枚方市駅周辺再整備についての全員協議会(ひらかたHUB協議会・統一感のあるまちづくり・観光ステーション) | 前枚方市議会議員 木村亮太
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枚方市駅周辺再整備についての全員協議会(ひらかたHUB協議会・統一感のあるまちづくり・観光ステーション)

本日は枚方市駅周辺再整備についての全員協議会でした。

 

6月議会、全員協議会と続いていてバタバタしておりました。

 

質問の趣旨

 

私からは3つの項目について質問をいたしました。

 

 

ひらかたHUB協議会について

  • 今回立ち上がったひらかたHUB協議会。
  • 未来ビジョン策定の対象は枚方市駅全体ですが、構成員は③街区の方々がメインになっている。
  • 駅前全体の議論もすべき。

 

 

まちのグランドデザインについて

  • 街区ごとにまちづくりを進めているが、枚方市駅全体での統一感は出せるのか。

 

観光ステーションについて

観光ステーションへの来場者が少ない、枚方市自体への観光客も少ない中で、以下のようなものは本当に必要か?

  • スピタリティの高い観光コンシェルジュによる市内の観光スポットの案内
  • VR映像などICT技術を活用したPR
  • 市内大学生のボランティアによるインバウンド需要に対応する多言語案内

前回の答弁では観光ステーションには年間約23,000人の方が来られているということでしたが、そんなに多くの方が来ているとも思えなかったです。

先日視察に行った限りでは1時間に1人か2人程度で、1日8時間で考えると、8人~16人。それを仮に365日開いてるとしても16×365でも5840人程度ではないかと感じました。

 

実態調査もしていただきたいですし、機能をゼロベースで考えたうえで、必要でないなら子育ての一時預かり施設なども考えてほしい。

 

 

 

質問の詳細

 

質問に入る前に、関東東海地方また鳥取・島根の記録的な大雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く普段の制圧を取り戻すことを願うとともに、熱海市の土石流でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。

 

 

ひらかたHUB協議会について

【質問】

まず今回ひらかたHUB協議会が立ち上がり、令和5年度に未来ビジョンの策定を目指しているとのことですが、この未来ビジョンの対象範囲は③街区だけなのか枚方市駅周辺の全体に係るものなのか伺います。

 

【答弁】

枚方HUB協議会が未来ビジョンを策定するため国に申請した対象範囲は、③街区だけでなく、都市再生緊急整備地域として指定されたエリアを基本としています。

 

【質問】

枚方HUB協議会の取り組みは、③街区だけでなく、都市再生緊急整備地域として指定されたエリア、つまり、①~⑤街区や街区にも指定されていない部分も含めた枚方市駅周辺全体を基本としているとのことですが、構成メンバーは、京阪や枚方市駅周辺地区市街地再開発組合といった③街区に関するメンバーが中心のように見えます。枚方市駅周辺全体に係る未来ビジョンを策定するうえでは、国の支援事業である「官民連携まちなか再生推進事業」を活用しており、市も構成メンバーに入ることが条件ということは理解しますが、③街区以外のエリアについての議論も深めていただきたいと思っております。今後取り組みを進めるうえで、市として参画する意義とはどのように考えているのか。

 

【答弁】

本市としては、協議会活動に参画することで、市駅周辺再整備に係る様々な課題解決などに寄与すると考えています。

例えば、現在、取り組みが進んでいます③街区のハード整備を踏まえ、将来におけるソフト面でのまちづくりを促進・継続させる仕組みをつくることが必要であると考えます。

そのため、枚方HUB協議会を通じてエリアマネジメントの仕組みづくりや新たな魅力創出につながる施策の検討などについて、意見交換等を行ってまいります。

 

 

【質問】

市として枚方HUB協議会に参画する意義としては、協議会を通じてエリアマネジメントの仕組みづくりや課題解決につながる施策の検討ということでした。「例えば」で挙げられているものは結局③街区に関わることですので、繰り返しになりますが、枚方市駅周辺の他のエリアにも議論を広げていただきたいと要望しておきます。そもそも、協議会としては、国の支援事業である「官民連携まちなか再生推進事業」を活用するメリットとはどのようなものなのかお伺いします。

 

【答弁】

 

国の官民連携まちなか再生推進事業は、官民の様々な人材が集積するエリアプラットフォームの構築やエリアの将来像を明確にした未来ビジョンの策定を支援することにより、多様な人材の集積や投資を惹きつける都市の魅力を図ることを目的としております。

