さらなる公民連携の取り組みを(公民連携プラットフォーム、市の推進体制) | 前枚方市議会議員 木村亮太
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さらなる公民連携の取り組みを(公民連携プラットフォーム、市の推進体制)

一般質問の内容、6の公民連携についてです。

 

公民連携はこれから大事なのでどんどん進めていってね~、という話です。

質問の概要

厳しい財政状況の中、行政だけですべてを解決することは難しく、民間とも手を組んで課題解決に向けて進めることが重要です。

これまでも民間活力の導入については、コスト削減とサービスの向上といわれてきましたが、コストの削減を実現するのはなかなか難しくなってきているとも思います。

そのため、これからの民間との関係は、ただの委託ではなく、オープンに課題に対して協議をして課題解決していくような形になると思います。

 

という点から、枚方市の公民連携プラットフォーム(旧:シティプロモーション推進プラットフォーム)について改善の提案もしてきており、今回も引き続き改善の提案をしました。また、市役所として公民連携をどのように進めていくのか、についても確認いたしました。

 

 

公民連携プラットフォーム

企業・大学・研究機関等(以下、「事業者」と総称します。)の皆様と枚方市の抱える課題を共有し、事業者の皆様が持つアイデアや技術等を活かして、課題の解決と市の魅力向上に向けた公民連携事業を展開していく場として、枚方市公民連携プラットフォームを構築しています。
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000028618.html

ということで、市の課題を一覧にして列挙しております。

 

ただ、課題をもう少しとっつきやすい表現にできないか、課題を出している部署は3つだけですが、他の部署は本当に課題が無いのか?等について指摘、提案しました。

 

※これまでは事前登録してから出ないと課題を見ることができなかったのですが、1年前に指摘をし、今は事前登録をしなくても課題を見ることができるようになり、少しずつ改善されています。

 

PFSなどの新しい官民連携の手法の導入を。

 

 

 

枚方市の最近の取り組み。

GROWTH DRIVE・・・企業が自社のサービス等で行政にも取り入れることができそうなものをプレゼンをし、行政が一緒にできることを考えるようなイベント。

 

地方自治体向けオープン募集型アイデアソン・・・枚方市が企業に対して課題をプレゼンし、一緒に解決策を考えていくような手法。

 

 

質問の詳細

【質問】

公民連携について、お伺いします。
限られた財源の中で、多様な市民ニーズに対応し、魅力的なまちづくりを進めていくためには、民間活力の活用が不可欠であると考えています。公民連携については、今年度の人事異動で公民連携担当理事を配置するとともに、外部人材として公民連携プロデューサーを招くなど、体制としても公民連携の取り組みを加速していくものと期待しています。昨年の一般質問で、PFS(成果連動型民間委託契約方式)も含めた幅広い取り組みを進めていく必要があると申し上げましたが、公民連携に関する今年度のこれまでの取り組みについてお伺いします。

 

 

【答弁】

公民連携の取り組みにつきましては、本市の行政課題解決に向けて、昨年度見直しを行いました公民連携プラットフォームや、大阪府公民戦略連携デスク、民間のプラットフォームサービスなどを通じた民間事業者からの提案をもとに、公民連携プロデューサーの助言をいただきながら、取り組んでいるところです。
今月には社会課題の解決に向け大阪府と連携したベンチャー・スタートアップ企業等からの提案・議論をオンラインで行う「枚方版Growth Drive」を開催しました。2日間で30社からの提案を受け、現在、庁内での情報共有や導入可能性等の検討を行っております。加えて、民間企業が地方自治体の課題を募集して、それを解決する仕組みを連携して構築しようという取り組みに、本市が応募した「子ども食堂支援」の課題が採択され、7月から取り組んでいくこととしております。

 

【質問】

公民連携の取り組みは、行政・民間それぞれが主体となって広がりを見せています。様々なチャンネルを利用して、本市に有用な情報を受けられるよう、積極的に取り組んでいただきたいと思います。
本市のプラットフォームについては、より多くの事業者に登録いただき、多くの提案をいただければ、よりよい行政サービスにつながる可能性が広がると考えます。名称も以前はシティプロモーション推進プラットフォームだったものを公民連携プラットフォームに改称し、市の課題についても以前は登録しないと見れなかったのですが、今は登録しなくても見ることができるようになっているなど以前指摘した点が改善していることについては一定評価をしております。一方で、課題シートをそれぞれホームページで開いてみておりますと、行政的な文書で書かれており、民間事業者の皆さんが理解するのには苦労が伴うのではないかと思います。会議などの内容を視覚的にまとめるグラフィックレコーディングという手法があるのですが、文章よりもかなりわかりやすく相手に伝えることができます。このような手法も含め、本市の課題がしっかりと民間事業者に伝わり、より有益な議論につながるようなプラットフォームにしていただきたいと考えますが、見解を伺います。

【答弁】

公民連携プラットフォームは、行政と民間事業者が行政課題の解決に向けた対話を通して、有益な議論がなされる場として考えております。議員ご指摘の視点を踏まえながら、本市の課題のポイントがより伝わりやすくなるよう、視覚的にも伝わりやすい提案としていきたいと考えております。

【質問】

ぜひ、本市の課題が民間事業者に伝わり、より公民連携に関する対話が進むような工夫を行っていただきますようお願いします。
また、公民連携プラットフォームの課題を見ておりますと、提案している部署に偏りがあり、まだまだ庁内で積極的に活用されている状況には至っていないとも感じます。課題を出している部署は3部署だけで、それ以外の部署は課題が全くないのでしょうか。
公民連携については総合政策部が主導的に進めていくだけでなく、担当部がそれぞれの課題を解決するために能動的に進めていくことで、よりよいまちづくりに民間事業者の活力を生かせると考えます。庁内の各部署が困っている課題があり、それに対してこういう公民連携手法がありますよ、というようにしないと、なかなか進まないようにも思います。そのような方向付けをしていけるかが、本市における公民連携の成否を左右するものと考えますが、今後どのように進めていくのか、伺います。

【答弁】

公民連携により課題解決を図っていくうえで、各部の事業の進捗や課題の把握、それに対する公民連携手法の検討を中心的に担う公民連携推進担当を各部に配置し、公民連携手法の検討を進めていきたいと考えております。
また、庁内において、公民連携という手法を活用し、より効果的・効率的な施策の実施につながるよう、職員研修の実施や事例の共有を行うなど、全庁的な取り組みとして進めてまいります。

【意見要望】

本市には様々な課題がある中で、行政だけの力ですべてに取り組むには限界があり、公民連携という手法の活用は必須であると考えます。一方で、新しいことだけ積み上げるのでは、各部署では負担感につながり、なかなか広がらないのかなとも思います。市の職員には「多少やることが増えても市民のために」という視点で取り組んでいただきたい気持ちは重々ありますが、現実問題としては今ある仕事の課題、悩みを解消する、今ある仕事が効率化することにつながるような公民連携事業を広げてほしいと思います。

 

 

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