楠葉の浸水対策工事が2019年の末からストップしている件。
毎年のように日本の各地で豪雨の被害が発生していますね。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興を祈念しております。
さて、枚方市においても大雨や豪雨被害がいつ来るかわかりません。
こういう自然災害は自助共助公助が大事です。
行政の側としては、インフラ整備、情報発信。
市民の側としては、普段の備え、情報収集、危ない時は適切に避難。
枚方市の下水道の浸水対策の取り組みについてはこちらのご覧ください。
楠葉地区の浸水被害軽減事業の概要
そして、枚方市内でも浸水被害が過去に大きかった楠葉地区については、浸水被害軽減計画というものを策定して、浸水対策を重点的に取り組んでいます。
概要としては以下の通り
- 楠葉中央線の道の下に貯留管(雨水を貯める管)を作る
- 当初は平成32年度末・令和2年度末・2020年度末完了予定
- 概算事業費は約33.5億円。
- 延長は約1km、貯水容量は容量2万t
詳細については以下もご確認いただければと思います。
- 枚方市の資料
- 樟葉地区の浸水対策について(木村の旧ブログameblo)
工事現場見学の時の内容
2020年1月27日に工事現場の見学もさせていただきました。この時もすでに工事は一時ストップしており、早期の再開を目指すというお話でした。
発進立坑(穴の下)に入ってきました。 pic.twitter.com/JSoDTmiGVP
— 木村亮太@枚方市議会議員 (@kimura_ryota) January 27, 2020
樟葉東公園の中にこのように一部発進立坑のヤード(穴を掘っていく工事の起点)ができています。樟葉中央公園が終点になります。 pic.twitter.com/mbfq6H7jrt
— 木村亮太@枚方市議会議員 (@kimura_ryota) January 27, 2020
貯留管の中。全長約1000mのうち、300mまで工事が進んでいます。貯留管の直径は5mです。地元の小学生も見学に来ており、イラストも書かれております。 pic.twitter.com/DrDM3YXsyA
— 木村亮太@枚方市議会議員 (@kimura_ryota) January 27, 2020
貯留管の先端あたり。穴を掘ってるシールドマシンの運転室などがあります。動画の最後に見えるのが運転室ですね。 pic.twitter.com/HBhqpGK6Hv
— 木村亮太@枚方市議会議員 (@kimura_ryota) January 27, 2020
楠葉地区の浸水被害軽減の工事の現状
この浸水被害の工事については2019年の末にシールド工事がストップしたという報告をいただいておりました。そして市民からもお問い合わせをいただきましたので、改めて担当課に確認いたしました。
状況としては、
- 現在も工事はストップしている。(2020年7月10日時点)
- 全長1キロの区間のうち約300mで停止。
- 原因や今後の再開手法、時期などについて協議中。
担当職員の方にお時間もいただき詳細をお聞きしたのですが、現時点でブログに掲載できる内容としてはこの程度になります・・・。ご容赦ください。
追記。流入管の工事もストップしています。
この工事はメインの貯留管とその貯留管に水を運ぶ流入管があります。貯留管の工事が再開しないと流入管の工事も再開しません。
↓縦にあるのが流入管。
木村から伝えたこと
以下の3点をお伝えいたしました。
- 早期解決、早期再開を
- 工事のストップから6ヶ月経っているため市民にも情報共有を
(現時点で共有できる範囲で) - 場合によっては専門家にも入ってもらい協議を
話を聞いていると6ヶ月の間に発注事業者とも原因調査や、再開のための協議をしており、何もやっていないというわけではありません。ただ、半年以上遅れていることも事実ですし、一方では、そういうやり取りを知らないものからしたら何をやっているのだろうと思われても仕方がないと思います。地域の方で気になっている方もいるのではないでしょうか。
シールドマシンは1日10mは進むということで、半年もあれば1000m分は穴を掘れるということですので、当初の2020年度末完成という予定通りであればシールドマシンの工事は終わり、最後の仕上げに入ってもおかしくない時期です。
この遅れが来ている時期に大雨になる可能性もあります。
ということで、担当職員の方も十分承知をしている事ですし、こういうトラブルはなかなかないということで対応が難しい部分もありますが、私からも上記3点についてお伝えいたしました。
※浸水被害軽減とは、
床上浸水を防ぐものであり、床下浸水を防ぐレベルのものではありませんので、大雨・豪雨が降っても道路が全く水に浸からないことを保証するものではありません。
ちなみに、ここで言う床上浸水とは「45cm以上浸水しない」、という意味ですので、30cmからが床上というような建物によっては床上まで浸水してしまう可能性もありますのでご注意ください。