バブル期に購入した土地。価格は20分の1に・・・。さすがに下がりすぎ? | 前枚方市議会議員 木村亮太
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バブル期に購入した土地。価格は20分の1に・・・。さすがに下がりすぎ?

9月定例月議会本会議初日は議案質疑などがありました。

こちらは同じ会派の岡市議員の質疑です。

 

私も少し関わらせていただいたのでメモ程度にブログにアップしておきます。

 

 

質問の趣旨

枚方市の土地が売却されます。

場所はコチラ。合計で25筆です。

 

  • 平成4~5年に約6億円で購入。
  • 利息等が付いて最終9億円に。
  • その土地を3000万円で売る。

 

バブルの終わりごろに購入した土地とは言え、20分の1という価格は何とも考えさせられます。

 

かといって、このままずっと保有していても維持管理(草刈りなど)もかかりますし、市としても用途がないものなので売ること自体はやむを得ないものだと思っています。

 

また、売るにしても山間部の土地なので、今後の使われ方が気になります。

 

熱海の土石流が起こったようなことにはならないように、市としてもしっかりと注視していただければと思います。

 

 

質問の詳細

 

【質問】

ただいま上程されました議案第44号財産(市有地)の処分について質問いたします。この案件に付きましては、過去の経過から当用地は平成4年度から5年度にかけて一般廃棄物第2最終処分場用地として約6億円で取得されたとお聞きしました。
取得価格については土地開発公社からの買い戻し議案として平成21年6月議会で審議された時には、金利や諸経費が加わり約8億4千万円であって、今回の売却にあたってはさらに金利が加わり総額としては約9億円と伺っています。
そこで今回、なぜ処分予定額が3千万円となったのか、その点の経緯についてお尋ねします。

【答弁】

処分予定額の経緯につきましてお答えいたします。
当用地の処分につきましては、本年7月20日から7月30日までを入札受付期間とした一般競争入札により落札者を決定したもので、今回、同落札者を処分先として議決をお願いするものでございます。
今回の一般競争入札におきましては、当用地の最低売却価格を2千887万2千円とし一般競争入札実施要領において事前公表しており、落札額として3千万円となったものでございます。
なお、最低売却価格につきましては、不動産鑑定評価を行い不動産鑑定士である外部有識者が参画する庁内委員会において価格を決定したものでございます。

 

【質問】

当用地の処分に際し不動産鑑定に基づき最低売却価格を決定し、入札により処分予定額が当初取得額の20分の1の3千万円になったという経緯には、いささか疑問が残ります。私が調べた中でも当時の平成4年から令和2年に掛けて地価が20分の1まで下がるという事は考えにくいと伺っています。
しかし一方で、このまま保有していても経費がかさむ為、損切は理解いたします。
では次に、当用地が処分された後の土地利用についてお伺いします。
当用地につきましては、市街化調整区域であり、道路にも接していないいわゆる囲繞地であるとお聞きしてます。また、議案書に添付の平面図では周りが山間部で谷地の形状となっており、今年7月に、静岡県熱海市の盛土の土地から土砂災害が発生し、大きな被害が生じたところですので、当用地で盛土がされることになれば、非常に心配するところです。また、当用地は、豊かな自然環境がありますので、今後の土地利用の計画についても、環境保全の観点から、非常に気になるところですが、今後、当用地における土地利用に関し、市はどのように対応することになるのか、お伺いします。

【答弁】

当用地の利用にあたっては、様々な法令の適用が想定されますが、事業者の計画する土地利用に関し適用される法令に基づいて、対応することになると考えます。
また、必要に応じて、関係機関と連携し、適切に対応するとともに、土砂災害等の発生の防止に努めて参ります。

 

 

【意見要望】

もともとこの用地は、平成4年当時に一般廃棄物最終処分場がいっぱいとなり、次の最終処分場が必要となったことから取得したが、大阪湾広域臨海環境整備センターで処理されることとなり、当該計画が見直され使われなくなりました。
枚方市としても平成21年に「(仮称)自然環境保全活用事業用地」として東部の自然環境の保全を目的とした取り組みを行ってきた中で、やはり今後もそういった東部の自然環境を保全する活用が望まれます。
枚方市として当初は最終処分場として利用する目的であった中で、今回、落札された泰甲合同会社も同じ利用目的になる可能性が考えられますが、今回16,500m2ということで、その場合、大阪府の管轄となりますが、静岡県熱海市のように全国的にも盛土による土砂災害が発生し大きな被害が生じている中で、もしそのような活用になる場合であれば、売却したから終わりではなく、今後は安心安全を守る枚方市の立場としてしっかりと適切に対応して頂きたいと要望いたします。

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