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水道料金と下水道の今後の更新について

いつの間にか10月ですね。まだ暑い日が続いていますので10月もクールビズでよかったです。

 

 

今日は議会の準備を進めながら、上下水道事業の経営審議会を傍聴しておりました。

 

水道料金のあり方について話があるということで「これは!」と思って行きました。

案件としては

  • 水道料金制度の見直し(案)について
  • 下水道整備基本計画の策定について

の2件です。

 

 

水道料金制度の見直しについて

 

 

平成28年9月5日付で上下水道管理者から枚方市上下水道事業経営審議会会長へ「水道料金のあり方について」の諮問を行い、8回の調査・審議を得て平成30年1月15日付で答申を受けた。

答申の内容をほぼそのまま受けて。市の案が出ていたので、この審議会でもこのまま進めていこうとなりました。今回は具体的な金額は出ておりません。

 

 

内容は以下の通りとなっております。

3つの基本的な考え方(水道料金制度としてどうあるべきか)

  1. 適正な原価に基づく算定
  2. 水需要に応じた料金制度
  3. 公平性の確保

 

5つの論点

  1. 基本料金・従量料金
  2. 用途別料金・口径別料金
  3. 基本水量
  4. 逓増度
  5. 地下水利用者への対応

1.基本料金・従量料金

→二部料金制の継続

二部料金制を継続し、事業経営の安定性や負担の公平性を図る必要がある。

 

 

2.用途別料金・口径別料金

→口径別料金の導入

より客観的に維持管理にかかる費用を徴収することができるものと考えられるため、水道メーターの後継に応じた料金を徴収する口径別料金が妥当である。

3.基本水量

→基本水量の廃止

基本水量(8㎥)を廃止し、使用水量に応じた適正な対価を求めることが必要。

4.逓増度

→逓増度の緩和、逓増区分の検討

今は水道を使う人ほど1㎥の単価が高くなっているのですが、逓増料金制は維持しながら現行の逓増度を緩和するとともに、逓増区分の検討が必要。

 

今はこんな感じになっています。(枚方市HPより

9~10㎥は1㎥につき104円

31~50㎥は1㎥につき178円

501㎥以上は1㎥につき331円

 

 

5.地下水利用者への対応

口径別料金の導入により、相応の維持管理費の負担につながることから、直ちに対策を講じる必要はないが、今後、さらに地下水利用への移行が進む場合は、適切な対策を講じなければならない。

小口利用者の負担が増えないようにしないといけないが、
耐震化、老朽化した施設の更新などもあるので安定して水を供給していくためには
地下水利用者への対応

小口径は一般家庭で使われている15mm、20mm程度を予定。

 

 

水道料金のまとめ

わかりにくかもしれませんが、まだ具体的な改定後の金額はありません。

 

基本水量がなくなること、大口顧客の単価の逓増度が下がることから、より使用量に応じた金額になっていくのではないかと思います。

 

全体としては、総括原価方式になるので、かかっているコストを使っている水量で割っていくことになります。

 

原価計算をすると以下のようになるようです。

2019年~2024年の5年間で約320億円、1年あたりで約66億円。この計算によると水道料金って水道の使った量に応じてかかる費用である変動費よりも固定費の方が圧倒的に多いんですね・・・。固定費が全体の87%である約280億円。

このように固定費が占める割合が多いので、使っている人・使っている量が全体で少なくなると1㎥あたり・1人当たりのコストは上がる傾向にあると思います。

 

私としては、議員としてもいち市民としても水道料金が上がっていくのは避けたいところです。しかし、施設の更新が迫っている、また、給水人口が減っている、という状況からは、水道料金アップもやむを得ないと思っております。できる限りの経費削減や、市民の方々への情報開示は必要です。

 

 

下水道整備基本計画

これまでの計画が終わりを迎えるので新しい計画を作ります。行政はだいたい何をやるにしても3-5か年の計画を作ります。

 

大きいトピックとしては以下の通り、新規整備から老朽化対策へと変わっていきます。

 

下水道は新規整備から老朽化対策の時代に

汚水整備は2018年で住居系地域の概成

住宅があるところの汚水管(トイレの水など)の整備がほぼ終わったという意味です。
整備率は96.7%。

 

雨水整備も大規模な浸水対策事業が順次完了

↓以下の表のようにポンプ場や貯留管の整備が2020年で終わります。

事業名 完了年度
新安居川ポンプ場 2019年
溝谷川ポンプ場 2018年
船橋本町雨水支線 2017年
さだ雨水貯留管 2019年
楠葉雨水貯留管 2020年

 

管もポンプ場も老朽化している

管については1970~2000年くらいまでがピークで整備しているので、これから整備されて50年くらい経つので老朽化が進行していきます。

 

 

今の雨水対策(雨水管の大きさ・規模)は10年に1度降るであろう雨の量を想定してでの対応ではなく、8年に1度降るであろう大雨での対応で7割程度ができている状態です。

 

ちなみに、この何年に1度の確率の計算は昭和26年~61年くらいのデータを使って出しているとのことで、近年のように大雨が多くなっている時代においては〇年に1度の基準も変わってきているとのことです。

 

↓ポンプ場も以下のように40~50年経っているものばかりです。

ポンプ場名 供用開始 経過年数
北部ポンプ場 S46.4.1 48年
藤本川ポンプ場 S59.3.19 35年
黒田川ポンプ場 S54.4.1 40年
新安居川ポンプ場 S38.4.1 56年
溝谷川ポンプ場 S46.4.1 48年
犬田川ポンプ場 S60.4.11 34年
安居川ポンプ場 S38.4.1 56年
さだポンプ場 S49.4.1 45年
深谷ポンプ場 S47.4.1 47年
出口汚水中継ポンプ場 H1.5.1 30年
長尾家具町汚水中継ポンプ場 S44.6.15 50年

ポンプ場は現状の規模のままの更新していく予定です。

 

 

 

下水道整備基本計画のまとめ

 

雨水整備にもお金がかかりますし、汚水管(トイレの水)の整備更新にもお金がかかります。

 

 

枚方市にかからわず、これはどの自治体でも今後課題になってくる話です。ただ、概成したので新規整備はほぼほぼなくなり、これからは設備の維持管理・更新に力を入れていくことができます。

 

雨水については、実は?まだ10年確率に対応していなかったことや、10年確率の算定方法も昔のデータを使っていたことなど、知っていたようで知らなかったことを知ってしまいました。

 

「出来てないから早く10年確率に耐えられるように整備をするべきだ」という意見もあるかもしれませんが、お金がない、これから人口減少をしていく、という状況の下では枚方市が今やっている方法がいいのではないかと現時点では思っています。

 

今やっている方法とは、ざっくりいうと、枚方市の中でも大雨が降った時に浸水しやすい地域に重点的に雨を貯める管(貯留管)やタンク(貯留槽)をピンポイントで作っていく方法です。

 

わかりやすいのでいうと、楠葉の駅から八幡の方に伸びていくバス通りに貯留管を作っているのですが、これだけで約30億円です。半分くらいは国からの補助金が出るのですが、それでも15億円というのはなかなかの負担です。

 

安全安心というのはどうしてもお金がかかります。自助も大事になってきますのでよろしければハザードマップを見てください。

枚方市防災マップ

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枚方市議会議員
木村 亮太
民間企業を経て2011年より枚方市議会議員。政治スタンスは未来に責任を持った政治。主な政策は行財政改革、人事給与制度改革、教育子育ての充実、持続可能な社会保障制度改革、ICTを活用したまちづくり。
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