市立ひらかた病院の経営。公立病院として役割と経営の健全化とのバランス。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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市立ひらかた病院の経営。公立病院として役割と経営の健全化とのバランス。

代表質問の内容です。

順次アップしております。

 

質問の趣旨

病院経営についてです。

 

コロナ禍において、大変厳しい経営状況の市立ひらかた病院。

コロナ感染患者の受け入れをし、公立病院としての役割を果たしていただいていますが、その分、通常の外来患者や入院患者はかなり減っております。

昨年度も今年度も、国からのコロナ対応の補助金で黒字になっている状況です。

 

 

2022年2月16日開催の市民福祉委員協議会で報告のあった、市立ひらかた病院改革プラン(第2次中期経営計画)の実績報告について(案)より以下抜粋。

 

水色で囲っているところですが、令和2年、3年は入院患者、外来患者、病床利用率は軒並みダウン。コロナ感染拡大による受診控えです。

 

 

そのため、偉業収支比率も下がっており、100%以下ですので、赤字です。令和元年度よりも悪化しています。しかし、左の経常収支比率は100%を超えており黒字です。黒字になっているのは空床保障による赤字補填です。

 

今後コロナが収束してきたときに外来患者、入院患者が以前のように戻ってくるのか、まだまだ先が読めず、今後も予断を許さない状況となっておりますので、引き続き経営改革は必要です。

 

 

それにしても、公立病院の経営というのは本当に難しい経営です。いわゆる政策医療(赤字医療)もやらないといけないですし、今回のような感染症対策も公立病院として果たすべき役割があります。その中で経営の面も求められて生きます。

 

 

質問の詳細

 

【質問】

市立ひらかた病院の中期経営計画についてお伺いします。

市長は、市立ひらかた病院において中期経営計画を策定すると述べられましたが、どのような趣旨や内容でこの中期経営計画を策定しようとされているのかお伺いします。

 

 

【答弁】

市立ひらかた病院の中期経営計画につきましては、令和3年度で終期を迎える現計画の後継計画となるものですが、新型コロナの影響により、新たな国のガイドラインの提示が延期されているため、令和4年度については、現計画の目標達成に引き続き取り組みつつ、令和9年度までの計画を新たに策定していこうとするものです。この計画には、市民の命と健康を守るべく、今後の北河内医療圏における医療需要や医師の働き方改革等の制度変更を見据え、公立病院として果たすべき役割や新たに政策医療に加えられた新興感染症への対応について検討するとともに、アフターコロナの患者動向を踏まえた健全経営に向けた取り組みについて計画していく予定としています。

 

 

【意見要望】

市立ひらかた病院については、決算上は、昨年度に引き続き今年度も黒字を計上する見込みとなっています。しかし、その黒字を計上した要因は、いわゆるコロナの空床補償補助金によるものです。

今後、少子高齢化による医療需要の変化や地域医療機関との連携、新興感染症への備え等々様々な課題がある中で、アフターコロナ社会において公立病院としての役割をしっかりと果たしつつ、補助金がなくても健全な経営を維持できるような中期経営計画を作っていただくよう要望します。中期計画の策定にあたっては、現場の医療従事者の方々にも経営感覚をもてるように、例えば、部門別収支を明らかにしていくことや、人事制度改革などにも踏み込んでいっていただきたいと要望します。

 

 

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