再度議会で取り上げる
- 2021年3月:議会の発言の中の要望で取り上げる。
- 2021年12月:2022年4月より実施と発表
最初の最初からいうと3年ほど、議会で取り上げてからは2年半くらい。
その他の子育て世帯の負担軽減策も取り組んでおります。
おむつのことに特化しているようにも見えるかもしれないですが、そういう意味でもなく、子育て世帯の負担軽減の細かいところも提案しております。市長ではなくいち議員なのでできることやできるまでの時間はどうしてもかかってしまう部分もあります。
おむつについては、私が初めて議会で取り上げたのは2019年ですので、2年半くらいかかりましたね。
他にも給食の主食を保育所で用意することや、
いわゆる慣らし保育の期間の問題、
一時預かりをもっと使いやすいように、
ほかにも気になる点などございましたらご意見いただければ幸いです。
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問題意識としては、こちらにも書いていますが、子育てって経済的、時間的、心理的、身体的負担が大きいですよね~。というところからきています。
子どもはめちゃくちゃかわいいのは大前提の上で、子育ては時間的にも体力的にも経済的にも大変ですよね。核家族だと本当に大変です。子育て世帯の負担軽減、社会で子育てができるような環境を整えて、少子化の解消にもつながるようにしていきたいと思います。
「これまでの親は頑張ってきたんだから」
「私が子育てしてた時はそんなのなかったんだから」
という意見もあろうかと思いますが、その結果、どんどん出生率が下がってきて、今に至る、という部分があると思っています。(今まで子育てされてきた方々には敬意を表しつつ)今のことを続けていても子どもを産みたいという人は今以上に増えないですよね・・・ですので、細かいところでも対応していけたらと思っております。