ブログ

災害対応で枚方市の職員は給与カット(市長や議員も)

一昨日の12月25日が議会最終日でした。

報道にもなっているように、災害対応で財政状況が苦しいため、職員(及び市長などの特別職)の報酬をカットする議案が上程され賛成多数で可決されました。みなさまは賛成でしょうか?反対でしょうか?

 

概要

6月18日の大阪北部地震や、台風21号などで被災した公共施設の復旧や、ブロック塀の撤去、被災建物の修繕補助金などで合計28億円がかかり、財源不足のため、人件費を2019年1月~4月の間カットする議案が上程され可決されました。カットの合計額は1.1億円です。

 

地震、台風でまちなかにはブルーシートのかかった家屋が多く見られましたが、枚方市役所も自然災害の影響を受けました。まだ修繕が完了していない民家も多くあります。

被害状況等については、こちらの記事にまとめております。
大阪北部地震や台風21号などの枚方市への影響

具体的な費用内訳。

災害対応の対応費用の合計約28億円(予算ベース)の具体的内訳は以下のようになっております。四捨五入の関係で合計しても少しずれているところもありますが、ご容赦ください。

  • 市有施設関係:合計19億円
    • 公共施設関係(市役所・ラポール・メセナ・生涯学習市民センター)1.5億円
    • 公園施設(倒木撤去・枚方東部スタジアムなど)2.8億円
    • 道路河川施設(倒木撤去・道路清掃・歩道復旧)3.1億円
    • 教育関係施設(ブロック塀・野外活動センター進入路・調理場・空調設備)11.3億円
  • 住宅等補助関係:合計7億円
    • 住宅補助関係(ブロック塀、被災建物修繕補助)5.5億円
    • 農地関係0.3億円
    • 社会福祉施設(障害者福祉施設・老人福祉施設・私立保育所)1億円
  • その他:合計2.6億円
    • 消耗品関係(ブルーシート)0.2億円
    • 人件費(時間外手当など)1.8億円
    • その他委託(がれきの収集運搬・広報ひらかた臨時号)0.6億円

 

人件費カットの詳細。

行政職

若手はもらっている額自体が少ないので若手のカットは少なくすべきだ、という声もあると思いますし、市としても若手職員ほどカット率が低く、幹部職員になるほどカット率が高くなるというやり方で一定の配慮はされています。

  • 1・2級(係員)1%カット
  • 3・4級(主任・係長)2%カット
  • 5・6級(課長代理・課長)3%カット
  • 7級以上(次長・部長・理事)4%カット

技能労務職

  • 1・2・3級(係員・副班長)1%カット
  • 4・5級(班長・監督)2%カット

 

特別職

市長・副市長・教育長・上下水道事業管理者・病院事業管理者・常勤の監査委員5%カット

議員5%カット

 

見送り・見直した事業

人件費カットをするのは最終手段ではないか、という意見もあり、何か事業の見直しなどはなかったのか、という質疑があり、以下の事業の見送りや見直しがなされ、合計1.4億円を捻出ていることが明らかになりました。

 

来年度以降に見送りした事業

  • 保育所の改修工事 3200万円
  • 小中学校の改修工事 1200万円
  • 中央図書館のトイレ改修 1400万円
  • 体育館の防犯カメラモニタ―の取り換え 1500万円

見直した事業

  • 印刷製本費・物品購入費 3500万円
  • 市民会館大ホール公演事業の中止 120万円

合計1.4億円

 

28億円の財源内訳

国からの補助はないのか?という疑問もあると思いますので、それも含めての内訳です。

  • 一般財源約14億円
  • 市債(借金)11億円
  • 国や府の補助金3億円
  • その他、寄附0.02億円(200万円)

今後国や府からの補助金は増える可能性もあります。

 

人事院勧告との兼ね合い。

ちなみに、12月定例月議会初日には人事院勧告に基づき職員の給与をアップする議案が可決されております。簡単にいうと民間企業などと比較して民間企業の給料・ボーナスが上がって入れば連動して上がる仕組みになっています。枚方市も4~5年はアップが続いております。

具体的には今回は期末手当(ボーナス)が0.05か月分アップ,給料月額は平均して0.2%アップ。人件費総額では1.2億円のアップです。

今回の災害対応での人件費カット分は約1.1億円です。

市長等の特別職については、昨年度ボーナスの係数を見直し(減額し)、今回は人事院勧告に基づきアップしております。また詳細は追記する予定です。議員の報酬についてはただいま議論中のため、今回アップしておりません。

 

 

まとめ

同じように大阪北部地震や台風21号で被災した自治体は大阪にもありますし、また、西日本豪雨で被災を受けた自治体もありますが、枚方市のように職員を給与をカットして災害復旧費用に充てているところはありません。(あったらご連絡ください)また、あくまでも予算ベースであり、確定した金額でもありませんし、国からの補助がこれからどれだけあるのかも未定です。そういう状況で給与カットを実施したからこそ報道もされ、賛否もわかれているのだと思います。

  • ポジティブな意見としては

少しでも財源を捻出してくれて有難い。市民の気持ちがわかっている。

  • カットにネガティブな意見としては

選挙前のパフォーマンスだ、28億円のうち1,1億円程度は焼け石に水だとか、たった4カ月だけ?、他の自治体がやっていない中枚方だけ?今回こういう事例をつくると毎回災害のたびに給与カットという前例になるのでは?職員も被災者であり、災害対応にも昼夜問わず対応していたのにかわいそうだ。様々な意見があります。

  • 中立?の意見としては

市がこういうことをしなくて済むように国がもっと支援すべきだ、などの声もありました。

 

確かに期間的にも額的にも大した額にはならないのですが、私も少しでも足しになればと思い、職員には申し訳ないですが賛成しています。

改めて自然災害が起こるとこのようにどうしても費用が発生していきます。自助共助公助どれも大事です。一人一人が災害に備えるとともに自治体としても財政運営をしっかりして災害があっても耐えられるようにしておかなければなりません。

 

皆様はどう思いますか??

 

※市としても防災計画などを見直していきますので、地域に中で気になったことなどあればお気軽にご意見ください。

2019年3月に暫定版の災害時初動マニュアル作成
2019年12月に各計画の修正が確定。

素案については10月~11月頃に確定し、
その後11月頃にパブコメを実施予定です。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)

ご連絡はこちらにお寄せください。
hirakata[at]kimura-ryota.net

twitter
@kimura_ryota

友だち追加

未来に責任
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<次の記事(2018/12/31)
2018年、枚方市の出来事を中心に振り返り
前の記事>(2018/12/23)
禁野車塚古墳de仮装盆踊り大会
記事一覧
このエントリーをはてなブックマークに追加