事業系ごみの手数料、遅れることなくしっかりと法の趣旨に則った金額に
一般質問の内容、事業系ごみの手数料について、です。
質問にした問題意識
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法:廃掃法)では、
家庭系ごみは無料(自治体が費用を負担)
事業系ごみは有料(事業者:会社が費用を負担)
という原則があります。
しかし、今は事業系ごみの手数料を実質的に市が負担しています。
ごみ処理費用は300円のところ、手数料は90円ですので、差額の210円は市が負担(税金から負担、市民の負担)となっております。
法の趣旨に則った費用だと300円ですが、まずは、今後京田辺と合同で新しい清掃工場を作り、その時に京田辺の処理費用の150円に合わせることを「早々に」するという話になっていました。
ちなみに、この事業系ごみの手数料が150円になると、年間で2億円手数料が増加します。
関連質問
2013年予算:事業系ごみの経費について
2013年6月:事業系ごみ処理手数料変更、法の趣旨に則った料金体系に
2018年9月:ごみ処理手数料の改定で年間2億円の効果??
質問の要旨
- 前から手数料の適正化が必要と主張してきた
- 新しい清掃工場の完成が2年遅れるけど、この件はどうなる?
- 手数料の改定は2年ずらさずに令和5年の条例改正を目指す
とのことでした。
質問の詳細
【質問】
事業系ごみの手数料についてお尋ねをします。
事業系ごみの手数料についてはこれまでも取り上げてきましたが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、事業活動に伴って発生させた廃棄物は、自らの責任において適正に処理しなければならないとされています。
枚方市は、市のごみ処理基本計画において、事業系ごみ処理手数料については、ごみ処理原価に一致したものとなるように、手数料の見直しを検討するとされ、議会でも答弁されていますが、京田辺市との共同処理の開始に向け、10kgあたり90円の手数料について、現在、京田辺市の手数料である10kgあたり150円を踏まえた検討が進められていると思います。ごみ処理原価との乖離がある中、財源確保の観点からも早期の見直しが求められるところですが、現時点の検討状況と、可燃ごみ広域処理施設の稼働が2年延期されることの影響についてお伺いします。
【答弁】
事業系ごみ処理手数料については、引き続き、ごみ処理原価や近隣市の状況等を総合的に勘案し、改定の検討を進めることとしており、近隣市と情報交換等を行うなど、具体的な検討に向けて取り組んでいるところです。
可燃ごみ広域処理施設の稼働が令和7年度に延期されることとなりましたが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律による排出者責任の考え方に基づく適正な費用負担の必要性を重視し、令和5年度の条例改正を目指して、具体的なスケジュールの検討を進めてまいります。
【意見要望】
これまでも、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の趣旨や財源確保の観点から適正な手数料にするべきと意見をしてきました。事業者との兼ね合いもあると思いますが、令和5年度には条例改正が実現できるように、具体的な取り組みを進めていただきたいと思います。