枚方市の自宅療養者の配食の件について。
枚方市の自宅療養者の配食の件について、市民の方から「弁当がひどすぎる」というお声をいただいたので確認しました。
下記のような経過や原因があるようですが私からも改善ができる部分については改善していただきたいと伝えました。
この件については、市としても認識しているということです。
※6月1日追記。
経過&原因
今の事業者に決まった理由は募集の仕方?
本来であれば複数の事業者がある中で選択できればよかったのですが、最初の募集段階で要項が厳しいという事もあり、12月に始めたタイミングでは1社しか手が上がらなかったということです。
コロナ感染者のもとに配達をするという感染リスクがゼロではないという点以外にも、「アレルギー対応」「管理栄養士が献立を作成」、などの部分により参入のハードルが高くなったのではないかと考えています。
価格設定が1800円と低かった?
現在コロナの交付金では国から1日4500円まで補助となっておりますが、枚方市の場合は1日1800円という条件で事業者に発注をしています。この1800円という価格設定については先行して実施していた他市の金額に合わせているということです。
3食の弁当分と配達コストも含まれるので、食事分だけで考えると1000~1500円程度になると考えられます。
安否確認も参入のハードルになっている可能性も
この1800円の内訳の中には食事に加えて配達時の安否確認やっているということですが、具体的に実施していることは電話で弁当を届けたことを連絡することで、専門の医療スタッフ等による安否確認ではありません。その代わり、自宅療養者には保健所の職員から毎日連絡もしております。保健所からの健康観察との役割分担も考えられます。
私から伝えたこと
アレルギー対応等をどうするかという課題や栄養バランスの取れた食事も重要ですが、募集要項の要件の見直しや、1日あたりの金額についても柔軟に考えていただくよう伝えています。
※アレルギー対応等についても以下の厚労省の資料にも記載があるため、何をどこまで優先させるかというバランスはなかなか難しいです。条件を厳しくすると業者は少なくなりますし、逆に緩和するとアレルギー対応等が行き届くのか。
※枚方市の場合、陽性者以外にも濃厚接触者にも配食をしており、濃厚接触者については市の負担となるため、その点について予算をどう考えるかというのもあります。実際の配食数も含めて検討していくことになるかと思います。
出○館等と提携して1日○円まで使える、でも良いのではないでしょうか。
↓厚労省の新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る
自宅療養の実施に関する留意事項 (第4版)
令和2年5月1日(令和2年8月7日改訂)(PDF)(P6)
を見てると以下のようにも書いていますので、出○館でクーポンを発行して、というのも認められているようにも読めそうです。
○ 配食サービスの実施に当たっては、都道府県等と配食事業者等が契約に基づき、自宅軽症者等に対して食事を提供する方式などが考えられる。
※このほか、都道府県等が自宅軽症者等に対し補助券等を発行、自宅軽症者等が民間デリバリーなどから配食事業者等を選択する方式、一定期間、保存可能な食品をパッケージ化して配送する方式といった例も見られる。
最後に
上記の通り、様々な要因は考えられますが、結果として今の事業者のみがコロナの感染者に配達するという、感染リスクもゼロではない業務を最初から請け負っていただいており、市としてもその事業者がいたからこそ、配食事業が成立しています。
コロナ禍で状況が変わる中、行政も日々対応しているものの全ての人が納得するような結果になっていないことは重々承知しておりますがご容赦頂ければ幸いです。
引き続きコロナ対応で気になることなどありましたらご意見いただければ幸いです。私の立場でできることは尽くしてまいります。
委託金額のアップにより参入事業者が増える見込み。6月1日追記。
令和2年12 月より、昼食・夕食・朝食の3食を1セットとし、1,500 円/日程度+安否確認の計1,800 円/日の内容で委託を行ってきたところですが、安定した供給を図るため2,500 円/日に変更をします。このことにより、参入事業者が増える見込みであり、常温か冷凍のお弁当かを選択できるようになります。