市有地の有効活用や、そのために昔の事業の見直しも必要ではないか。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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市有地の有効活用や、そのために昔の事業の見直しも必要ではないか。

一般質問最後の内容、市有地の有効活用について、です。

 

  • 余っている土地は有効活用していこう。
  • 土地開発公社で土地を保有していると金利がかかってしまう。
  • 以前に計画されていた事業も状況に応じて見直しをしていこう

 

という趣旨です。

この内容は初めて市議会議員に当選した2011年の12月議会で取り上げて、それ以降も質問しています。

過去の発言をピックアップしていたら我ながら予想以上に回数が多いですね・・・。

 

これだけ発言してきたかいあってか、当初から取り上げてきた(仮称)北山社会教育施設用地に関しては、土地開発公社から枚方市が土地を買い戻し、この度50年間の期間で貸し付けをする事業者が決まりました。

50年間で1.44億円(年間288万円)で貸付する予定です。

 

この部分については、別のブログにもまとめております。↓

仮称北山社会教育施設用地の活用が決定。集会所、まちライブラリーの機能を有する有料老人ホームに。

 

 

 

今回は、

  • 同じく当初から取り上げている中振中央公園用地
  • 枚方高校横の枚方保育所改修時に仮設園舎があった場所
  • 下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地

の3つの土地の話を取り上げています。

 

 

答えは三者三様ですが、少しずつ進めていきます。

 

 

  • 中振中央公園用地

については、土地開発公社で保有しているため、何もしていなくても年間で約1000万円以上負債が膨らんでいきます。負債を大きくしないためにも早く買戻しが必要です。

当初の事業計画通り進めるということですが、事業計画そのものの見直しを求めています。20年~30年前の計画ですので・・・。

  • 枚方高校横の枚方保育所改修時に仮設園舎があった場所

については、待機児童対策のために活用していくとのことです。

 

  • 下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地

についてはゼロ回答ですので、広い視野でいい方法がないか引き続き考えます。

 

    質問の冒頭

    【質問】

    財源確保や市民生活の向上のためにも活用すべき土地は活用すべきという観点から、これまでも取り上げてまいりました。そうした中、元仮称北山社会教育施設用地については当初の事業をしないことを決定し、土地を土地開発公社から買い戻し、50年間の貸付予定者が決定しました。今後契約締結の手続きなどがありますが一区切りついたと認識しております。
    市内には他にも活用ができる土地があると思いますので市有地の有効活用について、3点ほどお伺いします。

     

     

    中振中央公園用地

    【質問】

    まず、都市計画公園である中振中央公園について、お伺いします。現在、一部を暫定的に整備したうえで開放された状況になっていますが、この公園の計画用地に係る用地の取得状況はどのようになっているのでしょうか。また、今後、中振中央公園をどのように整備されていくのでしょうか。

     

     

    【答弁】

    はじめに、中振中央公園の整備につきましては、中振中央公園は計画面積が4万平方メートルの地区公園であり、現在、本市及び土地開発公社が所有する用地として約11,500平方メートルを確保しております。今後の整備につきましては、取得が比較的集中している計画区域東側において、国の交付金や本市の財政状況などを踏まえ、公社からの買戻しや用地の取得を進めたうえで先行整備を行い、供用開始したいと考えております。

     

     

    【質問】

    中振中央公園については、用地の取得が比較的集中している計画区域の東側を先行整備し、市民に利用していただくとの回答ですが、先行整備される区域以外の整備については、どのように考えておられるのでしょうか。

