ストレージ32GB、通信容量LTE1か月3GBで長期間のオンライン授業は可能?? | 前枚方市議会議員 木村亮太
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ストレージ32GB、通信容量LTE1か月3GBで長期間のオンライン授業は可能??

 

6月定例月議会本会議初日の質疑です。

質問の趣旨

4月の閉会議会で小5~中3までのタブレットの整備が決まった件、当時から私は小1~4に対してもタブレット端末の整備を、と主張してきましたが、今回の議会で小1~4についても整備の予算が計上されました。

(私が主張したのもゼロではないですが、国の補助メニューの方針が変わったの方が大きいです)

 

全体の方向性としてはタブレット端末の整備はいいと思っています。

 

運用面について質疑をしました。

(この件はフェイスブックでのコメントをきっかけに深堀して質疑をすることになりました。コメントいただきありがとうございます)

 

予定しているタブレット端末は1台で1か月で3GBの通信量の上限があるのですが、この容量では動画を使ったオンライン授業をすると1週間も持たないでしょう。内部ストレージも32GBと限られた容量のため動画を端末にDLするのも限りがあります。

 

自宅にwifi環境のある場合はいいですが、そうじゃない家庭はどうなってしまうのか・・

 

質疑の中で、タブレット全体の通信量をシェアできる方式にすることを検討するということでした。

 

関連記事はコチラ

新型コロナウィルス対策の補正予算のうち、ICT整備機器事業経費について(タブレットの配布、小学校1年生から4年生の分は??)

一人一台のタブレット端末の整備。お金をかけるものだからこそ効果検証を。また学校からの資料や情報のデジタル化・オンライン化の促進も。

 

タブレット端末の整備スケジュールや費用などについてはコチラの記事に記載しております。

6月1日教育子育て委員協議会が開催(教育振興基本計画の見直しと、タブレット端末整備について)

質問の詳細

【質問】

学校ICT機器等整備事業経費についてですが、4月の閉会議会において、小学校1年生から4年生のタブレット端末について、早急に整備を進めるよう要望させていただいておりましたが、この度の補正予算で1年生から4年生のタブレットについても計上され、うれしいかぎりです。新型コロナウイルスの感染は、第2波、第3波が予測されているなかで、その備えとして、財政負担としてはかなりの額ではありますがタブレット端末を導入するということは、将来を担う子どもたちへの先行投資でもあると考えております。
そこでまず伺いますが、今回整備されるタブレット端末はiPadであるとお聞きしていますが、端末の容量は何GBを想定しているのでしょうか。その容量で例えば、30分程度の動画をインストールした時、どれくらいの動画をインストールできるか、お伺いします。

【答弁】

ご質問の動画の保存については、クラウドサービスの活用を予定しており、十分な容量を確保できると考えております。なお、iPadの記憶装置は32GBであり、この端末でも、通常30分の動画なら40数本分の動画を保存が可能となっております。

【質問】

学校ICT機器等整備事業経費については2回目の質問です。今後、新型コロナウイルスの感染の第2波、第3波により、再度、小中学校の休業措置が取られることが想定されます。その時には、一人一台のタブレットが配備されているとオンライン授業も可能となると思います。今回のタブレット整備では、LTE通信を導入するとのことですが、パケットの上限はどれくらいですか。もし、上限に達した場合、どのような対応を考えているのか、お伺いします。

【答弁】

今回契約したタブレット1台当たりのパケットの上限は、3GBとしておりますが、今後のオンライン授業を見据え、タブレット全体の総通信料を想定した対応を考えており、必要な手続きを進めております。

【要望】

予算の制約もあるとは思いますが、1つの端末で内部の容量は32GB、LTEで通信できるパケットの上限は3GBということです。この上限だと、仮に、本当に第二波が到来し、4月5月のように学校に来ることができない状態になった時や、また不登校の児童生徒で、自宅にWIFIがない家庭がLTEで授業を受けていたら1週間もしないうちに通信制限になってしまいます。また、WIFI環境下に行ってできる限り動画をダウンロードしてためておくやり方でも、30分の動画が40本程度であれば2週間分の授業の動画をダウンロードすれば上限になると思います。タブレット全体の総通信料の対応も含めて、自宅にWIFI環境のない方でも長期間オンライン授業を受けられる環境の整備を求めておきます。

バタバタの中で進めている事業ですし、全体の方向性としてさまざな可能性を秘めていると思っていますので、タブレットを整備していくことに異論はありませんが、各論の部分では課題があると感じます。WIFIモデルを購入し自宅にWIFI環境のない生徒にだけルーターを貸し出すやり方との費用の比較検証もしていただきたいと要望いたします。

オンライン授業をするにしても、どのようにオンライン授業を進めていくのか、単に、授業を流すだけではなく、個別に応じた学習の取組が進めていただきたいと思います。整備をすることが目的になるのではなく、タブレット端末の整備という手段を使って、学力の向上や、教職員の多忙化の解消、生徒や保護者とコミュニケーションの充実などの目的を果たし、しっかりと効果検証もしていただきたいと要望とし、質疑を終わります。

 

 

 

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