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不登校特例校の京都市立洛風中学校を視察

本日は京都市立の不登校特例校洛風中学校に視察に行ってまいりました。

 

視察を受け入れていただきありがとうございます。また視察にお声がけをいただきありがとうございます。

 

不登校特例校とは・・・

学習指導要領の内容などにとらわれずに、不登校の状態にある児童生徒の実態に配慮した特別な教育課程を編成し、実施している学校です。
令和4年度時点で21校が開設されています。公立12校私立9校。

 

    視察しての印象・ポイント

    視察をして感じたのは、この不登校特例校の取組みは素晴らしいなと思いました。ただ、この不登校特例校を設置すれば、不登校関連の課題が一挙に解決するのではなく、不登校の取組みがA、B、C、Dと切れ目なく実施する中の一つとしての特例校があるという位置づけにするのがポイントだなと思いました。

     

    現在の門川市長も含めて、京都の歴代の市長は教育長出身の方がなっているということで、教育行政に理解があるということでした。

     

     

    私が感じた特筆すべき点としては

    • 授業時間が少ない
      • 通常1015時間のところ、特例校は770時間です。
      • 少なくできてるのは合科というやり方をやっているからです。
      • 科学の時間で、理科・社会を一緒にしてる。
      • 創造工房という時間で、音楽・美術・技術家庭を合わせている。
    • 授業時間が少ないので登校時間も遅い。通常は8時半スタートのところ、特例校は9時半
      • これにより地元の方と会うことが少なく気兼ねなく登校できるとのことです。
    • 朝の登校時に一人一人面談をしている
      • 毎日話を聞いてくれる人がいることで自己有用感が高まり登校したくなったり、社会復帰にもつながるということです。
    • 人員配置が潤沢で寄り添った対応
      • 詳細は後述しますが、通常の学校では考えられないほどの配置で、毎朝の面談など寄り添った対応ができています。

    洛風中学校のパンフレット。

     

    設立の経緯

     

    当初はやまおじ事業(やまのおじさん)を実施していた。事業の内容は不登校の子どもを1週間山のキャンプを実施すること。その延長線上で、当時の文科省の特区制度を活用し、廃校を改修して不登校特例校に。

     

    今でこそ全国的にも少しずつ特例校はありますが、日本で最初の特例校で最初は「すごい学校ができたな」という評価だった。

     

    心理学者の河合隼雄先生にも監修していただいているということです。

     

    学校の名前は公募
    京都の洛に気持ちの良い風が吹くようにということで。
    学校のコンセプトは風。

     

     

    人員配置と生徒数について

    教職員25人
    校長1人教頭1人SCが3人、他にも事務もいて、現場の教員は20人弱

     

    素晴らしい配置ですね・・。

     

     

    生徒は定数40人のところ45人が通っている。

    4人程度は登校できていないということです。

     

     

    校内の写真

    建物の作りとしては、

    1階の半分は自治会館と消防団
    半分は万華鏡ミュージアム

     

    2階・3階が洛風中学校。
    2階が管理棟
    3階が教室

    です。

     

    そのため2階3階を視察させていただきました。

     

    ワークスペース室(いわゆる教室です)

     

    凪(カウンセリングルーム)

    箱庭療法ができるようになっています。

     

     

    ウインドベル(相談室)

     

    理科家庭科などを実施する部屋

     

    メープルという登校して最初に行く場所。

    ここで一人一人面談をしてから教室に入っていきます。昼休みなども使っているということです。ソファなどがたくさんあります。横が職員室になっています。

     

    ウノやオセロもあるので生徒が遊んでいるということです。

     

     

    メープルの一部がパーティションで仕切って一人になりたいときはここを閉めて使うようです。

     

     

    図書室がないので代わりに廊下などに本があり、いすやテーブルもありその場で読めるようになっています。

     

     

     

     

    京都市の不登校対策

    冒頭に述べた通り、不登校特例校を設置すればすべてが解決するのではなく、様々な対策を重ねていくことがポイントということで、他の取組みについても少しだけおきかせていただきました。

    適応指導教室が市内に5つ

    子どもの特性に応じて併せられる。
    それぞれコンセプトがある。
    勉強頑張るところ、遊びを通じてふれあいを重視するところ、スポーツ頑張るところ、等

     

    特例校は洛風のほかにももう1つ

    集団がしんどい人は洛友
    頑張れる人は洛風

    というすみわけ

     

    各学校での対策も充実

     

    全中学校にカウンセリングルーム
    個別対応とか別室登校のシステムもある。

    不登校対策委員会というのを学校で話し合ってやっている。

     

     

    こんな感じで、冒頭にも書いた通り、不登校特例校の設置も大事ですが、それだけで解決を目指すのではなく、各学校への相談室、相談員の配置、適応指導教室などで役割分担をしつつ対応していくのが必要だと感じました。

     

    前提として様々な対策を重ねたうえでにはなりますが、不登校特例校については、枚方市も旧中宮北小学校の場所で設置を検討していくべきと考えます。

     

     

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