市議会議長会で所管事務調査の話をさせていただきました。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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市議会議長会で所管事務調査の話をさせていただきました。

1月30日は恐れ多くも全国市議会議長会にお声がけをいただき、講演をさせていただきました。

 

 

 

内容は所管事務調査についてです。

 

以下のような内容をお話しいたしました。。

 

所管事務調査とは・・

 

  • 委員会で担当する分野の中で、自主的に調査研究していくこと。(議会開会中かどうかにかかわらず)
  • 枚方市議会にとって政策提案条例よりもハードルは低い。
  • 委員会の提言>議員個人の提言
  • 理事者の意識の変化がある
  • 委員間の目線合わせ・知識合わせにもなる
  • 調査終了後、個々の議員の一般質問につながる場合もある

 

 

所管事務調査の法的位置づけ

◎地方自治法

  • 第109条第2項「常任委員会は、その部門に属する当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、議案、請願等を審査する。」
  • 第109条第8項「委員会は、議会の議決により付議された特定の事件については、閉会中も、なお、これを審査することができる。」

◎標準市議会会議規則

  • 第105条第1項「常任委員会は、その所管に属する事務について調査しようとするときは、その事項、目的、方法及び期間等をあらかじめ議長に通知しなければならない。」
  • 第111条「委員会は、閉会中もなお審査又は調査を継続する必要があると認めるときは、その理由を附け、委員長から議長に申し出なければならない。」

◎枚方市議会基本条例

  • 第9条第2項 常任委員会は、精力的に所管事務調査を行うものとする。

 

 

枚方市の所管事務調査でやっていること

 

  • 説明の聴取
    • 執行機関から説明の聴取
    • 関係者等から説明の聴取
  • 視察
    • 市内視察
    • 先進都市研修(日帰り)
    • 先進都市研修(宿泊)
  • 委員間協議
  • 報告書作成
  • 本会議での委員長報告

 

枚方市での所管事務調査の事例

 

説明の聴取を一回だけやったものもあれば、説明の聴取から委員間協議、報告書作成までやったものもあります。

 

総務常任委員会

  • 中核市への移行について
  • 総合文化施設について
  • 商工業及び観光について
  • マイナンバー制度実施に向けた取り組みについて
  • 市街地再開発事業について

 

文教常任委員会

  • いじめ問題について
  • 通学路の安全に係る対応について
  • 学力向上に向けた教育環境の整備について
    ①ICTの活用方策について
    ②学校図書館の在り方について”
  • 枚方市立図書館について
  • 枚方市の小中一貫教育について
  • 放課後対策の総合的な推進について
  • 余裕教室を活用した学校施設の複合化について”
  • 児童の放課後対策について
  • 放課後子ども教室モデル事業について

 

厚生常任委員会

 

  • 障害者の日中活動支援等について
  • 児童発達支援センターについて
  • 高齢者サポートセンターについて
  • 認知症について
  • 介護予防施策及び認知症施策について
  • 子どもの貧困対策について

 

建設常任委員会(2016年から建設環境常任委員会)

  • 枚方市駅周辺再整備ビジョンについて
  • 浸水対策について
  • 枚方市駅周辺再整備について
  • 枚方市総合交通計画の策定について

 

 

 

 

 

議会でのやり方は様々だと思います。所管事務調査をやっているところもあれば、特別委員会を設置しているところも。それぞれの議会に合った形で活性化につながればと思います。

 

 

少しでも参考になる話になっていれば幸いです。

 

 

 

会場はこんな感じでした。

 

第67回全国市議会事務局職員研修会

 

 

 

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枚方市議会議員
木村 亮太
民間企業を経て2011年より枚方市議会議員。政治スタンスは未来に責任を持った政治。主な政策は行財政改革、人事給与制度改革、教育子育ての充実、持続可能な社会保障制度改革、ICTを活用したまちづくり。
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