枚方市はNHKの受診料を払っています。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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枚方市はNHKの受診料を払っています。

最近何かと話題のNHKから国民を守る党。地方議会でも議席を獲得し、その議会で質問をしています。

 

NHKから国民を守る党とは、NHKのスクランブル放送を実現するのが党是です。

スクランブル放送というのは、お金を払った人だけが放送を見れるようにする仕組みです。WOWOWとかDAZNとかのイメージですね。スクランブル放送が実現すれば、NHKを見ない人は受診料を払わなくて済むというようになります。

 

実はNHKの受診料は地方公共団体も支払っています。

 

ちなみにこのNHKの受診料というのは、市役所などの自治体も払わなければならないです。公用車についているワンセグ対応のカーナビについても(おそらくNHK見てないと思いますが)同様に受信料を支払います。

 

カーナビについては

西宮市議会でも、

N国議員「公用車のカーナビのNHKの受診料を払っているのか?」

市「払っていないなかったので適切に対処する(今後払う)」

N国議員「踏み倒すべき!」

 

といったやり取りがあったようです。

 

詳細は西宮市の澁谷市議の記事をご覧ください。

 

枚方市のNHKの受診料の支払い状況

ある市民の方から「枚方市ってNHKの受診料払ってるの?」とお問い合わせいただいたので確認しました。

 

枚方市においては公共施設のテレビのNHK料金は支払っています。内訳は以下のようになっています。

 

受信料を支払っている施設

  • 市役所本庁舎
  • 市役所分室
  • 中部別館
  • 地域防災センター
  • 津田支所
  • 消費生活センター
  • 生涯学習市民センター牧野北分館
  • 枚方市保健所
  • 枚方公園青少年センター
  • やすらぎの杜
  • 淀川衛生事業所
  • 穂谷川清掃工場
  • 東部清掃工場
  • 中央図書館
  • 教育文化センター
  • 野外活動センター
  • 総合体育館
  • 小学校、中学校の校長室に設置されているテレビ
  • 上下水道局の中宮庁舎
  • ワンセグのついている公用車3台分(それ以外の車はワンセグ受信できない設定で納車している)

 

放送受信料が免除されているところ

福祉施設や教育施設は免除されるようです。

  • 楽寿荘
  • 総合福祉センター
  • 障害者社会就労センター(セルプわらしべ)
  • 総合福祉会館(ラポールひらかた)
  • 保育所
  • 小学校・中学校の教室に設置されているテレビ

 

 

各部署にまたがるため集計が大変だったと思いますが、公共施設全般を管理している部署に取りまとめていただきました、ありがとうございます。

 

 

インターネット同時配信が始まるタイミングでの気になる点

 

ちなみに、2019年の5月29日に改正放送法が可決し、スマホでもNHKが見ることができるようになりました。

 

 

NHKのテレビ番組を放送と同時にインターネットで流せるようにする改正放送法が29日午前の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決・成立した。スマートフォン(スマホ)でも番組をみられるようになる。相次ぐ不祥事を受けてNHKのガバナンス強化も盛り込んでいる。

放送法改正案が可決、成立した参院本会議(29日)

放送法改正案が可決、成立した参院本会議(29日)

NHKは2019年度中にネットでの常時同時配信を始める方針だ。受信料を払っていれば、外出先などで「総合」と「Eテレ」の2つのチャンネルを放送と同時にネットでみられるようになる。改正法ではNHKに対し、民放のネット業務に技術面やノウハウなどで協力することを求める。

NHKは14年にネット業務の費用を受信料収入の2.5%までとするルールを定めたが、本格的に常時同時配信を始めれば費用の増加が見込まれる。総務省は改正法の施行にあわせて省令を見直し、ネット業務の費用として認める項目を明示する方針だ。業務の肥大化に一定の歯止めをかける狙いがある。

受信料を払っている人の認証の仕組みや視聴できる端末を1契約あたり何台までにするかといった点は今後の検討課題となる。

受信料に支えられる公共放送のNHKがネット業務を拡大することについて、日本民間放送連盟(民放連)は民業圧迫になるとして反発している。民放連の大久保好男会長はかねて「抑制的に運用するところから始めてほしい」と主張。「そうでなければ肥大化や業務の拡大という批判が起こりかねない」とけん制する。

改正法は番組素材の部外者への誤送信など不祥事の相次ぐ体質の改善に向けて、役員の忠実義務をはじめ民間企業並みのガバナンス(統治)強化の規定も盛り込んだ。

日本経済新聞より

 

これっていいことじゃないの?

 

と思うかもしれませんが、気になる点があります。

 

 

これまでNHKを契約している人はすでに受信料を支払っているので大きな影響はないと思います。

 

しかし、テレビを持っておらず今までNHKを契約していなかった人たちはどうなるのか。ということです。

 

 

現段階では、携帯などでの受診料支払いはワンセグ携帯が対象となっていて、ネットにつながるその他の携帯・スマホは支払いの対象外です。しかし、今後ネット配信になるということは、すべての携帯・スマホでNHKを見ることができる状態になる→受信料の支払い義務が生じる、というようにになるのでは?という話もあります。

 

テレビが置いてあればNHKを見ていなくても受信料を支払わなければならない。

 

 

と同じように、

 

携帯・スマホを持っていればネット配信でNHKを見ていなくても受信料を支払わなければならない。

 

となるのでは?

 

ということです。

 

 

 

私もまだまだ勉強中のテーマです。詳しい方などいらっしゃいましたらご意見等お待ちしております。

 

念のため、NHKから国民を守る党に所属しているわけではありません。

 

 

 

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