この街住みたい基金、目的が曖昧?あり方の検討を。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
ブログ

この街住みたい基金、目的が曖昧?あり方の検討を。

一般質問の内容です。

5のこの街住みたい基金については、時間の関係と、同趣旨の質問が既にほかの議員がされていましたので、意見だけいたしました。

 

 

 

【問題意識】

この街住みたい基金について感じる問題意識については以前にもツイートしておりました。

一言で言うと、何でもありの基金はありなのか?という話です。

 

この街住みたい基金とは

「本市の魅力の向上及び行財政改革の推進に係る事業費に充てるため」の基金。

本市の魅力向上という部分が広すぎて、教育を充実させることも、道路整備をすることも、福祉を充実させることも広い意味では「枚方市の魅力向上」につながります。

 

実際にこの街住みたい基金の充当事業は以下の通りとなっております。

 

参考までに他の基金をいくつか列挙しておきますが、いずれも、特定の目的のためのものです。

枚方市こども夢基金・・・こどもの夢を育む教育・子育てに係る事業費に充てるため。

枚方市安心安全基金・・・安心安全施策の推進を図る事業費に充てるため。

枚方市新庁舎及び総合文化施設整備事業基金・・・新庁舎及び総合文化施設の整備事業費に充てるため。

 

何でもありの基金としては、すでに以下の財政調整基金というものがあります。

枚方市財政調整基金・・・地方財政法(昭和23年法律第109号)第4条の3又は第7条の規定により市長が定める額その他予算で定める額をもつて、枚方市一般会計において不足する財源に充てるため。

 

そのため、財政調整基金と何が違うのか?などの意見が出ておりました。

 

議会としても、2020年の3月議会に私も含めて賛成多数で可決してしまっていたものではありますが、実際に運用し始めてあまりよくないように感じますので早いうちに軌道修正をということでこの議会にて取り上げました。

 

基金を作る時にも、「目的が漠然としすぎではないか」、「活用基準を明確にすべき」、等議会から様々な意見が出ておりました。結果として、。自治会館の補助、広報のアプリ化、国際交流、温暖化対策、イノシシ対策、調理場の改修等、活用基準が不明瞭でした。

※個々の事業についての良し悪しはまた別の議論ですので、自治会館の補助をすべきではない、という意味ではありません。

 

【意見要望の詳細】

この街に住みたい基金については先日にふ議員が同趣旨の質問をされていましたので、意見要望のみといたします。

先日の質問の中で、「新規事業を実施するために行革や市民負担を強いていると捉えかねないこと、また、財政調整基金との差別化が困難といった課題があると言ったこと、また、それに対して運用面での工夫を検討するとともに、基金の廃止を含めた検討を進めていく」という趣旨の答弁がありました。行革効果額を見える化したいという趣旨は一定理解いたしますが、令和3年度当初予算におけるこの基金の充当事業の分野が幅広く、なんでもありとなっている印象を受け、課題があると感じており、会派からも予算特別委員会で指摘もしておりましたので、この件については私からも廃止を含めた検討を進めていただくことを要望しておきます。

 

 

SNSにシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
次の記事(2021/07/05)
歩行者と車の優先順位をどう考えるか。
前の記事(2021/07/01)
さらなる公民連携の取り組みを(公民連携プラットフォーム、市の推進体制)
記事一覧