一人一台のタブレット端末の整備。お金をかけるものだからこそ効果検証を。また学校からの資料や情報のデジタル化・オンライン化の促進も。
先日開催された教育子育て委員協議会での発言②です。
ICTを活用した学習環境の整備について
概要
一人一台のタブレット端末が整備されます。
その他にも周辺機器の整備やWIFI環境の整備など。
8億プラス債務負担行為(複数年にわたる支出)で48億円くらいの大型事業です。
詳細については教育子育て委員協議会の内容をまとめたブログをご確認ください。
→コチラ
質疑の趣旨
タブレット端末の整備については私も求めてきましたので賛成です。
ただし、上記のように相当の費用をかけて実施する者ですので、成果を上げなければならないですし、効果検証も大事です。
学力の経済学の中室先生の記事。
・パソコン導入が学力に与える効果は大
・「正しい習熟度に合った指導」が学力を改善させる
・生徒・児童に一人一台のパソコンを導入するという「手段」が目的化してしまった政策は、当初の目標を達成できていないhttps://t.co/mXlr9bHBuX— 木村亮太@枚方市議会議員 (@kimura_ryota) May 19, 2020
また、学校と生徒や保護者とのやり取りについてもタブレット端末を通じて情報共有などもしてほしいと思っておりますのでそのことについても確認をいたしました。
質疑の内容
効果検証について
【質問】
4月の閉会議会において、小学校1年生から4年生のタブレット端末について、早急に整備を進めるよう要望させていただいておりましたが、6月定例月議会の補正予算計上が予定され実現させることは、うれしいかぎりです。
しかし、タブレット配備されたあとは、しっかりとその効果を検証し、学力向上や情報活用能力を向上させるサイクルが必要と考えます。今後どのようにICT活用による教育効果を検証していくのか教えてください。
【答弁】
一人一台の端末の整備が整い、各学校で活用を進めていくにあたり、今後の効果検証につきましてはタブレットの活用率を調査し、各学校での活用状況を把握するとともに、教員だけでなく児童・生徒も「タブレットを活用した学習は分かりやすい」「自分にあったスピードで学習を進められる」アンケート調査を実施し、タブレット授業を活用したことによっての授業の変化などについて、その効果を検証してまいります。また、先進的に取り組みを進めている他市の効果検証も参考にするとともに、学力向上につながっているかなどの検証も検討してまいります。
【意見要望】
例えば、先進的に取り組みを進めている箕面市では、タブレット使用による授業の変化だけでなく、一人ひとりの子どもたちの学力の状況と教員の指導との関係や業務の効率化についても検証を行っていると聞いています。また、尼崎市では、大学の教授とも連携し取り組みを進めているようです。
本市でも、子どもたちの学力や情報活用能力の向上につながるよう、学習データを有効活用し、例えば、民間の研究機関等で客観的な検証を行うなど、教育効果の向上につなげていただきますようお願いします。
連絡について
【質問】
今後、配付されるタブレットは、新型ウィルスなどの危機事象への対応のほか、ペーパーレス化の視点で、さまざまな取り組みにつなげることができると思います。
例えば、タブレットを活用し、各家庭への手紙や、学級通信などのお知らせをオンラインで伝達できることも可能になると思いますが、そのような取り組みの予定はあるのでしょうか。
【答弁】
今後、配付していくタブレットについては、教育現場で、より効果的に活用していくことが必要と考えており、学級通信などを含めた各家庭へのさまざまなお知らせ等についても、タブレットを活用した取組を検討してまいります。
【意見要望】
さらに、このたびの子どもたちへのタブレットの配付においては、例えば、学期末に子どもたちへ配る「通知表」や、日頃の子どもたちのテストの結果の推移など、保護者と子どもが、学校生活の内容を効果的に把握できるような取り組みも考えられると思います。
今後、各家庭のニーズを踏まえながら、タブレットを有効に活用できるよう、検討を進めていただくことを要望しておきます。