フリースクールの支援など学校復帰以外の方法で不登校支援を実施している自治体が少しずつ。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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フリースクールの支援など学校復帰以外の方法で不登校支援を実施している自治体が少しずつ。

インターン生の立川です。

木村議員が考えられていることについての

内容と感想を本ブログにまとめます。

フリースクールについて

概要

近年、新型コロナウイルスの影響も相まって小中学生の不登校の人数が増加傾向にあります。

枚方市では、

小学生は163/21105=約0.8%

中学生は461/10154=約4.5%

(令和元年度の数字、詳細は以下のブログをご確認ください)

枚方市の不登校生の数が中学校1校分になっている件について。

この解決策の1つとしてとして注目されているのがフリースクールの存在です。

何らかの原因で学校に通えない、また通いたくても通えないという子供たちの学べる環境を

提供しているのがフリースクールです。ここで一番大切にされているのが子どもたちの

主体性を尊重しているところです。

(出典)フリースクールとは? 学校に代わる学びの場 – 不登校の原因・対策解説ノート (futoukou-navi.com)

ソース画像を表示

 

また、フリースクールに登校することも国としても認めていく方向性にあると認識しております。

こちらの記事に詳細書いていますが、要件を満たしたフリースクールに通うことが学校に出席するのと同じ扱いにするという通知が文科省から出ています。

フリースクールについて転換期となる文科省の通知と教育機会確保法

 

 

フリースクール等の他市の取り組みについて

不登校支援として、不登校支援員やカウンセラーなどを配置して学校復帰を目指すというものは枚方市も含めて多くの自治体で実施されていますのでそれ以外で気になる取り組み、最近始まったであろう取組みをピックアップしております。

 

フリースクール費用の支援

 

栃木県

栃木県教育委員では2021年7月に不登校の児童生徒がフリースクールなどに通う

交通費などの活動費を月最大1万円補助する制度を始め、学校外での「学びの機会」を

確保する取り組みを行っています。

(出典)不登校児童生徒の「学びの機会」確保へ 学校以外の活動に補助|県内主要,社会,政治行政|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) (shimotsuke.co.jp)

滋賀県・草津市

不登校の小中学生対象、フリースクール費を助成していくという記事がありました。

公的支援は滋賀県初

(出典) 不登校の小中学生対象、フリースクール費を助成 公的支援は滋賀県で初 草津市|社会|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)

 

不登校特例校の設置

不登校特例校とは・・不登校児童生徒の実態に配慮して特別に編成された教育課程に基づく教育を行う学校

ということなのですが、ざっくりいうと、それぞれの事情に応じて毎日通わなくても週何日か通い、残りは自宅等で勉強するのも認められている学校です。

全国では公立8校、私立7校あります。

そのうちの1つの事例が以下です。

岐阜県・岐阜市

岐阜市立草潤中学校は

東海3県で初の公立不登校特例校となります!

この学校の方針は非常にユニークです!!

授業のすべてがオンライン併用可能で通学しなくても

問題なく、担任の先生や時間割までも生徒が主体で選択することが出来ます。

(出典)草潤中学校 視察レポート~不登校生徒のための公立中学校とは? | Katsuiku Academy (katsuiku-academy.org)

 

その他

神奈川県・川崎市

市の子ども施設『子ども夢パーク』に、不登校児を受け入れる「フリースペースえん」を

開設しています。

(出典)トップページ | 川崎市子ども夢パーク (yumepark.net)

 

枚方市の取り組みについて

枚方市ではカウンセリングを行う支援員(不登校支援員など)の増員や

枚方市適応指導教室「ルポ」の活動を行っています。

設置目的は心理的な面で不登校状態にある児童に対して社会自立を目指し、家庭と学校の

中間的な存在として、人間関係の在り方や自己決定の方法を学ぶ場提供し、多様な活動を

通じて自立のための支援・指導を行うことです。しかし、令和元年での利用人数は40人と

利用率が1割未満ということもあり利用率向上させることが今後の課題です。

(出典)p37.38 R1_kyoikushiensuishinshitsu.pdf (city.hirakata.osaka.jp)

活動内容

  1. 学習活動
    本人の学習意欲に重点を置いた次週活動を基本とする。
  2. 個人の活動
    児童・生徒の状況に合わせ柔軟に対応する。
  3. グループ活動
    小集団活動が基本
  4. 体験学習・教育講座等
    年間計画に従い実施
  5. カウンセリング
    児童・生徒に週1回、保護者に月1回のカウンセリングを実施する。

活動風景(ウォークラリー)

(出典)枚方市適応指導教室「ルポ」の活動 | 枚方市ホームページ (city.hirakata.osaka.jp)

木村の考え

「不登校は良くないから学校に戻れるようにした方がいい」と当初は考えていましたが、不登校にも様々な事業があることや、フリースクールを出席扱いとする通知なども出てきている背景から、「学校に来ていなくても、学校に求められる機能を他で代替していればいいのではないか」と思うようになってきました。

第一の選択肢は学校でいいとは思いますが、それが合わない方もいるのが現状ですので。

 

勉強をするだけの場所であるならば小中学校に通わなくても家でオンラインで授業を行うということもできると思います。

もちろん、学校には集団生活や友人を作ると言った社会的機能もあるのでその辺を学校に行かずにどうするかという問題はあります。決して学校に行かなくてもいいとは思いません。しかし、学校に行くことが難しかったり、しんどくて悩んでいるのであれば、フリースクールや支援を受けるのも1つの手段と思います。

 

いずれにしてもすべての子どもにとって明るい未来が描けるようにしていくためにはどうするべきか、学びの保障や様々な点から引き続き考えていきたいと思います。

 

 

インターン生の感想・考察

小中学校の存在意味はもちろん勉強をする場でもありますが一番は人との触れ合える

機会の提供ではないでしょうか。同じ年代の友達がいて、指導や間違いを指摘してくれる

先生がいて登下校時に「おはようございます!」「さようなら!」といえる人がいる。

人としての社会で必要なことを学べる場が学校ではないでしょうか。

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