教育委員会協議会所管事務調査について
2月9日の教育常任委員会の所管事務調査の傍聴をさせていただいたうえでのサカモトと斉藤の感想を記載します。
- 概要
2月9日14時20分からの教育委員会協議会所管事務調査は枚方中学校の授業風景を参観するとともに今の教育体制を細部まで知り、ICT教育をどのように活用しているかというのに重点を置いて、行われる授業の改善点であったり問題点を挙げて今後の教育につなげていくというものになっています。
サカモトの感想
今回、枚方中学校の学生さんの授業風景を見学しながらICT教育の効率性や将来性などを知るとともに私自身が中学生の時の教育とは全く違ったものとなっているという気づきがあり、非常に興味深くそして驚きがあった傍聴になりました。
私自身興味をそそられた授業の風景として算数のサイコロのでる目の確率についての実験です。具体的な内容としてはサイコロの目が特殊なものとなっていて、1の目が一つ2の目が2つ3の目が3つというものとなっています。このサイコロを二個振ったときに最もでやすい目の組み合わせは何かという問題で(答えは2と3の組み合わせ)これまでは事象の証明を口頭そして黒板を使っての説明で済ませていたものが、4人1組のグループを9組作ってタブレット端末を使って実際に1組50回サイコロを振って一回一回何が出たかというのをタブレット端末に記載していき、それを各組で共有して自分たちが行った実験が他の組で行った実験と同じなのか違うのかが一目瞭然であるというのが理解の促進につながるのではないかと個人的に思いました。こういった実験形式の授業形態というのは個人的に黒板上での表面的な説明よりもイメージがしやすいですし理解力と思考力を養うという面でとても力になると思います。
他県とのつながりを持ちコミュニケーション能力をつける取り組みとしての広島県三次市の中学生とのZOOM会議は近年のコロナ禍でのつながりを意識したとても良い取り組みだと思いました。一つ問題点があるとすれば通信状況の改善というのはあると思いました。究極こういったことはテクノロジーの発展、つまり時間が解決してくれるものだと個人的には思いました。
斉藤の感想
中学を卒業して5年が経ちましたが、現在の教育現場があまりに変わっていてびっくりしました。ICT教育を始めて見ましたがまず初めに、主体的・協動的な授業が出来ることがICT教育の大きなメリットだと感じました。
学習効率の面で、数学の授業でサイコロの確立を求める授業ではクラスを9グループに分けて1グループあたり50回の試行しました。それを結果を集計し、試行回数を450回にして確立をより正確なものにしていくなど、効率性の向上だけでなく、確率の仕組みを体系的に学べる非常に良いものだと感じました。また違うクラスでは広島県の三次市と本市の中学校をつなぎ、習ったことをお互いプレゼンテーションし合いながら交流するなど一人一人が主役となる授業になっていました。
従来の授業のいわゆる教員からの一方通行の授業ではなく、このような主体的・協働的な授業が出来ることは生徒自身の勉強のモチベーションも高まると思います。またデメリットにつきましては、導入のコストや導入による教員の心理的ハードル、通信環境の影響などが見られました。委員協議会のうちでもたびたびトラブルが起き、教員の負担になっているようでした。この面では生徒や教員の慣れの問題があり、時間が解決してくれる思いました。
まだまだ課題はありますが、長期的にみてもメリットがデメリットをはるかに上回っており、ICT教育の充実を望んでいます。