枚方市駅周辺再整備基本計画等策定の進め方及び枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の支援の考え方について@池田
2020年8月24日から27日にかけ、各種委員協議会が開かれています。
そこで、委員協議会で気になる内容をピックアップしていきます。
今回のテーマは総務委員協議会の、「枚方市駅周辺再整備基本計画等策定の進め方及び枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の支援の考え方について」です。インターン生の池田君にまとめてもらいました。
端的に言うと・・
- 基本計画の策定は今年度末(2020年度末)。
- 3街区への補助金をプラス9億
- その分、市が購入する床を減らして9億円節約する
です。
3街区の話もそうですが、全体にコロナの影響は出てきますね。注視していきます。
この状況でもホテルは作っていきます。ある程度のニーズはあるということです。
政策の背景・目的及び効果
枚方市駅周辺再整備については、早期にまちの課題解決を図るとともに魅力的なまちづくりに向けて連鎖型まちづくりの具体化を進めるために取り組んでいます。
この度、市議会による「枚方市駅周辺再整備研究チーム」においてまとめられた報告書を踏まえ、今年度の策定を目指している枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想(以下「基本計画等」という。)の進め方についてご報告するものです。
併せて、③街区における枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業(以下「③街区の再開発事業」という。)では、コロナ禍に伴う景気後退や観光・消費の停滞などの影響を受けて、組合からさらなる支援の要望があり、市としては、再整備のトリガーとなる本事業を着実に進めるため、再開発補助金の増額など支援に向けた考え方をお示しするものです。
内容
(1)基本計画等の進め方について
本年度の取り組みとしては、財政状況や③街区の再開発事業の進捗などを踏まえ、国・府などの関係機関や地権者、議会、市民のご意見を聴きながら市駅周辺再整備全体の具体化が図れるよう、基本計画等の策定に向けて取り組みを進める予定です。
(2)3街区における再開発事業のさらなる支援に向けた考え方について
③街区の再開発事業は、本年3月に組合が設立され民間活力の導入により商業、宿泊、業務及び住居などの機能や市駅北口駅前広場の拡充を目指しております。
その資金計画の財源については、再開発補助金、公共施設管理者負担金(以下「公管金」という。) 及び保留床処分金としている中で、コロナ禍に伴う景気後退(民間投資)、観光(宿泊)・消費の停滞や資材等の高騰などが事業に対し厳しい状況となっており、組合からは本事業を計画どおり実現するためにさらなる支援の要望がありました。
ついては、本事業を着実に進めるため、現在検討中の要望への対策案についてお示しします。
ア) 再開発補助金の増額
立地適正化計画に位置付けられる事業として国制度に基づき、交付対象となっている補助金を制度上限の1.35倍とします。※ただし 国費内示率によって補助金が減少する場合があります。
・市街地再開発事業補助金:約68億円(約18億円増)
【財源内訳】
国庫補助金[社会資本整備総合交付金]:約34億円(約9億円増)
一般財源:約34億円(約9億円增)
※国:市の割合=1/2:1/2
項目 | 現状 | 補助金の増額後 | 国費との合計 |
補助金 | 約25億円 | 約34億円(約9億円増) | 約68億円(約18億円増) |
公管金 | 約21億円 | 約21億円 | 約40億円 |
行政サービス再編経費 | 約29億円 | 約20億円(約9億円) | ー |
合計 | 約75億円 | 約75億円 | 約108億円(約18億円増) |
市負担総額については、市駅前行政サービスの再編に向けた検討を進めている中で、将来の市民サービスの方向性を見越し規模の縮減を図るとともに、財源確保策の見直し(共同型都市再構築制度から起債制度に変更や社会資本整備総合交付金の適用範囲の拡大など)を図ることで、③街区のまちづくり全体経費としては、原則、現行の長期財政見直しで位置付けている新たに必要となる市負担額約75億円を維持します。
イ)パンケット付きホテルを整備する場合の支援
新たな都市機能として長期的に安定した事業継続が可能となるよう、原則5年間固定資産税及び都市計画税等の相当額を支援します。(ただし、5年後の経営状況によっては5年間の延長を可能とする。)※具体的な手法については検討中。
ウ)国への要望
コロナ禍対策として民間事業者によるまちづくりを支援するよう、新たな国単独補助金の創設などを要望します。
参考 これまでの経過及び今後の予定
主な取り組み | |
4月~ | 権利変換計画書の作成手続きに着手 |
9月 | 権利変換計画書(原案)の縦覧
府に事業計画書の変更認可を申請 |
11月 | 府が事業計画書の変更を認可、府に権利変換計画の認可を申請 |
令和3年度1月 | 府が事業計画書を認可、解体工事の着手 |
令和3年度 | 第3工区(原京阪エリア)建築工事に着手 |
令和4年度 | 第1(現鉄建・公社等エリア)、第2工区(現公社エリア)建築工事着手
第3工区内装工事に着手 |
令和5年度 | 第1~3工区 建築工事 完成 |
令和6年度 | 第1工区北口駅前広場完成 |
令和7年度 | 組合解散(清算) |
事業費・財源及びコスト
≪事業費≫
2,330,415千円(一部令和元年度からの繰越を含む)
枚方市駅周辺再整備基本計画策定等委託料:8,000千円
枚方市駅周辺地区市街地再開発事業補助金:2,322,415千円※
※うち令和元年度からの繰越分は672,815千円
≪財 源≫
国庫補助金(枚方市駅周辺地区市街地再開発事業補助金):1,154,200千円※
※うち令和元年度から繰越金は336, 400千円
地方債:956,600千円
一般財源:219,615千円