苦しい情勢が続きますが、引き続きの経営努力を。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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苦しい情勢が続きますが、引き続きの経営努力を。

予算特別委員会も開催されています。

会派の門川議員の質疑ですが、私も少しかかわらせていただいたのでアップします。

 

質問の趣旨

苦しい状況が続く病院経営。

これまでの経営努力の成果を確認するとともに、成果を継続できるように伝えました。

 

  • 苦しい状況が続く病院経営とは・・・
    • コロナ禍において外来・入院ともに激減(社会情勢上仕方ないと思っています)
    • そのため、本来の病院経営としては赤字。
    • ただ、国からの空床保障補助金のおかげで黒字
  • これまでの経営努力とは・・・
    • 地域支援医療病院を取得(収益アップ)
      • 取得後11カ月で、約4千7百万円の収益増加
    • DPC機能評価係数Ⅱを向上させてきた
      • H29年0.0551→R3年は0.0952と0.0401増加。約4千万円の収益増加

 

 

コロナの中で公立病院としては、コロナ感染者の受け入れもやっていくべきです。そうすると、従来の病院経営は後回しになり、経営難になるという仕組みになっています。

今はコロナ対応について、国からも補助金が出ていて赤字にはなっていません。しかし、国からの補助金はいつまであるのか、また、コロナが収束した後に、外来患者、入院患者の数はもどるのか、正確には、以前の数以上にしていかないといけないのですが。

公立病院の経営というのは本当に難しいなと、経営数字を見ていると毎回考えさせられます。

 

 

質問の詳細

【質問】

令和4年度の予算書30ページの医業収益が約93億6,800万円となっていますが、市立ひらかた病院のような医療費を包括で評価するDPC制度を導入している医療機関においては、入院収益を上げていくために「医療機関別係数」が収益に大きく影響すると聞いていますが、病院の努力によって入院収益に大きく反映するような係数にはどういったものがあるのかお伺いします。

 

【答弁】

 

「医療機関別係数」は「基礎係数」、「機能評価係数Ⅰ」、「機能評価係数Ⅱ」「激変緩和係数」の4つの係数で構成されており、うち、病院ごとで入院収益の増減に大きく影響するものに「機能評価係数Ⅰ」と「機能評価係数Ⅱ」があります。
「機能評価係数Ⅰ」は病院の人員配置や施設全体の体制などが評価された係数で、例えば令和3年3月の地域医療支援病院の承認を受けたことにより、この「機能評価係数Ⅰ」に係数が加算されています。
また、「機能評価係数Ⅱ」は、診療実績や医療の資質向上への貢献などに基づき役割や機能に対するインセンティブとして評価される係数です。

 

【質問】

機能評価係数ⅠとⅡの性質については理解いたしました。
それぞれについてお尋ねしますが、「機能評価係数Ⅰ」については、今回の地域医療支援病院の承認により加算があったとのことですが、収益面でどの程度の効果があったのか伺います。
次に、診療実績や医療の資質向上などが評価される「機能評価係数Ⅱ」について、主にどのような評価項目が設定されているのか、また、29年度からの係数の値の増減と収益への影響をお聞かせ願います。

 

【答弁】

まず、「機能評価係数Ⅰ」に地域医療支援病院入院診療加算が令和3年4月から算定され、令和4年2月までの11カ月で、約4千7百万円の収益増加に繋がっています。
次に、「機能評価係数Ⅱ」の主な評価項目として、様々な疾患に対応できる総合的な体制について評価されるものや救急医療の対象となる患者治療に要する資源投入量の乖離を評価するものなど、6項目の係数が設定されています。
係数の値は平成29年度が0.0551で令和3年度は0.0952と0.0401増加しており、約4千万円の収益増加に繋がっています。

 

【質問】

地域医療支援病院となったことで、11カ月間で約4千7百万円もの収益が増加したとのことで、今後も維持していく必要があると思われます。
そのためには、地域の医療機関からの紹介患者の割合を示す紹介率と、紹介した割合である逆紹介率を一定数以上保っていく必要があると思うのですが、これを維持・向上させるためにどういう取り組みをされているのかお聞かせください。

 

【答弁】

紹介率、逆紹介率の維持・向上につきましては、地域の医療機関からのご紹介を多くいただけるよう、医師を含む多職種による積極的かつ計画的な訪問活動を実施するとともに、訪問の際にいただいたご意見等に応えていけるよう院内で情報共有し、課題解消に向けて議論を行うなど、地域医療機関との信頼関係の構築に努めています。また、院内医師に向けて、地域のかかりつけ医への逆紹介を行うよう啓発するとともに、逆紹介の算定要件に応じた診療情報提供書の記載の徹底を図っています。
さらに、広報紙「かわせみ」の定期発行による本院の診療情報の発信や、地域医療機関を対象とした講演会等の取り組みを通じても、地域との関係強化に努めています。
今後もこれらの取り組みを継続・強化し紹介率・逆紹介率の維持・向上を推進していきます。

【意見要望】

紹介率、逆紹介率については、診療科ごとに数字がちがうものと思いますが、そのあたりの把握もしていただき、今後も紹介率・逆紹介率の維持・向上をお願いしたいと思います。
また、私などがうかがっても、なかなか理解するのがむつかしい係数の話ですが、対策をしっかりおこなっていただくことで、収益がかなりかわってきますので、引き続き対策をお願いいたします。

 

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