枚方市の留守家庭児童会室について。土曜日や長期休暇中(夏休み等)の開室について。
留守家庭児童会室について市民の方から問い合わせをいただきましたので、いただいたご意見も踏まえてブログに書ける範囲でまとめております。
留守家庭児童会室とは・・
めちゃくちゃざっくりいうと、小学校の授業が終わってから、働いている親が家に戻るまでの間、学校で生活の場を確保している事業。枚方市は留守家庭児童会室という名称ですが、学童保育や放課後児童クラブとも言われています。
宿題やったり、おやつ食べたり、グラウンドで運動したりしています。
学校の授業がある時は授業が終わってから(15時、15時半~)18時まで、延長料金を払うと19時まで預かります。
枚方市の場合、月額料金は7200円(別途おやつ代2000円)
※条例上は9200円ですが当面の間減額されているとのこと。
生活保護世帯、市民税非課税世帯等については全額もしくは半額の減免あり。
土曜日の開室について
留守家庭児童会室の利用日は市によって様々で、枚方市の場合は基本的に平日のみです。北河内7市の中で土曜日開室を実施していないのは枚方市のみとなっております。
※今も月1回、年12回は開室しているのですが毎週にはなっていません。
土曜日もニーズがあるのであれば開室していくべきと思っております。ただし、他市の状況を伺うと登室率(出席率)は平日に比べるとどうしても低くなり、1割程度とのことです。シフト制の働き方もされてる方もおりますが、平日の月~金働くというような形態の方であれば土曜は休みですからね。
職員配置は概ね40人に2人になりますので、仮に10人でも2人。手厚いといえば手厚いのですが効率は少し悪くなりますので悩ましいところです。
とはいえ、土曜日に働いている方もいらっしゃいますし、子育て世帯への支援は多少が効率が悪くても、費用が掛かったとしても実施していくべきというのが私のスタンスですので、土曜日開室も反対するものではありません。
市としても市長が2019年9月定例月議会の所信表明で「留守家庭児童会室や放課後自習教室等を再編・拡充する中で、子どもたちの健やかな成長に重要とされる「時間」「空間」「仲間」いわゆる3間を充実させるとともに、土曜日や三季休業期のみの利用ニーズにも応えられるよう取り組みます。」ということなので、実施に向けて検討をされています。
土曜日開室を実施していくにあたり、効率的にも何かいい方法があればとは思います。
長期休暇中のみの入室について
枚方市では例えば、7月下旬と8月のみといった、夏休みなどの「長期休暇中のみ」の入室は受け付けておりません。ただ、状況を詳しく聞いていると不公平にもなりかねない状況があるように見受けられました。ちなみに、8月も開室していますので4月から入室している児童についてはそのまま7月、8月の夏休み中も留守家庭児童会室を利用することができます。
長期休暇中のみの入室についても進めていくべきですね。
市としても、先ほどと同じく、長期休暇中のみの入所に関しても所信表明で述べており、検討している段階とのことです。
長期休暇中の給食について
長期休暇中の留守家庭児童会室は、学校がある時と違い、朝から夜まで留守家庭児童会室が開室しています。(基本の時間は8時~18時)そのため、お昼ご飯どうする?という話になります。
学校ある時は昼ごはんは給食があるのですが、長期休暇中は子どもの弁当をつくって持って行くことになります。
働く世代からすると、子どもの夏休み期間だけ弁当作らないといけないのは大変ですね。他の家族の分も作っていて、ついでに作るというのであればあまり負担は増えないかもしれませんが、いつもは弁当を1つも作っていないという家庭にとっては負担増です。
この件については
- 保護者の中でもニーズがわかれていること。
- 学校給食と違い、食数が少ないため、学校給食のように安くはできない。
- アレルギー対応などをどうするか
などの点からすぐに実施というわけにはいかないようです。
市販の弁当の持ち込みをOKというくらいから始めてもいいかもしれませんね。
そもそも論として、もう共働き世帯の方が多いです。
そもそも論として、
保育所もそうですが、保育所や留守家庭児童会室に預ける世帯の共働き世帯が少数派だった時代に作られて、そこに制度の増築・付けたしを行いながら運用している制度という印象があります。
しかし、下の表のように、今や共働き世帯数が専業主婦世帯数の倍ですからね。
共働き世代が大半という前提で制度設計をしないといけないですね。
そういった中で、保育所も留守家庭児童会室も児童福祉法の範囲の事業なのですが、実質的には子育てサービスの一環としての位置づけにもなっているように思えます。
ちなみに、このように共働き世帯が増えてきていることもあり、全国的に(都市部)保育所のニーズが高まり、待機児童が発生しているように、留守家庭児童会室の入室者数も増えています。
国の動き
このような状況を踏まえて、国としても「新・放課後子どもプラン」というのを作り、留守家庭児童会室に入っている児童もそうじゃない児童も含めて、総合的に放課後対策をしていきましょう。という方針を立てています。
放課後子ども教室と留守家庭児童会室を両立、もしくは一体的に進めていくべき、という内容です。
枚方市も放課後子ども教室を今はモデル実施ということで、市内45校中4校実施しております。こちらの参加料は無料です。
放課後子ども教室と留守家庭児童会室って結局何が違うかというと、
放課後子ども教室・・・法的な位置づけは教育事業、親の就労形態に関わらず参加可能
留守家庭児童会室・・・法的な位置づけは福祉事業、親が働いている場合に限る(学校が終わって家に帰っても親がいない状態)、有料、おやつあり、職員の配置基準あり
ということにはなっています。
とはいえ、今後放課後子ども教室がひろがっていけば、留守家庭児童会室との違いって何?ってなっていき、放課後子ども教室の比率が増えていくようにも思えます。
それが国の狙いどころでもあるのではないかと考えます。
木村の意見
子育て支援という点からは、働きながらでも子育てしやすい環境にするために、土曜開室や長期休暇中のみの入室についても認めていけばいいと思いますし、長期休暇中の昼御飯のありかたも考えていくべきだと思います。
こういった事業にもお金がかかりますので、その他の事業の見直し、ICTを活用して業務効率化、資産の有効活用、健康寿命の延伸により医療介護費の増大を少しでも防ぐことなどやってまいります。
毎回言っている話ですが、昔は、放課後残って勝手に遊んでたのですが、今は安心安全の観点からもそういうわけにはいかないので・・・・。
誰が参加したとか、いつ帰ったかの管理もしないといけないのですが、そういう部分は技術でカバーできそうですね。親子間での連絡取り合うためにスマホ持ち込みや登下校配信メールを導入すればいいと思っております。
参考記事です。
→子どもたちの安全のために登下校の確認やスマホ持ち込みについて枚方市の状況
ご意見はissuesから頂きました。
ちなみに、このご意見はissuesというサービスを通していただいたご意見です。
様々なトピックが建てられており、賛否とともに地元の議員に意見を伝えられるサービスです。
以下のようなトピックがあります。
- 小学校の欠席届をオンラインで出せるようにするべきでしょうか?
- 教員の働き方改革のため、学校でのICT活用による業務効率化を進めてほしい!
- 長期休暇の学童保育で手作り弁当の持参を不要にして欲しいですか?
全部が全部すぐにかなえられるものではないですが、「声なき声」を聴かせていただきたいと思いますので、登録や知人・友人にも広めていただければと思います。
その他、issuesに関わらず、メール、SNS等でもご意見受け付けております。