この事業を活用することで、協議会が目指す「枚方市駅周辺エリアの拠点を形成し、社会課題の解決を図りながら持続的に発展するまちづくりの推進」に向けてのビジョンの作成や体制づくりに係る取り組みに際して、運営資金面を含めて寄与することから、その実現性をより高めることができるといったメリットがあると考えています。

 

【意見要望】

協議会に対して運営資金などの補助が入るので一定メリットがあるということだと思いますが、行政が入っていないとこの事業として採択されないということです。先行している③街区の話がメインになるのは一定やむを得ない部分はありますが、枚方市としては③街区以外も話をしていく必要があるかと思います。市がこの協議会に参画している意味をしっかりと発揮していただきたいと思います。また、官民連携まちなか再生推進事業の補助対象事業の中には、地域交流創造施設という項目で、既存施設をリノベーションしてコワーキングスペースの整備する費用の補助というもあるようですので、③街区に移転することで市として床が空きますので、そこでの実施なども今後検討していただきたいと要望いたします。

 

 

 

まちのグランドデザインについて

【質問】

③街区については建築工事がようやく今年度から順次開始されるとのことです。一方で、④⑤街区における市有地の有効活用を今年度検討するとのことでありますが、結局のところ街区ごとにまちがバラバラに整備されていくことは、本当に魅力ある市駅周辺再整備が実現されるのか心配です。

地権者が異なるなど、様々な要因や事情でやむを得ないことであるとは認識しているところです。また、本市においても建築等に関する計画を進める際には、事前に景観アドバイザーの助言を聞くなどの制度を設けていることは、お聞きしています。

しかしながら、多額の投資をかけて市駅周辺を再整備していく上では、個々の点では無く、はじめから面としてとらえ、まちの統一感を持たせるという視点は都市ブランドの点からも非常に重要になると考えます。

そこで、市はこれから④⑤街区のまちづくりを具体化していくに際し、民間活力導入エリアの検討を進めるとされていますが、④⑤街区のまちづくりと他の街区との関係などについてはどの様に考えられているのか、その見解をお尋ねします。

 

【答弁】

本市では、枚方市駅周辺再整備を通じて、全ての世代が様々なライフスタイルを実現し、交流できるよう、魅力的なモノ・コト・ヒトに出会えるウォーカブルなまち、魅力や価値を持続的に育むまちづくりを目指しております。

その具体となる中核的な機能として、淀川から枚方市駅、ニッペ―パーク岡東中央、⑤街区に続く大きなゆとり空間を設け、さらに先行しています文化芸術拠点や③街区におけるまちなか交流拠点、広域駅前拠点に加え、今後予定しています全ての街区の都市機能や、天野川・京街道などの地域資源と有機的につなぎ、回遊性の向上や賑わいの創出、定住促進などを図っていく考えであります。

今般、④⑤街区の市有地の有効活用の考え方をまとめるに際しては、大空間の確保や他の街区との連携を意識しながらコンセプトの検討を進めてまいります。

 

 

【質問】

次に、まちに統一感を持たせるにあたり、具体的には「まちのデザインをどうするのか」という点も重要になります。

これから整備するまちが、20,30年経った時に、まちとして良い環境になっていると思えるまちの実現を目指していく必要あると思います。

そこで、④⑤街区と他の街区のまちづくりを進めていく上で、市はまちのデザインについて、どの様に考えているのか、お尋ねします。

 

 

【答弁】

各街区の取り組みを連鎖的・段階的に取り組むに際し、新たに整備する建築物や街路灯、歩道の形状・色彩などについて、公園・広場などと連携したデザインに加え、シンボル性が高く歴史や自然と調和した都市景観を意識し、公民連携により民間ノウハウを活用しながら取り組む考えであります。特に、公園・広場といったオープンスペースと隣接する建築物との連続した関係性などについて、利用する多くの方々にとって魅力を感じていただけることが必要と考えており、その実現に向け、④⑤街区のまちづくりの具体化を図っていく中で、隣接する街区などを意識しながら目指すまちのデザインの検討を進めていく考えです。

 

【意見要望】

様々に御答弁いただいています。そして、先ほど駅前の大空間の話もありました。枚方市の中心的な駅である枚方市駅がどういう景観になっているかというのは、市にとって重要なことだと思います。地権者がおり、それぞれの街区で進んでいる話があることは重々承知いたしますが、駅前の大空間の確保も含めて、統一感のある魅力のある駅前となるように枚方市が主体となって取り組んでいただきたいと要望します。

