ひとり親世帯への現金給付が重複する部分について、国と市で調整はできなかったのか。
6月定例月議会本会議初日の質疑です。
質問の趣旨
- この度、国の取り組みとしてひとり親に対しての現金給付がある。
- 前回の議会で市独自の取り組みとしてひとり親世帯への現金給付が可決されている
- 前回に市独自で実施した理由は国や府の支援がその時点ではなかったため
- 市の支援の対象は、国や府の支援がない人(制度から漏れた人)
- 後からではあるが国からの支援があるのであれば重複して支給する必要はあるのか?
たれればですが、ひとり親世帯が市の当初の「国や府の支援が行き届いていない人」ではなくなっているので、市の支援対象にはならなかったはずです。
仮に分かった時点で国と調整をすることはできなかったのか、という趣旨での質疑です。
質疑の結果としては、市も重複しない方法はないか国に掛け合ったみたいですが、国としてはそのようなことは認められないということでした。
コロナ禍の中で状況が刻一刻と変わっている中だからこそ柔軟な対応を認めてもいいのではないかと感じますが、細かいでしょうか・・・。
ひとり親世帯も厳しい状況に置かれているとは思いますし、ひとり親世帯に支給をするな、とは思いませんが、若干のちぐはぐ感です。
質問の詳細
【質疑】
ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業ですが、この事業は、国の第2次補正予算に盛り込まれた事業で、全額、国庫補助金で賄われるとのことですが、本市では5月の開会議会の補正予算で市独自で同種の事業を実施することになっています。そこで、国からの財源を最大限活用する観点で、今回の補正で見込む、ひとり親世帯臨時特別給付金の国庫補助金を市独自事業に充当することは出来ないのでしょうか、財政運営の観点からお伺いします。
【答弁】
今回の補正予算に計上しております、ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業につきましては、児童扶養手当受給世帯等を対象に1世帯当たり5万円、第2子以降1人につき3万円を支給する内容となっており、5月開会議会における補正予算に計上しました本市独自の支援策と重複する部分がございます。そのため、国の第2次補正予算案が閣議決定された後に国に確認したところ、先行して実施している自治体の独自事業に国庫補助金を充当することはできないとのことでございました。しかしながら、限られた財源をもとに効果的な支援策を講じていく観点から重複する部分について、国庫補助金を充当できるよう要望を行ったところでございます。
【意見要望】
先行して実施している自治体の独自事業に国庫補助を使うことはできないということで、ひとり親に対しての給付は市独自で実施した前回の議会のものと、今回計上されている国の補助のものと2回支給されることになります。ひとり親の方に支給してはいけないとも思わないですし、厳しい状況に置かれているのも承知していますし、ひとり親の方からすると2回給付金があり助かるとは思いますが、市のコロナ関連の補正予算の方針としては、国や府の支援が行き届かない方に対して市として支援するという趣旨の答弁がありました。前回の補正予算の時にも事業継続固定費支援金についても、府の発表があってから、重複がしないように調整もされたように、最初から国としてのひとり親に対しての給付のことがわかっていれば、市としての独自の給付はなかったのではないかと思います。状況が刻一刻と変わっていく中で、最初から予見するのは難しかったとは思いますが、国に対してもこの件に関わらず、コロナ関連の予算については柔軟な運用をできるように要望を引き続きしていっていただきたいと思います。