不登校・引きこもりの枚方市の相談窓口など。ひとりで背負わず、一緒に考えませんか? | 前枚方市議会議員 木村亮太
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不登校・引きこもりの枚方市の相談窓口など。ひとりで背負わず、一緒に考えませんか?

非常にアップが遅れましたが、9月14日に引きこもり・不登校についての講演会が枚方市で開催されました。このブログの前半が引きこもり・不登校の講演の内容で、後半が当日に紹介のあった枚方市の相談窓口の一覧です。

 

引きこもりの背景や家族として当事者との接し方などの参考になればと思います。また、お困りの方々も相談できる場所ができれば幸いです。

 

講演

テーマ

自分らしい自立へのステップ

講師

NPO法人淡路プラッツ 藤村泰王さま

 

 

 

引きこもりの規模

  • 15-39歳までの引きこもり
    54.1万人(2016年内閣府「若者の生活に関する調査報告書」より
  • 40-64歳までの引きこもり
    61.3万人(2019年「子ども・若者白書」)

→単純に合算できないものの推定115万人以上の人が引きこもり状態にある。

 

ひきこもりとは?

定義(広義)

仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6カ月以上引きこもっている状態(厚生労働省より)

 

不登校とは

定義

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席したもののうち、病気や経済的な理由を除いたもの

 

不登校児童の現状

小・中学不登校児童:14万4031人
うち、小学校が35,032人、中学校が108,999人
(H29年 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査より)

  • H24年度から増加傾向にある
  • 全児童・生徒数に占める割合は、小学校は0.5%、中学校は3.2%で、ともにH24年より上昇している。

引きこもりの3つの背景

  • 精神疾患
  • 発達障害
  • それ以外(社会的引きこもり)

 

精神疾患

  • 統合失調症
  • 気分障害(うつ状態)
  • 強迫性障害
  • パニック障害  等

発達障害

代表的なものとして

  • 自閉症スペクトラム
  • 注意欠如・多動性
  • 学習障害

 

社会的引きこもり

6カ月以上、自宅に引きこもって社会参加をしない状態が続き、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの。

精神科医 斎藤環

原因としては

真面目すぎる・優しすぎる・素直すぎる・繊細過ぎる・プライドが高い・完璧主義・・・

 

引きこもりの要因(きっかけ)

  • 不登校
  • いじめ
  • 高校中退
  • 就職活動でのつまずき
  • 職場になじめなかった
  • 人間関係がうまくいかなかった

本人たちの声

  • 普通になりたい
    └学校に行きたい
    └働きたい
  • 自信がない
  • 他人は自分を攻撃してくる
  • しんどさをわかってもらえない

など、社会に対して不安や恐怖を感じている

 

居場所の必要性

  • 受け入れてくれる人・場所
  • 安心できる人・場所
  • 自分を必要としてくれる人・場所
  • 他者とのかかわり方を身に着ける
  • 経験を増やし、引き出しを増やす
  • 気持ちを癒す・安心する・リフレッシュのため

家族の声として

  • あの時、ちゃんと話を聞いておけば
  • あの時、違う対応をしていれば
  • 本人が何を考えているのかわからない
  • いつか動き出してくれるだろう
  • 世間体が悪い

 

など、公開・期待・不安を感じていると思いますが、

 

家庭での関わり方(親御さんにお願いしたいこと)

自立につながる言葉がけは要注意。

  • 仕事どうするの?
  • アルバイトどうするの?
  • 資格でも取ってみたらどう?
  • 親がいなくなったらどうするの?

