枚方市で保育所に子どもを通わせる保護者は、朝の忙しい時間にお昼ごはんを用意しなければならない?それも、3歳になった時から?? | 前枚方市議会議員 木村亮太
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枚方市で保育所に子どもを通わせる保護者は、朝の忙しい時間にお昼ごはんを用意しなければならない?それも、3歳になった時から??

副議長という立場上、一般質問をいたしませんので連携して作成した会派の議員の質問をピックアップしていきます。

この質問は今回初めて取り扱う内容です。

(池上議員が質問しました)

この問題は市民から相談を受け、調査をして質問にいたしました。

 

  • 保育所は働く世帯の子どもが入所しているため両親は忙しい
  • 保育所では給食が提供されるが、3歳以降はおかずのみで主食は提供されていない
    (0-2歳は給食がすべて提供されています)
  • 大阪府内でも主食が提供されていない自治体は枚方市含めわずか3市
  • 忙しい中両親は主食だけ準備しなければならない
  • 保護者会からも毎年要望が出ている
  • 主食の提供を公立保育所でも実施していくべき

 

という内容です。

 

こういうことがあるということも知らなかったですが情報提供いただいたことで質問につながりました!子育て関係に関わらず、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

 

【質問】

公立保育所についてお尋ねします。

報道では、来年10月から実施される「幼児教育無償化」の際に、給食費を実費負担とする方向性が示されているところですが、本市の12園ある公立保育所においては、それ以前の問題として、3歳児以上の幼児について、未だに主食であるご飯やパンを毎朝家から持参しなければならないような状況です

 

保護者からは、「一定の費用負担をしてもいいから、3歳児以上にも主食を提供する『完全給食』を実施してほしい」という要望が、毎年、そして長年にわたって行われているとのことですが、未だ実施されていません。

 

大阪府内で完全給食を実施していない市は、本市を含めわずか3市のみという現状や、近年猛暑が続く夏場の衛生面での心配、冬場は冷たくなったごはんを子どもたちが食べているという現状について、市としてどのような思いを持っているのか、また、今後の実施予定についての見解を伺います。

 

【答弁】

公立保育所の完全給食の実施については、毎年多くのご要望をいただいており、保育所で炊いた温かくておいしいご飯を子どもたちに提供することで、食育、食の安全・安心の確保、保護者の負担軽減、といった様々な効果があることは認識しています。

現在、完全給食を実施するにあたり課題となっています、設備改修に必要な経費や、保護者に求める費用負担、実施時期等について、引き続き検討しているところです。

 

 

【質問】

市としても、完全給食を実施したいとの思いがあることは聞かせてもらいました。

 

確かに、実施に向けた課題解決は必要だと思いますが、全国的にも、大阪府下でもほとんどの自治体が課題解決の上、完全給食を実施しており、他府県の保育所保護者の方にお尋ねすると、「なんで3歳児からだけ?」とか、「毎朝ご飯だけ持っていくの?」と驚かれます。

 

また、枚方市内の私立(わたくしりつ)保育所では、ほとんどが完全給食を実施している中で、いつまで検討されるのでしょうか。

 

また、公立保育所でも月1回は3歳児以上も主食を提供していると聞きましたが、なぜ毎日となると主食の提供ができないのか、重ねてお伺いします。

 

 

【答弁】

月1回の3歳児以上への主食提供については、行事食として提供しており、行事用の炊飯器を倉庫から調理室に運ぶなど準備が必要になるため、調理員が通常より早く出勤することや保育士等他の職員の応援を得ながら、何とか提供できている状況です。

毎日、完全給食を実施するためには、調理時間を短縮する調理機器の整備等が必要であること、また、3歳児以上の主食費については、国の定める公定価格の算定に含まれておらず、財源確保の点からも、適正な保護者負担額について検討が必要であることなどから、実施に至っていないものです。

 

 

 

 

【質問】

枚方市で保育所に子どもを通わせる保護者は、仕事を持ち、朝の忙しい時間帯にお昼のごはんまで毎日用意しなければならない。それも、3歳になった時から…。

 

保護者の切実な要望、衛生的な問題や食育、保護者の負担軽減を考えると、早期に完全給食を実施すべきなのは明らかです。

早急に判断し、完全給食を実施していただくよう強く要望します。

 

さて、ここで少し話が変わるのですが、この完全給食の実施については、保育所でも「枚方市保育所保護者連合会」という組織が署名活動をしておられるとのことです。

この「枚方市保育所保護者連合会」を調べてみると、活動の一つとして「枚方市職員労働組合保育所支部」と「枚方市職員労働組合保育所 延長保育職員支部」という市職員の労働組合との三者の連名で、毎年市への要求書が提出されているということがわかりました。

 

保護者の方と職員の労働組合が、連名で市に要求書を提出すること自体に違和感を覚え、先般、この要求書の内容を確認すべく、市に情報公開請求を行いました。

 

要求書は、毎年市長宛てに、保育所ごとの施設改善要望のほか、完全給食の実施要望など市の施策に関する要望も見受けられるものの、職員の処遇改善に関するものも入っており、さらに違和感を覚えました。

 

なぜならこの状況は、私が平成22年3月の代表質問において、留守家庭児童会室の要求書が保護者会と労働組合との連名で提出されていたことについて、教育委員会に対して「保護者会と労働組合とは別の機会を設けて対応するよう」指摘し、教育長からは「今後は別の機会を設ける」という明確な答弁がされた状況と同じであったからです。

 

その際にも指摘をしましたが、労働組合としてはそんな意図がないとしても、見ようによっては、「労働組合が保護者会を利用して、自らの勤務・労働条件の改善を市当局に突きつけているようにもとられます。」

 

労働組合は、当然、市に対して職員の勤務・労働条件の改善を求めて交渉する機会を持っています。

また、保護者にとっては、保育士等職員は市の職員であることから、本来は要望を受ける側にいるのではないかという疑問を持った方もいらっしゃるはずです。

 

以上のことから、保護者からの公立保育所の施設改善や運営等に関する要望については、職員の勤務・労働条件に関する議論とは別に単独で要望を受ける機会を設けることが必要だと考えますが、これは長沢副市長の見解をお尋ねしたいと思います。

 

【答弁】

公立保育所の施設改善や運営等の保護者会からの要望につきましては、職員団体とは別の場を設けて受けてまいります

 

 

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枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)

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