Hirathon(ヒラソン)の取り組みについて視察 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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Hirathon(ヒラソン)の取り組みについて視察

Hirathon(ヒラソン)の取り組みについての話を伺いに大工大に行っておりました。

 

視察を受け入れていただいた大工大の皆様、そして、同行していただいた担当職員の方々には感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

 

 

Hirathon(ヒラソン)とは、ひらかた(Hirakata)のHiraとハッカソン(hackathon)やアイデアソン(Ideathon)のソン(thon)を合わせた造語です。

 

産官学が連携して、行政や企業の課題をハッカソン・アイデアソンを通じて、AI×データを活用し解決しつつ、優秀な企画や作品で事業性があるのものにはベンチャー育成を行っていくような取り組みです。

 

詳細は以前に話を伺ったブログもご参照ください。

産官学連携フォーラムHirathon

 

今回は人流センシングシステムとAR技術について話を伺いました。

 

人流センシングシステム

 

コロナ禍で密を割けないといけない時代の中、携帯のWIFIから出ている電波で人の分布状況を調べるセンシング技術です。

開発当初はイベント時に災害発生した時にスムーズに各避難所に案内するために、ということで開発されておりましたが、今のコロナ禍においても活用の幅が考えられそうです。

 

こちらのセンサーをイベント会場においておけば密の状況を調べることができます。

とても安価なもので1台8000円程度で半径100mの範囲を計測することができます。

 

五六市の際には枚方市駅から枚方公園の歴史街道を15台くらいでカバーできるようです。

 

モバイルバッテリーを使っているので1日は持つようです。

 

 

 

 

センサーによる人数分布と目視で確認した人数分布の相関係数はこの時点では0.66程度で今後はもっと精度を高めていきたいということでした。

最新では相関係数0.8程度まで上がっているという話でした。

 

WIFIの電波で計測しますので、スマホを持っているけどWIFIを切っている人、スマホを持っていない人、電波が壁などでブロックされて拾えていない人、あたりが誤差として出てくるようです。

 

 

 

今後の展開として映画とか商業施設のトイレの込み具合をリアルタイムで知らせてくれるとかにも使えそうですね。

 

避難所の密状況をリアルタイムに確認するのにも使えそうです。コロナ禍において避難所も人と人との間隔を空けないと行けなくなっていますので、一次避難所が満員になっているのがわかれば二次避難所に行くかどうかの判断基準にもなりそうです。

 

もともとは開発だけで終わるのではなく、大学発ベンチャーにもつなげていきたいという話ですので、今後の想定している流れです。今は開発の時期ですが、今後はビジネスベースに載せてきたいという話で期待ですね。ぜひトライしていってほしいです。

 

 

 

AR技術と百済寺の再現について

こちらは枚方市にある大阪府の特別史跡の百済寺をARで再現していくというもの、ARや関連技術の研究状況をお聞かせいただきました。

 

百済寺についても実際に建物を復元するとなると相当の費用が掛かりますので、まずは、VR上でという話です。

 

根底となるAR・DR技術の研究について

ARは拡張現実といわれますが、実際に存在しないものを存在するかのように映し出す技術です。

床の上にHiroと書かれた紙が置いていますが、パソコンの画面上には椅子があります。

↓アップにするとこんな感じです。

 

 

DRは陰消現実といって、ARの逆で現実にあるものをPCの画面上で消すことができます。

現実世界には傘立てがありますが、PC画面上では傘立てがなくなっています。

 

 

 

このARとDRの技術を組みあわせると、存在しているものを消して、存在していないものを出すことができます。

このように傘立てを消して、椅子を出すということもできます。

新しい家具の配置シミュレーションをする時に便利そうですね。

 

 

百済寺のVRについて

 

百済寺の再現は慣れており、流れがある程度決まって入れば1週間程度あれば復元していけるということです。あとはテクスチャー(質感)などをどこまで細かくするかによっても所要時間は変わってきます。

 

 

 

最後に

私は文系ですが、新しいもの好き、技術好きなので、こういう話はワクワクしますね。

研究をさらに進めていただくとともに社会実装がどんどん進んでいけばと思います。

 

話を聞き、枚方市との関係の中でデータの出し入れなどの部分でまだまだ課題はあると感じた一方で、以前からオープンデータの取り組みを提案してきた立場からすると、ここまで広がりが出てきたのは感慨深いです。

(最初に議会で提案したのは7年前のようです。)

https://ameblo.jp/kimura-ryota/entry-11756151627.html

 

市にもさらに研究が進みやすいような関係を築いていただきたいので私の立場からも働きかけてまいります。

研究開発の資金面での課題などもあるようであれば、クラウドファンディングとかSIBとか官民連携ファンドなども考えていきたいですね。

 

 

ちなみに大工大枚方キャンパスは建物の形が国会議事堂です。

 

 

 

 

 

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