枚方市の学校プールの民間活用。今後整理しないといけない点は多々。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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枚方市の学校プールの民間活用。今後整理しないといけない点は多々。

2月16日に開催された教育子育て委員協議会でのやりとりです。

 

概要


山田小学校で来年度モデル実施。

6月~10月で実施。

委託料は150万円。

モデル実施の内容を踏まえてすべての小学校で実施していく方向性。

質問の趣旨

以下の4点について質疑・意見しました。

  • 教員と民間コーチのかかわり方がきちんと線引きしないと曖昧になるのでは?教員の裁量に任せるのは対応に差が出てくる可能性ある。
  • モデル実施される山田小学校は民間プールと目と鼻の先。バスを使わないといけない学校では移動のことも課題
  • 学校のプールは使わないというが今後ノーメンテというのが本当に可能か?解体して跡地活用したいという意見も出てくるのでは?
  • 学校のプールを夏休み開放していたのは今後どうなるのか?

質問の詳細

【質問】

学校プールの民間活用において、事業者が運営する屋内プールで、児童を泳力別にグループ分けを行い、事業者が配置する専門スタッフと教員が共同で指導にあたるとされています。

小学校の先生には水泳の指導が得意な方や苦手な方がおられるかと思いますが、委託されると、実際は、全てスイミングのコーチに任せることになるのか、あるいは教員も一緒にプールに入って指導を行うのか、授業の中での教員の関与についてはどのように考えているのかお伺いします。

 

【答弁】

このたびの水泳授業の委託にあたりましては、事前に、学習指導要領に沿って教員が組み立てた授業の計画について、事業者と十分に打ち合わせを行った上で、授業に臨むこととなります。

プール授業での基本的な役割分担としましては、民間の専門スタッフには、指導計画に基づき技術面での指導を担ってもらい、教員は主に全体を見ながら、児童の様子や技術向上の進捗を確認します。また、授業の状況を見ながら、必要に応じて民間スタッフと連携しながら、指導に携わることも想定しております。

今後、指導の効果的な方法につきましても、令和3年度の取り組みの中で、検証していきたいと考えております。

 

 

【質問】

令和3年度は、学校プールの民間活用を山田小学校1校で実施し、検証を行った上で、今後の取り組み計画を作成するとのことです。山田小学校は小規模校であり、またスイミングスクールが近くにあるため、徒歩で移動できるというモデル的に実施がしやすいというメリットがあると考えますが、逆に言うと山田小学校での検証だけでは見えてこない課題もあると思います。

例えば、近くにスイミングスクールがない学校の場合、バスでの送迎も想定されているようですが、学校によっては移動の距離や時間が大きくなるなどの地域差や、大勢の子どもがスムーズに移動できるのか等、懸念される点は多くありますが、こういった点については、どのようにお考えなのでしょうか。

 

【答弁】

令和3年度は、まずはモデル実施として、山田小学校1校で、子どもの泳力向上や、指導体制の充実がみられるかなどについて、効果や課題の検証を行う予定です。

しかしながら、委員ご指摘のとおり、徒歩圏内に事業者がない学校については、バスによる送迎を予定しており、バスを使用する際の経路の設定や、移動時間も含めた授業の進め方など、想定される課題はございます。

こうしたことから、令和3年度においては、当年度中の取り組みで見えた効果や課題を整理するとともに、検証結果に応じた今後の方向性をまとめていきたいと考えております。また、令和3年度では把握できない課題に対しましては、引き続き、取り組みを進める中で、十分に検証を行いながら進めてまいりたいと考えております。

 

 

【質問】

次に、学校プールの民間活用により、費用的なメリットがあるとのことですが、資料での経費比較には、例えばプールの解体費用など、跡地に関する費用は考慮されていないと思います。また、すぐに解体等をしない場合でも、維持管理等にかかってくる費用もあると思います。また、プールについては消防用水など防災面の視点もあるのではないかと思いますが、現時点で、廃止後の跡地活用について、考えていることがあるのかお尋ねします。

 

【答弁】

学校プールは、基本的には、周囲がフェンス等で区切られており、施錠もできることから、新たな活用をしない短期的な期間においては、夏季以外の対応と同様に、立ち入りを禁止することで、特段の維持管理経費は発生しないものと考えています。

また、プールの消防用水などの防災面に関しては、プールを廃止する際に消防署に届け出を行うことで可能と確認しておりますが、一部の学校では、防災用のトイレ用水としての利用を想定しているところもあり、廃止する際は十分に調整を図ってまいります。

プール廃止後の跡地活用につきましては、今後、学校や地域などのニーズを十分に踏まえるとともに、先進事例や法的条件についても調査研究し、費用対効果など、様々な視点を持ちながら検討していきたいと考えております。

 

 

【質問】

最後に、学校プールの民間活用により、プールは廃止するとのことですが、学校では夏休み期間にプール開放などを実施して、子どもの居場所の一つとしての役割も担っていたのではないかと思います。

そこで、現在の、夏休み中のプール開放のニーズや、民間活用後にもそのような取り組みを想定されているのかお尋ねします。

 

【答弁】

夏季休業中のプールにつきましては、各小学校において、「水泳教室」として、近年の猛暑に配慮しながら、7月下旬から8月初旬に朝の早い時間などに、年間5日程度行っており、参加率は4分の1から半分程度と聞いております。

今回の民間委託では、夏季休業中の「水泳教室」は予定しておりませんが、まずは、このたびの民間活用による水泳授業の効果検証を行い、今後の「水泳教室」の必要性や課題などについて検討していきたいと考えております。

 

【意見要望】

コストメリット書いてますが、書いてるのは買いたいとか最低限のメンテをするとまたコストの部分で変わってくる部分もある。

 

学校によってプールまでの距離も全然違う。

 

しっかり考えていってほしい。

 

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