    【答弁】

    先行整備から除かれる区域につきましては、先行整備の完了後、事業の優先性や財政状況等を勘案したうえで、整備を行いたいと考えております。

    【意見要望】

    この土地は最初に平成元年に取得、都市計画決定は平成5年といずれにしても30年近くたっています。まちづくりというのは時間がかける部分もあると理解しますが、今後は人口減少もしていきます。これから駅前の再整備や連続立体交差など投資的経費が掛かる事業がある中で、この公園まで予算が回ってくるのは10年ないし20年くらい後になると思います。ちなみに、私が最初に議会で質問した平成24年2012年の時は簿価が15億でうち、利息が4.7億平成30年度決算では簿価が17億で利息が約5.7億です。買い増しもしている部分もありますが、6年で利息1億円。1年で1000万円以上も増えている計算になります。まさにタイムイズマネーですので、早急に見直し、別の用途での活用の検討を進めていただきたいですし、金利の観点から地方債の繰り上げ償還がいいのか、この土地の買戻しをするのがいいのかについても一緒に検討していただくことも要望しておきます。

     

     

     

    枚方高校横の枚方保育所改修時に仮設園舎があった場所

    【質問】

    次に、昨年まで、枚方保育所等の建替えに伴う仮設園舎が建っていた枚方高校横の公園用地について、お伺いします。
    現在、仮設園舎は撤去され、用地は更地になっていて、フェンスで囲まれていますが、改めてその土地を喫緊の課題である待機児童対策に資するべく利活用をすることを検討できないかと思いますが、そもそも公園用地に保育施設を建設することは可能なのかお伺いします。

    【答弁】

    枚方高校横の公園用地につきましては、土地区画整理事業において確保された公園用地であります。当該地における保育施設の建設につきましては、平成29年の都市公園法の改正により公園広場面積の30%以内の範囲で可能となっております。

     

     

    【質問】

    枚方高校の横の公園用地については、土木部の回答では、保育施設を建設することは可能とのことです。それでは、改めて子ども青少年部にもお伺いします。その土地を待機児童の対策として有効活用すべきだと思いますが、見解をお伺いします。

    【答弁】

    現在、策定を進めております第2期子ども・子育て支援事業計画において、当面、保育需要の増加が続き、令和5年度がピークとなっていることから、通年での待機児童をゼロにするためにも、引き続き、待機児童対策に取り組む必要があります。枚方保育所の仮設園舎を設置した用地については、枚方市駅から比較的近く、利便性もあるため、用地を所管する土木部とも連携し、待機児童対策に活用していきたいと考えております。

    【意見要望】

    当該用地については、市有地の有効活用という観点はもちろんのこと、効果的な手法で、喫緊の課題である待機児童対策のために活用していただくことを要望します。

     

     

    下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地について

    【質問】

    最後に、下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地について、お伺いします。過去の答弁では、これらの用地にある北部調整槽や北部別館は、雨天時浸入水対策や浸水対策の拠点として必要であるとのことでしたが、楠葉の駅近の約30,000平方メートルの土地に設置しておく必要があるのでしょうか。今後のまちづくりにおける土地の有効活用について、市の見解をお伺いします。

    【答弁】

    上下水道事業部に関する下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地について、お答えします。
    北部処理場跡地は、雨天時浸入水対策の調整槽に転用しており、昨年の7月豪雨でも貯留量32,000立方メートルの能力を最大限活用しています。
    このため、安全安心のまちづくりに必要な施設として、適切に維持管理するとともに、雨天時浸入水対策の取り組みが必要と考えています。
    また、北部別館については、浸水対策の拠点機能を堅持しながらも、中長期的な視点で検討が必要と考えます。

     

    【意見要望】

    下水道北部処理場跡地及び土木部北部別館用地については様々なハードルがあるとは思いますが、今後新名神も開通しますので、そういった中でまちづくりの活用ができないか広い視点で検討をしていただきたいと要望しておきます。

     

    最後に全体について

    【意見要望】

    市有地の有効活用については、担当課ごとで議論をすると、どうしても当初の計画していた事業を実施することになり、違う用途で使おうとしても意思決定にも時間がかかってしまいます。今も資産活用課がありますが、そういうった立場の部署が全庁的な立場で土地活用を推進する体制をさらに強化していくことを求めて終わりとさせていただきます。

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