エフエムひらかた、設備更新の前に今後のあり方の議論を。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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エフエムひらかた、設備更新の前に今後のあり方の議論を。

外郭団体の経営状況の報告がありましたので、エフエムひらかたについて質疑をいたしました。

 

 

エフエムひらかたとは

平成9年(1997年)に開局された地域コミュニティFM。枚方市と地元の企業が出資してできたラジオ局です。

周波数は77.9MHzです。

私が(また他の議員の多くが)問題としているのは放送委託料という名で約5000万円ほど税金を枚方市から支出していることです。2019年度のエフエムひらかたの予算ベースの収入は8500万円で、そのうち約60%の5000万円が市からの放送委託料ですので、いかに依存度が高いかがわかります。

外郭団体等経営状況等点検・評価報告書においても市への依存度が高いことが指摘されております。

 

 

色々頑張っておられるのは承知しております。最近ギャラクシー賞も受賞しております。

 

ラジオを聴く人口が減っているため厳しい外部環境だと思います。その中でどうしていくべきか。また、税金を支出する説明が付くかどうか。「自然災害時の情報発信手段として必要だ」という主張もありますが、昨年度の大阪北部地震や台風の時にエフエムひらかたを聞いていた方はいらっしゃいますか??

 

市からの放送委託料が一切ない状態で自立経営できればと思うのですが、難しいでしょうか。自立経営が無理な場合は枚方市としてはどれだけの税金を投入するべきでしょうか。こちらもご意見いただければと思います。

 

質問の要旨

そのようなエフエムひらかた、この度、税金の関係のため、減資を実施します。減資をするということは利益剰余金が出てきますので、その利益剰余金の使途と、それを使う前に「そもそも今後エフエムひらかたはどうあるべきか」の議論をするべきであるという質疑をいたしました。

 

減資をしたお金を設備更新などに使う可能性もあるとのことですが、設備更新をするということは事業を継続するということでもあります。ラジオを聞いている人は少なくなっている中で、本当に事業を継続していくかどうかをまず考えるべきです。もちろん税金を投入しない状態で続けていくことについてはいいと思っております。ただ、税金を使って継続すべきかは要議論です。

 

私としては様々な頑張りをされているのは承知していますが、それでも成果が出ないのであれば撤退も考えていくべきと思っております。それに聞こうと思っても電波が弱くて聞けないことが多いですし・・・。

 

 

【質問】

ただいま報告いただきました報告第5号、議案書30ページからの「株式会社エフエムひらかたの経営状況(平成30年度事業計画)」について、質問をいたします。
事業計画については概ね昨年度と同様の内容となっていますが、33ページに記載されている収支予算の支出の部において、法人税等予算が前年度から100万円の減額となっております。こちらの理由についてお答えください。

【答弁】

株式会社エフエムひらかたでは、平成29年度に市が実施した「外郭団体等の経営状況等の点検・評価」において、「会社の規模に見合った水準に減資を行うことも検討すべきである」との指摘を受けたことから、6月の株主総会にて現在の資本金1億3000万円のうち、3000万円を利益剰余金に振り替える減資について諮り、9月末に実施の予定とされています。同社の規模に見合う資本金水準とすることによって円滑で効率的な事業運営を目指すもので、収支予算に記載されております法人税の減額は、減資の結果として、特別低減税率が適用されることを見込まれたものです。

【質問】

法人税等の減額理由については理解しました。減資に伴い、利益剰余金が3000万円増加することになりますが、減資後の利益剰余金の総額と、使途についてお聞かせください。

【答弁】

減資後の利益剰余金総額は、約7000万円となる予定です。減資による3000万円の使途につきましては明確に定められたものではありませんが、今回の事業計画にあげております送信路の二重化などの課題解決について活用する場合には、計画等を策定のうえ、市としても必要性の検討を行ってまいります。

【意見要望】

最後に要望です。
まだ、使途については明確に定められたものではないということを確認しました。事業計画に挙げられている送信路の二重化や放送機器の更新は重要な課題でありますが、慎重に検討を行うべきです。市としても自立経営を促してきましたし、私も自立経営をするのであれば問題はないと思います。

しかし、自立経営が厳しく、現状においては枚方市として放送委託料という名の実質的には補助金を支出していますので、エフエムひらかたへの関与のあり方、FMひらかたのあり方、をまず先に議論すべきです。
設備更新をするとなると実質的には今後も運営が続いていくことになります。今年度は、経営戦略プログラム・アクションプラン3カ年の最終年度にあたり、また、ラジオを聴く人が少なくなっている現状において、災害時の情報発信手段としてのFMひらかたについて、その必要性や昨年度の災害時にはどうだったのか、も含めて確認すべきであると考えます。

本当にエフエムひらかたは自立経営が可能なのか、可能でない場合は市として放送委託料という名の実質的な補助金をいくら支出していくのか、そういったことをまずはしっかりと議論をしたうえで、そのあとに、利益剰余金を使って放送機器の更新を行うのかどうか、という順番で議論を慎重に行っていただきたいと要望し、私の質問を終わらせていただきます。

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枚方市議会議員
木村 亮太
民間企業を経て2011年より枚方市議会議員。政治スタンスは未来に責任を持った政治。主な政策は行財政改革、人事給与制度改革、教育子育ての充実、持続可能な社会保障制度改革、ICTを活用したまちづくり。
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