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わーくはぴねす農園視察について タケウチ

インターン生のタケウチです。

2月3日に、農協福連の視察で、株式会社エスプールプラスが運営しているわーくはぴねす農園に行ってきました。

視察の感想について本ブログでまとめます。

 

障がい者就労の現状

企業は障害者雇用促進法で定められている2.3%の障がいのある方を雇用しなければなりません。

しかし、企業側は「採用がうまくいかない」「なかなか定着しない」といった課題、障がいのある方々は「自分に合った仕事がない」「働きたくても選択肢がない」といった悩みを抱えています。

 

参考

令和2年度 民間企業 障害者雇用状況

・法定雇用率達成企業 48.6%

(出典)厚生労働省 令和2年障害者雇用状況の集計結果 000747732.pdf (mhlw.go.jp)

 

 

わーくはぴねす農園とは

エスプールプラスが運営しているわーくはぴねす農園では、そうした問題を解消すべく、企業の障がい者雇用の課題と障がいのある方々を「農業スキーム」で支援しています。

 

具体的には、エスプールプラスは企業向け貸農園を運営しており、その農園を企業に貸して、企業は障がいのある方を直接雇用し、雇用されるとその農園で就労するという形になっています。

そうすることで、障害のある方は長期的に、安心して就業できるようになっています。

 

(引用) 障害者職業総合センター「障害者の就業状況等に関する調査研究」(2017年)

   P.22 houkoku137.pdf (jeed.go.jp)

 

障がいのある方の職場定着状況について、勤続1年を経過した後の定着率は「障害者の就業状況等に関する調査研究」によると図のようになっています。

 

 

一方、わーくはぴねす農園では、サポート体制が整っていることから、定着率は90%を超えていて、とても高い水準になっています。

 

 

就労までは、農園での実習体験、振り返り面談を行い、その後各企業の面接を受けて、内定をもらう、という流れになっています。

このように、実習体験から定着まで、内定をもらえるようにサポートしています。

 

作られた野菜は各企業の所有物となり、販売、食堂での利用、福利厚生として本社の社員へ配布、などされているようです。

また、社内で安く売ってその利益を募金したり、子ども食堂等に寄付をするなど、SDGsにつなげることもしています。

 

就労されている方の割合は、知的障がいのある方が6割、精神障がいのある方が4割となっているようです。

 

 

視察に行った枚方農園は、2021年10月に開園しました。

現在、8社で15チーム、43名の方が雇用されています。今後としては、90名の雇用を目指しています。

現地の様子

企業ごとに区画を分けて農業を行っています。

写真に写っている方たちは、この区画(農地)を借りている企業の社員さんということになります。

 

土ではなく軽石を使用しており、労災面で安心・安全となっています。また、土とは異なり、汚れなどがつかず、清潔な環境で作業ができるようになっています。

 

 

最初はこのように何もないところに、発泡スチロールのキットをプラモデルのように組み立てて、土台をつくることから始めています。

その過程で、お互いの特性を知ったり、チームワークを形成していくそうです。

 

野菜がこぶりになったり、甘くなかったりする場合もあるそうですが、この事業の目的として農業に重きを置く、というよりも、働き場所の提供、就労の場ということに目を向けられているそうです。

 

 

感想

大学の講義で障がい者雇用促進法を学び、障がいのある方が企業に就職してもうまく続かないという問題があることを学びました。実際に視察に行き、また、事業本部の方のお話を聞き、このような方法でその問題点を解消しようとしているのを知りました。今回の視察を通して新たな発見が生まれ、障がい者雇用について深く考えるきっかけになったと思います。

 

上述したように、企業ごとに貸農地を与え、企業に就職した方はそれぞれの企業ごとの区画で野菜を作っておられました。障がいのある方3名に対し1名の農場長がついており、サポート体制もしっかりしていて安心して仕事ができる環境が整えられていると感じました。

 

私個人の見解としましては、障がいのある方の就労について、エスプールプラスのわーくはぴねす農園のように、自分たちで野菜の栽培について創意工夫をするなど、障がいのある方々がお互いに協力し、やりがいをもって働ける環境があることが望ましいのではないかと考えました。

これに関して、さまざまな意見があると思いますので、今後も障がい者就労について考えていきたいと思っています。

 

タケウチ

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