職員の意識改革について。不祥事があったため風通しの職場にするために360度評価を導入しては? | 前枚方市議会議員 木村亮太
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職員の意識改革について。不祥事があったため風通しの職場にするために360度評価を導入しては?

代表質問の内容です。

順次アップしております。

 

質問の趣旨

 

この間、枚方市においては、公文書偽造の不祥事が発生し、原因の一つとして風通しの悪さが指摘されていました。

 

市長は市政運営方針の中で、

さらなる市民の信頼を得られる組織をめざし、人権尊重やハラスメント防止に対する意識の高揚を図るとともに、活発な意見交換ができる風通しの良い組織風土の醸成に向けた、職員の意識改革を進めます

と述べられておりましたので、以前の議会でも360度評価を提案しており、今回再度導入について考え方を聞きました。

 

人事評価制度(前例踏襲主義の打破や若手の意見が通る職場に)

 

 

質問の詳細

【質問】

2.「重点的に取り組む8つの分野について」(1)職員の意識改革について、お伺いします。
市政運営方針の2ページでは、「活発な意見交換ができる風通しの良い職場風土の醸成に向けた、職員の意識改革を進めます。」と書かれています。
当然ながら、一定の規律や節度を守ったうえで、職員が自分の意見を言いやすい良好なコミュニケーションが確保された職場風土の醸成が、より良い仕事、引いては市民サービスの向上に欠かせないことは言うまでもありません。
しかし、このような言わば円滑な組織運営を行うにあたっては、至極当然のことについて、改めて今回の市政運営方針の中で強調して述べられることについては、若干の違和感も覚えます。
そこでまず、風通しの良い職場風土の醸成について、あえて今回の方針で述べられた理由や背景についてお尋ねします。

【答弁】

次に、職員の意識改革について、お答えします。
風通しの良い職場風土の醸成を述べさせていただいたのは、昨年発生した幹部職員による不祥事を教訓とし、改めて組織全体のコンプライアンス意識とモチベーションの向上を図るため、市のトップである私の言葉として入れたものです。

【質問】

風通しの良い職場風土の醸成について、今回の方針の中で述べられた理由、背景については理解しました。今回の不祥事については、役所の意思決定のプロセスや在り方についても問題があったのではないかと思いますので、その点も立ち返っていただきたいと思います。
職場として働きやすい条件の一つが人間関係です。そういう点では上司との人間関係や人間力は大事ですので、仮に風通しの悪い職場風土を招くような上司がいれば、職員個々のコンプライアンス意識やモチベーションも上がらず、結果として、より良い市民サービスの提供には繋げられないのではないでしょうか。理事者方々にも徹底していただくようにお願いします。
これまでからも度々指摘をさせていただいてはいますが、このような状況を打開するためには、やはり部下が上司を評価できるような仕組みが有用ではないかと考えています。
そこで、改めて、人事評価制度における、いわゆる360度評価についてどのように考えられているのか、お尋ねします。

【答弁】

360度評価については、双方向における評価者としての立場の資質、責任という観点などの課題もありますが、上司だけでは気づけない部分を部下の意見で補完することで、納得性や客観性の向上、ひいては風通しの良い職場風土の醸成につながる側面もあると認識しており、引き続き検討を進めていきます。

【意見要望】

360度評価が簡単に導入できる仕組みではないことは承知していますが、円滑な組織運営や職員間の信頼確保といった観点も含め、さらに公平・公正な評価制度の構築の必要性が高まってきているのではないでしょうか。
職場の風通しはよいか、上司は部下の提案をよく聞いてくれるか、対話ができているか、などを聴取することだけでも、風通しの良い職場風土の醸成に向けて一定の効果があるのではないかと思いますので、前向きに検討していただくよう要望しておきます。

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