枚方市の待機児童はゼロ?国基準?枚方基準?
各候補のチラシやWEBで待機児童のことが取り上げられており、私も「実際どうなっているの?」
と聞かれることがありますので、情報をまとめておきます。
伏見市政の4年間だけで言うと
- 定員数・・・6993→7061→7210→7346:600増
- 入所児童数・・・7151→7381→7618→7738→7776:600人増
- 国基準の待機児童数・・・0→9→30→0:ゼロから30の間
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・283→299→320→281:300人前後の間
この潜在的な・・というのが大橋候補が言っている枚方基準なのだと思われます。
ということで、
- 定員数・・・増えている
- 入所児童数・・・増えている
- 国基準の待機児童数・・・ゼロを達成している年度もある。
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・300人前後。
となります。
ちなみに、国基準じゃない方の待機児童ゼロについては市としてどう考えてるの?については、潜在的な待機児童も含めて待機児童ゼロを目指しているがまだ実現していない。という状態です。
確認できる指標が様々あります。
- 定員数・・・各施設の届けられてる定員の合計です。
(90人定員の保育所が2園、19人定員の小規模保育施設が2つで合計90×2+19×2=216) - 入所児童数・・・定員数とイコールになることもあれば、定員数よりも多くなっている場合があります。多くなる場合は、弾力的運用という名で、本来は10人定員のところ11人までOK、というようなもので、定員数で入所できない場合は弾力的に入所してもらっています。
- 国基準の待機児童数・・・こちらが国で決められた基準での待機児童数です。
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・こちらが希望する施設を利用できていない児童数を含めた数字です。例えば、A保育所は空いているけどB保育所がいい、A保育所にはいかない、というご家庭は保育所に行くことができず、潜在的な待機児童になります。
A保育所に行かない理由は、家からの距離や通勤経路の問題等です。
数字の推移は以下のようになっております。
H23→31のいずれも4月1日時点です。
- 定員数・・・5763→5863→6023→6153→6739→6993→7061→7210→7346
- 入所児童数・・・6370→6549→6641→6768→7151→7381→7618→7738→7776
- 国基準の待機児童数・・・48→32→8→0→36→0→9→30→0
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・?→?→?→?→243→283→299→320→281
※潜在的な待機児童の最初の4年が「?」なのは当時は「まず国基準のゼロ」を目指しており、データが公表されていませんでした。
↑ちなみに、大橋候補のチラシ等に掲載されているグラフは2019年の値が、2018年の値を超えていますが、2018は320人、2019年は281人なので本来であれば右肩上がりではなく、2018よりも棒グラフが小さくなるはずです。それ以外の数字を使っているのであれば話は違ってきます。
こちらの画像の「2019年4月1日現在・・・の保育所に入れない待機児童は320人です。」という表記もおそらく正確には281人だと思います。
4年に一度しかない市長選挙です。ビラやネットの情報を読み比べて選択する人もいると思います。誤植は誰にでもあると思いますし、私も市政報告で間違っていることもありますが、結構大きく取り扱われていますので間違った情報によって、間違った選択になるのは良くないですね。
伏見市政の4年間だけで言うと、前述の通り、
- 定員数・・・6993→7061→7210→7346:600増
- 入所児童数・・・7151→7381→7618→7738→7776:600人増
- 国基準の待機児童数・・・0→9→30→0:ゼロから30の間
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・283→299→320→281:300人前後の間
ということで、
- 定員数・・・増えている
- 入所児童数・・・増えている
- 国基準の待機児童数・・・ゼロを達成している年度もある。
- 潜在的な待機児童も含めた数・・・300人前後。
となります。
ちなみに、国基準じゃない方の待機児童ゼロについては市としてどう考えてるの?についてはそこも含めて待機児童ゼロを目指しているがまだ実現していない。という状態です。
目指してはいるが実現していない、というのが正確だと思います。
実現していないのも事実です。
ここからは、
(肯定的に)実現はしていないけど、定員は増やしていってるよなぁ。
と思うか、
(否定的に)実現していないからだめだ!
と思うかは個々の判断になると思います。
なぜ潜在的な待機児童も含めた待機児童ゼロが実現していないのか
ということに関して私が理由は(重なる部分もありますが)2つあると思います。
- 見込みが甘いこと。
ニーズを過少に見込んでいるのではないか、ということです。 - 財源がないこと。
定員を拡大するには、保育所等の新設、増改築や保育士の確保が必要です。そのためにはやはり財源が必要です。どういう財源の見直しをするか、税収アップ策を取ることができるか、というところがポイントになります。
結論としては、適切な見込みを建てて、今以上に待機児童対策に予算を付けて、をやることが必要になります。
ちなみに、木村の意見としては、待機児童対策を伏見市長になってからさらに入所枠の目標数字(当初より+130)を増やして、通年のゼロ、潜在的な待機児童も含めたゼロを目指しているという点は、ある程度肯定的に捉えつつ、しかし、まだまだ実際には希望する保育所に入所できていない人もいるので、さらに待機児童対策はやるべきですし、見込みの数字の立て方も変えていくべきだ、と思っております。
2019年6月の議会での発言です↓
待機児童ゼロに向けて、そもそもの見込みが間違っているのではないか。
年度ごとで見ると以下のようになっています。毎年議会に報告されている数字です。
平成23年度4月
- 定員 5763
- 入所児童数 6370
- 待機児童数 48
- 潜在的な待機児童?
平成24年度4月
- 定員 5863
- 入所児童数 6549
- 待機児童数 32
- 潜在的な待機児童?
平成25年度4月
- 定員 6023
- 入所児童数 6641
- 待機児童数 8
- 潜在的な待機児童?
平成26年4月
- 定員 6153
- 入所児童数 6768
- 待機児童数 0
- 潜在的な待機児童?
平成27年4月
- 定員 6739
- 入所児童数 7151
- 待機児童数 36
- 潜在的な待機児童 243
平成28年4月
- 定員 6993
- 入所児童数 7381
- 待機児童数 0
- 潜在的な待機児童 283
平成29年4月
- 定員 7061
- 入所児童数 7618
- 待機児童数 9
- 潜在的な待機児童 299
平成30年4月
- 定員 7210
- 入所児童数 7738
- 待機児童数 30
- 潜在的な待機児童 320
平成31年4月
- 定員 7346
- 入所児童数 7776
- 待機児童数 0
- 潜在的な待機児童 281