本人もわかってるけど動けない。ので気分が落ち込んだり、怒りの感情になる。

 

日常の何気ない会話を楽しむ(雑談・日常会話)

  • TV(ドラマ、バラエティ、ニュースなど)
  • 彼/彼女らの趣味にも関心・理解を(アニメ、ネットなど)
  • 外食に誘うなど(無理やりではなく)

家族に知ってほしいこと

  • 家族の理解・溶融・覚悟が必要
    →理解とは、引きこもっている背景・要因はそれぞれ。まずは“わが子に何が起こっているのか・どう感じているのかなどを知る”ことから
    →家族とは、“時間が必要”ということを受け入れる覚悟(無理に動かそうとしない。無理に動かそうとすればするほど、頑なになる。)
  • 家族も自分の生活を楽しむ
    →子どものことを頭から話す時間を作る
    →家族も閉じこもってしまうのではなく、楽しみを通じて社会とつながる

親の会・家族会

  • 同じ悩みを持つ人だからこそ話せる安心感
  • 聞いてくれる人がいる
  • 共感してくれる人がいる

→孤立を防ぐととともに、親にとっての居場所に。

 

最後に

  • 相談できる場所の確保
    一人・家族だけで悩まない。孤立しない。
  • 本人の状況に合わせた支援方法・支援機関の活用
    本人の常用の理解とどんな支援があるのかを知る
  • 焦らず一歩ずつ進む
    一喜一憂しないで、長い目で考える。

 

 

ここから情報コーナーです。

お悩みの方はどこかに相談をしてみてはいかがでしょうか?

 

枚方市ひきこもり等子ども・若者相談支援センター

対象

ひきこもり、ニート、不登校に関する相談

場所

サンプラザ3号館4階子ども総合相談センター「となとな」内

電話

072-843-2255

受付時間

9:00~17:30(土日祝のぞく)

 

内容

  • 相談(電話、面接)
    面接相談は事前の予約をお願いしています。
    必要に応じて訪問支援も行います。
  • 居場所支援事業「ひらぽ」
    悩みを抱えた若者対象に、スタッフとのんびり過ごす居場所です。
    利用には事前の面接相談が必要です。
  • 家族の会
    不登校・ひきこもり当事者を支える家族のための交流会です。
    相談室は個室になっています。
    場所:枚方公園青少年センターの和室

あおい教育支援グループ

対象

発達障害、不登校、ひきこもりといった悩みを抱える方

場所

あおい高等学院…枚方市岡山手11-110(ヴィラ岡山手左側) 枚方公園駅より徒歩10分

枚方フリースクールあおい、あおいJOB’Sカレッジ…枚方市北中振1-2-5(ファイヤーライフ北大阪) 光善寺駅より徒歩4分

電話

072-807-6763

受付時間

9:00〜21:00(月曜日から金曜日)

内容

・枚方フリースクールあおい

学校に行きづらくなった小中学生に学校に変わる居場所を与えます(利用時間10:00〜15:00)

・あおい高等学院

発達障害や不登校の子供達の学習面、生活面を支援し、高校卒業資格取得を目指す通信制高校です。

・あおいJOB’Sカレッジ

16歳以上の方対象に、就労を目指し、スキルやコミュニケーション能力を身につけるための職業訓練カレッジです。

他にも家庭訪問による相談、不登校親の会(定期開催)もあります。

個別相談は無料です。

ホームページ

http://hello-aoi.com/

 

北河内地域若者サポートステーション

対象

就労についての悩みを持つ15歳から39歳の若者とその保護者

場所

ひらかたサンプラザ1号館3階305号室

電話番号

072-841-7225

開所日

月曜日から金曜日(土曜日、日曜日、祝日、年末年始は除く)

開所時間

9:00〜17:30

内容

・個別面談就活プログラム

「はたらく」に関する悩みや気持ちを整理し、各種プログラムで就職への活動を進めます。

・職場体験応募活動支援

地域の事務所で、本人に合った職種で継続的な職場体験の支援を行います。

・定着支援ステップアップ相談

サポートを受けて就職した方対象に、その職場に定着できるように、個別相談を受けたり、状況に応じたステップアップを支援します。

・学校との連携、中退者支援

高等学校と連携し、進路未決定卒業生や中途退学者への支援を行います。

枚方市就労準備支援事業

対象

枚方市にお住まいの方

場所

ひらかたサンプラザ1号館3階305号室

電話番号

枚方市役所生活福祉室 自立相談支援センター

072-841-1548

利用希望の方はこちらまでご相談下さい。

内容

「日常生活・社会生活・就労」の3つの自立に向けたお手伝いをしています。

・ワークショップ

・個別面談

・運動のサポート

・セミナー

・ボランティア活動

など様々です。

 

