尼崎は市として教育委員会としてフリースクールを紹介しています。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
ブログ

尼崎は市として教育委員会としてフリースクールを紹介しています。

以前ブログでも紹介した、通称教育機会確保法の件の続きです。

 

とてもざっくりというと、不登校の児童生徒が多くなっている中で、「不登校の児童生徒が、学校に行かずとも、フリースクールなどに通ったり、ネットなどの勉強をしたりすることが、条件をクリアすると出席扱いにしてもいい」というようになりました。

 

詳細の内容についてはこちらをご覧ください。

フリースクールについて転換期となる文科省の通知と教育機会確保法

 

不登校の児童生徒が多い、という話ですが中学校は約3%の生徒が不登校です。40人学級なら1人はいる計算になりますね。事情は様々だとだと思いますが、多いと思いませんか??

 

この率というのは年々増加傾向です。将来的には引きこもりになってしまう方もいると思います。

 

 

学校に通う、出席することについて第一の選択肢としては地元の小中学校でいいと思います。一方で、どうしても友人関係等も含めて学校に行けない・行きたくない児童生徒もいると思いますので、他の選択肢があることはとてもいいことです。

 

とはいえ、フリースクールとか、出席扱いになるところってどこがあるの??

 

と思いませんか?悩んでいる児童生徒やそのご両親もいると思います。

 

 

そこで尼崎市の取り組み。

 

ブログのタイトル通りなのですが、尼崎市では出席扱いになるフリースクール等を公開しております。

 

詳細はこちらのページをご覧ください。

指導要録上出席扱いとすることができる不登校児童生徒を対象とした民間通所施設一覧

施設一覧だけをPDFで見たい場合はコチラ

尼崎市外の施設も掲載されております。

 

 

また、尼崎はこの施設一覧に掲載されるためには、基準を公開して、その基準を満たしているかどうかを申請を受け付け・認定しております。

指導要録上出席扱いとすることができる不登校児童生徒を対象とした民間通所施設の認定に係る手続きについて

 

この取り組みは当時ニュースにもなりました。

 

不登校の子に「居場所」づくり 尼崎市

 

兵庫県尼崎市は4月から、不登校の児童生徒がフリースクールなどの民間教育施設に入所した場合に「出席扱い」にするかどうかの統一基準を導入する。従来は学校と市教委が児童生徒ごとに協議・判断していたが、新基準では通うことで出席として認められる民間施設の一覧を公表する。市によると、近畿2府4県の中核市以上の自治体では初めての取り組みという。

文部科学省は平成15年に自治体や学校の不登校対応についての報告書をまとめ、学校長の判断で卒業を認めたり、学外での学習状況で出席扱いにできたりするようにした。28年には不登校の児童生徒を国や自治体が支援することを初めて明記した「教育機会確保法」が成立し、不登校問題への取り組みが加速している。

尼崎市は20年から、フリースクールなど民間施設に通う不登校の児童生徒から申請があれば、市教委や学校が施設の調査を行ったうえで、学校長が出席扱いの認定を行っていた。しかし、認定基準が学校長によって異なり、同じ施設に通う児童生徒の間で判断がわかれるなどの問題も指摘されていた。

そこで市は、通うことで出席扱いになる民間施設の一覧を盛り込んだ統一基準の導入を決めた。4月から施設の申請を受け付け、市教委が一定の基準を満たしているかの訪問調査を行ったうえで認定する。5月にも市のホームページで認定施設を公表する。

市の担当者は「学校以外での子供の居場所づくりにつながれば」と期待している。

 

 

枚方市について

枚方市は、ルポという枚方市の教育委員会が運営している不登校の児童生徒に向けて適応指導教室があります。場所は磯島の教育文化センターの一室です。(枚方市駅と御殿山の間、枚方渚高校の近くです。)ルポと別で各学校の中にも校内適応指導教室があります。

 

この場所の活動は否定しないんですが、ルポで対応できる人数も限られていますし、選択肢がそれ以外にもあるといいな~と思います。

 

以前の決算特別委員会の中で質疑をしたことがあるのですが、枚方市の中学生は約1.2万人。そのうちの3%が不登校と考えると不登校生徒は通学校で360人います。ルポに通っている生徒は約30人。校内適応指導教室には1校3~5人×19校=76人程度。30+76=100人くらいになりますが、残り260人には対応ができていない状態です。

※3%というのはこれまでの実績より。厳密に言うと中学生は平成29年度で3.72%です・・・。2019年3月議会予算質疑より

 

まだまだ受け皿が足りていないというか行き場のない児童生徒もいますので、少しでも受け皿・行き場ができればよいですし、その選択肢がわかる方がいいですよね。

 

 

枚方市としてルポを優先していいと思いますが、民間の施設についても尼崎市のように公開していけばいいと思っておりますので、また、どこかで担当と話をしていきます。

ちなみに、学校ごとでも出席扱いにするかどうか差があるようですが、出席扱いになるフリースクールも知っておりますので、興味がある方は個別にご連絡ください!

 

 

 

SNSにシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
次の記事(2019/07/29)
ひらパー着ぐるみバイトの男性が熱中症で死亡
前の記事(2019/07/25)
今日は第1回の枚方京田辺環境施設組合議会の臨時会です。
記事一覧