 

 

観光ステーションについて

【質問】

次に③街区の中の観光ステーションについてお伺いします。

私は2月の全員協議会にて、「観光ステーションの必要性と今後の展開」についてと質問したところ、「枚方市駅にある立地を活かして、ホスピタリティの高い観光コンシェルジュによる市内の観光スポットの案内VR映像などICT技術を活用したPR市内大学生のボランティアによるインバウンド需要に対応する多言語案内など、新たなサービス提供について検討してまいりたいと考えております。」との答弁でした。その後の議論の状況について、お伺いします。

 

【答弁】

観光ステーションに関する3月以降の検討経過についてですが、同ステーションにつきましては、今回の再開発事業にあわせて、市駅舎2階の東口前にある位置から1階への移転を予定しています。そのため、市駅高架下のリニューアルを行う京阪ホールディングス㈱と具体の位置・配置について協議を進めてきましたが、現時点において、詳細が確定していない状況となっております。

新たな観光ステーションにつきましては、市駅高架下における人の流れ、いわゆる動線のほか、区画の形状や周辺の店舗等との関係性もあることから、引き続き、京阪との協議を含め、検討を進めていく考えです。

 

 

【質問】

場所が今の2階の改札前から1階への移転を予定しているというお応えはありましたが、観光コンシェルジュや、VR,大学生ボランティアによる多言語案内などは、未だ決定していないという事だと理解しました。

現在の観光ステーションでは友好・交流都市の物販、くらわんこグッズ、文化観光協会の会員の物販をされていますが、新たな取り組みを取り入れるとの思いから、移転先では「観光コンシェルジュ」や「VR映像」などを検討していると、答弁されたと考えます。

しかし、私は4月に視察に伺いましたが、申し訳ないですが来場者はおらず、賑わっている様子はありませんでした。このような状況下で果たして「観光コンシェルジュ」や「VR映像」などは必要なのでしょうか。仮に観光客で賑わっているから「観光コンシェルジュ」が必要かもしれませんが、「観光コンシェルジュ」が居るから観光客が来るわけではありません。「VR映像」にしても今時は在宅でスマホと専用ゴーグルで見れますし、わざわざ観光ステーションに来て見るものではないと考えます。「市内大学生のボランティアによるインバウンド需要に対応する多言語案内」については、そもそも新型コロナウイルス感染症が流行る以前から、多言語ボランティアが必要なほど、枚方市内にインバウンドの観光客が来ているとは思えません。

このような現状を踏まえますとコンシェルジュなどツールを先に考えるのではなく、観光ステーションとして必要な機能をゼロベースで検討すべきではないかと思いますが、市の見解をお伺いします。

 

【答弁】

現在の観光ステーションでは、電話や窓口での観光案内業務や文化情報の紹介、観光ボランティアガイドの配置や各種特産品等の紹介、販売を行っていますが、1階への移転を機に機能の見直しを図る考えです。

現在、観光ステーションの運営を委託している枚方文化観光協会との協議を含め、今後作成予定の観光施策の方針とも整合を図りながら、新たな観光ステーションの機能につきましては、観光施策推進委員会において検討してまいります。

 

【意見要望】

2月の全員協議会では観光ステーションの令和元年の年間来場者数は約2万3千人とのことでしたが、視察に行った限りでは1時間に1人か2人程度で、1日8時間で考えると、8人~16人。それを仮に365日開いてるとしても16×365でも5840人ということになり、2万人以上も来ているというのはなかなか考えられません。また、来られたとしてもトイレの案内やバス乗り場の案内なども含まれているのではないでしょうか。観光ステーションに来る方の中で本当に観光案内になった方はどれくらいいるのか、詳細に実態調査していただきたいですし、今は改札出てすぐのところなのでそのようなトイレやバスなどの道案内もあると思いますが、1階に移転した時にそういう方が来るのか、1階でも必要な機能は何か等も含めて、今後のあり方を考えていただきたいと要望します。

 

そのうえで、140㎡も必要ではないとなった際には、残りのスペースについては枚方市駅周辺に買い物等で訪れるご家族のための「子ども一時預かり施設」などについても検討いただきたいと要望いたします。

 

 

最後になりますが、枚方市駅周辺再整備というのは50年に1度あるかないかのビックプロジェクトだと思います。引き続き議会や民間事業者など多くの関係者とも議論を重ね、コミュニケーションを深めながら進めていただきたいと私からは要望ささせていただいて質疑を終わりといたします。

 

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