生活困窮者自立支援事業

枚方市では平成27年4月から、それまで生活保護制度以外に十分ではなかった生活困窮者に対する支援枠組みを包括的な支援体系として構築し、生活困窮者の問題が複雑化、深刻化する前に自立に向けた支援として生活困窮者自立支援事業を行っています。

対象

枚方市に住む生活にお困りの方

相談窓口

枚方市役所生活福祉室 自立相談支援センター

電話番号・FAX

072-841-1548(直通)

072-841-1221(代表)

072-841-4123(FAX)

メールアドレス

shien@city.hirakata.osaka.jp

受付時間

9:00〜17:30(土曜日、日曜日、祝日、年末年始は除く)

 

相談内容によっては時間がかかることもありますので、お早めに来所下さい。

不登校の子を持つ親の会カモミール

対象

不登校・ひきこもりの子を持つ親、関係者、関心のある方

カモミール会員になることでカモミール通信をもらうことができたり、親の会に無料で参加できます。年会費は1000円です。

電話番号

072-857-7498(担当者 本田)

090-9090-5221(担当者 川田)

メールアドレス

kobo-camomile@plum.plala.or.jp

 

内容

・定例会(親の会)

毎月第3土曜日 19:00〜21:00にラポールひらかたで親同士の話し合いが開催されています。「話したい・話したくない権利を尊重する」「自分と異なる意見も尊重する」「会で聞いた話は他言しない」などのルールを設け、安心して参加できる空間を作っています。参加費は300円ですが、カモミール会員は無料です。

・カモミールカフェ

カウンセラーの提唱によるクッキングセラピーであり、一緒に料理を作って、食べ、語り合える会を開催しています。3・6・9・12月の第1日曜日 11:30〜15:00に開催しています。参加費として1000円程度かかり、3日前までに担当者へメールで申し込みます。

メールアドレスは

oyachan1028@yahoo.co.jp(担当者 大屋)

となっています。

・カモミール通信

経験者や家族の言葉、会の様子などを年数回カモミール通信を発行し、伝えています。

・講座開催

不登校への理解を深めるため、不登校経験者やカウンセラーによる講座を開催しています。

登校拒否を克服する会 北河内交流会

登校拒否・不登校やひきこもりに関する悩みを語り合い交流し学びあうこと、子どもたちの自立に向けて安心できる教育環境づくりを目指すことを目的に活動しています。

対象

登校拒否・不登校やひきこもりで悩んでいる親

場所

4・6・10・12月は枚方市のさだ生涯学習市民センター(さた図書館2階 光善寺駅から徒歩10分)

2・9月は寝屋川市のふらっとねやがわ(寝屋川市立産業振興センター5階 寝屋川市駅から徒歩5分)

日時

第3日曜日(9月は第1日曜日)の13:00〜17:00

内容

2ヶ月に1回交流会を開いている他、お花見や望年会などの行事、年6回広報「さといも」の発行などを行っています。

交流会の参加費は500円です。

イシス大阪家族会

「ひきこもる」というかたちで社会と距離を置く若者の親が、心配や悩みを語る場として発足した自助組織です。

場所

メセナ枚方

日時

毎月第2日曜日 13:30〜16:00

NPO法人つばさの会大阪

ひきこもりの若者を持つ家族が集まり、その解決を目指して情報の交流をするために発足されました。

場所

村野サプリ(村野駅、星ヶ丘駅より徒歩10分)

日時

毎月第3日曜日13:00から17:00

電話番号

072-805-0105

メールアドレス

joke@joke-jp.com

ホームページ

joke-jp.com/tsubasa/

 

 

 

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枚方市議会議員
木村 亮太
民間企業を経て2011年より枚方市議会議員。政治スタンスは未来に責任を持った政治。主な政策は行財政改革、人事給与制度改革、教育子育ての充実、持続可能な社会保障制度改革、ICTを活用したまちづくり。
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