「第2回LINEスマートシティオンラインセミナー・第3回尼崎市学びと育ち研究所報告会」に参加しました。@イワキリ
8月21日に「第2回LINEスマートシティオンラインセミナー・第3回尼崎市学びと育ち研究所報告会」についてこのブログにイワキリの感想を書かせていただきます。
「第2回LINEスマートシティオンラインセミナー」
福岡市
LINEを活用した道路公園通報システムについて説明していただきました。目的は行政事務の効率化や市民生活の向上だそうですが、従来困難であった、正確な場所の特定状況整理や、電話のハードルの高さという問題点が克服されたことが分かりました。今やLINEは、携帯を持っている人の間では必ずと言って良いほど普及しているため、通報がシステムとして非常に有効な手段だと感じました。また、そのシステムは通報フローに従い入力するため、伝え方などに悩むことなく瞬時に正確な情報を知らせることが出来ると思いました。LINEとの連携により複雑さがなくなったため市民の生活により、より沿ったものであると感じました。また、LINEによる通報の93%に対応されている状況からもそのシステムの有効性を感じ取ることが出来ました。
神戸市
LINEを活用した消防団員の活動について説明していただきました。災害時に特に情報が必要となる消防団員の安全確保のためにも、直接、伝言ミスなく情報を受け取ることが出来るのは、非常に信頼度の高いものとして期待出来ると思いました。また、大規模な災害が発生した際には119番に連絡されますが、スマート情報システムはその裏付けとなる連絡として機能しているそうです。災害時は自分が安全かどうかの情報や周辺の状況なども安否確認が可能で、詳細が写真などでも分かる仕組みになっています。災害の全体像を早期に見渡すことが可能であることが、被害を最小限に抑えることに繋がると考えられます。また、連絡手段が偏らず、多様化されていていることも含めて初めて、安全確保が可能な状態といえるのではないかと思いました。
東京都
東京都ではいじめや児童相談所、就労支援など多岐に渡るLINE相談が行われています。若い世代だけでなく、高齢者を含めた全世代において利用率が高いことが正直意外でした。広い世代でLINEが普及されているのであれば今後も様々な相談システムに活かすことが可能に思えました。LINEは電話と違い、送るだけであれば24時間いつでも可能であるということが最大の強みです。友達登録数も順調に増加しているそうです。アクセスに対して85%ほどが対応されているそうなので今後も維持、増加することを願います。気になったのは子供本人からの相談は75%が虐待に関するものであることです。家庭内での相談電話が困難であるなど声をあげることの出来ない子供達もLINEでなら内容を聞かれることなく気軽に相談できると思いました。また緊急性の高い場合を除いては匿名で相談出来るため、早い段階からの見守りにより、重傷化を防ぐことも出来ると感じました。
第3回尼崎市学びと育ち研究所報告会
早生まれの人は、そうでない人と比較して、幼少期に苦労しやすいということは耳にしたことがあったのですが、早生まれだけでなく、出生時の低体重、貧困、肥満も実際に学力や非認知能力(物事を最後まで成し遂げる力、自己肯定感など)と相関関係があることにすごく驚きました。現在、低体重で生まれる子供は日本で増加傾向にあるそうなのですが、出生体重そのものは親の家庭環境に影響があるとされているそうです。貧困に関しては生活保護経験のある人の方が算数の点数が低いとされています。また、肥満は勤勉性と大きな関わりがあることが分かっています。学力は年齢が上がるとともに、この要素にあてはまる人とそうでない人の間で差が縮まっていく傾向にありますが、非認知能力の各差は持続すると考えられています。数字として目に見えないため学力格差のように親が、補填する教育をすることが出来ないのです。非認知能力を高める場は学生の時にはあまり用意されていないと感じるのですが、社会に出た時に必ず必要とされる力であると思います。本人の努力ではどうすることも出来ない生まれの環境による格差をゼロにすることは出来ないとしても、今後、早くからその差を補填する幼児教育制度や学力考慮試験などのサポート体制が広がることを望みます。