有機フッ素化合物に関する枚方市の状況について | 前枚方市議会議員 木村亮太
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有機フッ素化合物に関する枚方市の状況について

令和元年5月15日NHKクローズアップ現代プラスで放映されました、有機フッ素化合物(PFOA)に関する「化学物質“水汚染”リスクとどう向き合うか」について、市民の方からお問い合わせをいただきましたので、担当課に伺った内容を共有いたします。

 

有機フッ素化合物(の一種のPFOA)とは・・・

焦げつかないフライパン、水をはじく衣類、消火剤・・・。こうした便利な製品にかつて使われていた「有機フッ素化合物」の一つPFOA。環境への蓄積性や発がん性などがあることが分かり、2019年5月に、国際条約で汚染の原因となる物質の製造と使用の禁止が決議されました。

 

基準値と枚方市の状況

基準値は、米国環境保護庁(USEPA)の健康勧告値として70ng/Lを設定していますが、結論だけ先に言いますと、枚方市はその数値を下回っております。最近クローズアップ現代で特集されたので再び注目が集まっているようですが、日本においては10年ほど前にも話題になっていました。

 

 

詳細は以下をご覧ください。

3つの数値を確認しておりますがいずれも下回っております。

 

大阪市のデータ

枚方市の水は磯島で取水しておりますので、近くの枚方大橋左岸、枚方大橋右岸を参考にしますと、PFOAが6~8ng/Lで基準値(70ng/L)以下です。

参照元はコチラ:大阪市(H29)のレポート

 

大阪府広域水道企業団の年報から。

 

大阪広域水道企業団の水道水は淀川から取って、その水を浄化しています。その水を取る場所(取水場)は磯島にあります。枚方市の水道水を取る場所も磯島にあります。位置関係でいうとこんな感じです。

 

青で囲っている大阪府(磯島)が広域水道企業団の場所で、オレンジで囲っている枚方市(磯島)が枚方市の場所ですので、ほぼほぼ同じ場所です。

 

その大阪広域水道企業団の中で水質試験検査の結果を公表しております。

こちらにPFOA(とPFOS)の数値が載っております。

PFOAの数値は

  • 2017年8月が0.000021mg/l=21ng/l
  • 2018年2月の0.000008mg/l=8ng/l

 

いずれも基準値(70ng/L)以下です。

 

参照元はコチラ 過去5年分のデータがあります。

最新の平成29年度のデータ(PDF)

 

大阪府立公衆衛生研究所のレポート

以前、枚方市の中宮浄水場の数値を計測したことがあります。夏季と冬季とありますが、

  • 中宮原水:15~35ng/L
  • 中宮浄水:19~58ng/L

いずれも基準値(70ng/L)以下です。

原水は川から取ったままの水、浄水は川から取った水を浄化した水。数値が増えてますが、これはもう誤差のレベルとのことです。

参照元はコチラ:大阪府(H19)のレポート

かなり昔の数値です。この時期が一番が数値が高く徐々に数値は低くなっています。

 

※PFOA:パーフルオロオクタン酸
※PFOS:パーフルオロオクタンスルホン酸
※ng/L:ナノグラム・パー・リットル。ナノグラムとは、10億分の1グラム

 

いずれにしても枚方市の水道水においてはPFOAは健康勧告値である70ng/Lを下回っています。

 

市民の方から教えていただいた、問い合わせいただいたは6月の上旬でしたが、議会の対応等もあり、公開が遅くなりましたがこういう情報は早く発信しないといけませんね。

 

そもそもそういうテレビ番組がやっていることさえも知らなかったです・・・。対応が早い自治体はすぐにWEBで公表されています。

有機フッ素化合物に関するテレビ放送について(大阪市)

市内水道における有機フッ素化合物について(神戸市)

 

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枚方市議会議員
木村 亮太
民間企業を経て2011年より枚方市議会議員。政治スタンスは未来に責任を持った政治。主な政策は行財政改革、人事給与制度改革、教育子育ての充実、持続可能な社会保障制度改革、ICTを活用したまちづくり。
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