仕事押し付けあってる?わけではないですよね??メンテナンスグループの件 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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仕事押し付けあってる?わけではないですよね??メンテナンスグループの件

決算特別委員会の質疑です。

 

「学校の修繕が行き届いていない」「メンテナンスが行き届いていない」などの声をいただくことがあるので、色々と確認していました。

全般的に学校の建物は築年数がたっているため、どうしても老朽化による影響はあります。

 

メンテナンスなどを担当する、部署、職員もいらっしゃるのですが、気になることがあったので質疑しました。

事務事業実績測定調書を見ている時になる記載がありました↓

囲っているところですが、

「職員が、調査・修理等で、学校を訪れた際には、簡易な補修・作業など校務員に指導を行い、迅速に現場で対応できるように再度指導を行い、当室への依頼件数を減らす取り組みを行う。」

 

これはどういう意味なのか?と確認しました。

 

各学校には校務員という方簡易な補修作業を行う職員がいます。また、都市整備部にも簡易な補修作業を行う職員がいます(メンテナンスグループ)。

 

基本の流れとしては

校務員が対応

無理な場合はブロック対応(市内を6ブロックに分けている)

それでも無理な場合は都市整備室施設整備室メンテナンスグループが対応

 

という流れのようです。

 

質疑の中で明らかになりましたが、どこからが校務員のやるべき範囲で、どこからがメンテナンスグループのやるべき範囲という基準はありません。

 

 

昔は校務員の人数>メンテナンスグループの人数

だったと思うのですが、今は正職員だけで言うと

校務員の人数<メンテナンスグループの人数

となっているので、メンテナンスグループがもっとフォローしてもいいのではないかと感じます。

 

ただ、メンテナンスグループの今後の方向性としては、「できる限り現場でやってもらう」

と書いています。

 

校務員とメンテナンスグループというように分かれたのは15年くらい前で、当時と色々と状況が違っているので改めて整理していく必要があるかと感じます。

 

校務員の方々全員で73人

 

内訳としては、

正職員19人

再任用3人

会計年度49人(60歳以上40人)

臨時2人

 

60歳以上43人(会計年度のうちの40人と再任用3人)

未経験者も7人います。

 

 

一方でメンテグループは正職員ですので60歳以下で人数も実質15人いるということです。

 

年齢的にも、経験的にも、職責的にも「現場でやれ」ではなくもっとメンテナンスグループが頑張るべきではないでしょうか?それかメンテナンスグループ自体をなくしてそれぞれが学校現場で活躍していただくのもいいと思います。

 

余談ですが、枚方市の小中学校で言うと、三中だけ新しく建て替わってるのですが、その後の計画ってなくなってしまいましたよね・・・。

今度、高陵小学校と中宮北小学校の統廃合でそこの学校については建物も新しくなります。

 

質問の詳細

 

【質問】

令和2年度事務事業実績測定調書の事務事業名称:市有施設環境整備業務についてお聞きします。この事業は学校園及び市有施設担当課からの業務応援等依頼に基づき実施し、快適な学習環境の確保・改善のために、適切な環境整備を図るものということで、令和2年度の実施件数として815件あげられています。学校等は修繕すべき箇所が多くあると思います。学校の話ではありますが、所管が都市整備部の施設整備室ですので、このこちらの市民福祉建設環境分野の日程で質疑させていただいております。この815件が学校からの要望の全件数なのか確認のために伺います。
また、学校園からの要望をどのように受け付けているのか伺います。

 

【答弁】

施設整備室管理担当メンテナンスグループが学校から要望を受け対応した業務につきましては、記載の件数が全てでございます。
学校園における作業につきましては、各学校の校務員で対応することを基本としますが、対応出来ない作業は近隣校で構成する校務員ブロックの長に相談し、それでも対応が不可能な場合は応援依頼の要望に基づきメンテナンスグループが対応することとしております。
円滑な業務の推進に向けて、これらの作業フロー図を作成し、校長会等の場で学校に周知を図るとともにこのフローに基づき対応しているところでございます。

【質問】

そのフローが適正に機能するよう学校に再度周知徹底してください。次に、事務事業実測測定調書の6.今後の方向性 今後の取り組み方針に書いている「職員が、調査・修理等で、学校を訪れた際には、簡易な補修・作業など校務員に指導を行い、迅速に現場で対応できるように再度指導を行い、当室
への依頼件数を減らす取り組みを行う。」とあり、施設整備室への依頼件数を減らすとい部分がよくわかりません。具体的に今後どうしていくのか伺います。

【答弁】

学校園から修繕等の要望が多数寄せられるため、学校園からの依頼でメンテナンスグループが、調査・修理等で各学校園に伺った際には、学校校務員も作業に立ち会ってもらい、簡易な補修・作業であれば、今後は校務員で対応してもらえるようその場で技術指導などを行うものでございます。

【質問】

現場でできることは学校校務員にやってもらうということですが、学校校務員と施設整備室のメンテナンスグループの業務の役割分担について、明文化したものがあるのか伺います。

【答弁】

学校校務員とメンテナンスグループの作業内容は学校環境整備という同じもので、学校の日常的な業務については学校校務員が担っており、学校校務員だけでは出来ない業務については綿密に連絡調整しながら作業を進めているため、役割分担を明文化したものはございません。

 

【質問】

両社で作業内容は同じということですが、依頼を減らしていったらメンテナンスグループはやることがなくなるということなのでしょうか?

ちなみに、メンテナンスグループの業務件数概要を見ると、学校によって応援件数の偏りがあります。二桁の依頼があるところもあればゼロ件のところもあります。これはどういうことに起因するものか伺います。

【答弁】

作業の内容にもよると思いますが、各々の学校校務員にも得手不得手があること、また、各学校の敷地形状や面積の大小により業務内容や業務量に差があることなどが応援件数の差に表れている要因の一つと考えております。

【要望】

確かにそのような要因もあるかもしれませんが、同じ採用条件で採用されているわけですから、厳しいのかもしれないですが、本来職務であればそれぞれ全うしていただくべきではないかと感じます。

ただ、一方で、校務員の方々の年齢構成等を伺うと、会計年度任用職員として任用されている方が全体で49人いて、そのうち60歳以上の方が40人とかなり年齢層は高めで未経験者もいます。一方でメンテグループは正職員ですので60歳以下で人数も実質15人いるということです。

そういう意味では、例えば、会計年度任用職員などの非常勤で体力や技量の劣る学校校務員に起因するものであれば、メンテナンスグループの職員が補佐するなど、学校校務員の配置バランスを考えるべきだと思います。校務員はメンテグループに依頼するけど、メンテグループは校務員が仕事をできるようにするということで、仕事の押し付け合いをしているような印象を受けますが、快適な学校環境のためにそうならないようにしていただきたいと思います。

学校校務員を学校現場から引き揚げてメンテナンスグループというのを作ったのは、平成15年ころで、15年以上経ちますし、その間に学校校務員の任用形態や年齢構成も変わってきたいのではないかと思います。作業内容が同じにもかかわらず、学校校務員は教育政策課所管、メンテナンスグループは都市整備室所管で、ということで構造がいびつになっているので整理をした方がいいのではと思います。
本来、学校校務員の職務や配置、業務分担の整理については、A日程で質問すべきものかとは思いますので、要望といたします。

 

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