ソーシャルファームわーくはぴねす農園 枚方の視察 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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ソーシャルファームわーくはぴねす農園 枚方の視察

本日は会派の議員とインターン生とでソーシャルファームわーくはぴねす農園 枚方の視察に行ってまいりました。

 

視察を受け入れていただきエスプールの皆様、視察をつないでいただいた職員の方々大変ありがとうございます。

 

ソーシャルファームわーくはぴねす農園とは

 

企業は障害者雇用促進法で2.3%の障害者を雇用することが求められています。

しかしながら、企業にとっても「採用がうまくいかない」「なかなか定着しない」といった課題を抱えています。

また就労する側も「孤独感を感じる」「サポート体制が整っていない」など不安・不満を抱えています。

 

その中で、このエスプールのソーシャルファームでは、「農業スキーム」で企業の障碍者雇用の課題と障害者の「働きたい」意欲を支援しております。

 

企業向け貸農園(場を提供)をして、企業が農園を借りて、障害者を雇用し、障害者がその農園で働く、という仕組みです。

農業は障害のある方にもなじみやすい仕事とのことです。

農場長1人と障害者3人というチーム体制でサポートもしています。

 

定着率も90%程度と高いです。また、人によっては、いい意味で卒業して、また以前と同じようなオフィスワークに就けるようになった人もいるとのことで大変いいことですね。

 

 

就労されている方は6割が知的障碍者、4割が精神障碍者(アスペルガー、ADHDなども含む)

 

就労するまでの流れとしては、実習体験会も実施(最短4日間)その後、企業の面談をして、企業から内定をもらうという流れです。

採用などを決めるのはエスプールではなく各企業です。

 

1回目の面談面接で内定を取れなくても何度もチャレンジ可能で、2年の期間を経て就労に結び付いた方もいるということです。

特別支援学校、就労移行支援センター、A型・B型事業所、ハローワーク、市町村福祉課など各福祉機関とも連携しています。

 

雇用されると企業の社員という形ですので、それぞれの企業の福利厚生が可能です。その企業にスポーツチームがあったりすると観戦することもできるようです。

 

作っている野菜は上記の通り様々あります。まずは作るのが簡単な小松菜、サラダ菜などから着手して、難しい作物にも挑戦していくようです。ただ、農業を極める、というよりは、働きの場、キャリアアップの場ということに重きを置いているということです。

 

屋外型と屋内型があり、工場などを居抜きで改修して室内で水耕栽培をやっているような事例もあるということです。屋外型だとまとまった土地が必要である程度郊外になってくるので都心部のニーズを満たすために、都心部の工場を転用した屋内型も始まったということです。

 

話を聞いていると、概ね屋外なら1万平米程度から、屋内なら延べ床が500坪程度からできるということです。

土地を有効活用してほしい、工場の跡地をどうしよう、などの方は、障害者雇用の一助を担うという点で、一度検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

枚方農園について

地権者の方と話をして、土地を借りてスタート。

枚方市は2021年10月オープンでちょうど4か月たったところです。

枚方市は屋外型。

最大30企業、90人の雇用を目指しています。

今は43人で次の春からは45人となるようです。

企業数としては8社で15チーム稼働しています。

 

枚方の企業の参画はまだ少ないということですので、興味のある方はぜひ問い合わせしてみてください。

 

 

送迎バスがJR河内磐船から発着し、6時間+休憩1時間働いて、送迎バスでJR河内磐船まで帰るという1日になっています。

 

 

 

 

 

中の様子

一見普通のビニールハウスが並んでいます。

 

 

ただ、普通のビニールハウスと違うのは、土を使っていません。軽石を使っています。再生可能であることや、鍬やすきを使わなくていいので安心安全ということで、この方式を選んでいるということです。

 

 

 

収穫した野菜を洗ったりする場所もあります。

 

 

ビニールハウスの中が7度以下になったらこちらの機械で中を温めるとのことです。

 

 

このビニールハウスはまさに始めようとしているところです。何もないところに発泡スチロールのキットで枠を作って軽石を入れて作っていきます。

 

 

 

 

会派のメンバーでパチリ。

 

 

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