小中学校のコロナ感染対策の清掃や消毒はできる限り授業終了後に。
8月6日に開催された8月緊急議会での質疑です。
コロナ関連の補正予算について。
事業の概要
小中学校全校において、児童生徒が使用するトイレの清掃や学校施設の消毒に関してです。
感染防止の点と教職員の負担軽減のために実施します。
8月9月はシルバー人材センターに委託。10月以降は清掃事業者に委託を予定。
シルバー人材センターでの8月9月の委託は週2程度
清掃事業者に委託する10月~3月は週5日程度
合計約1.3億円。
もともと地域の方々にも協力はいただいていたものの学校ごとのばらつきもあり、抜本的な問題解決にはつながっていなかった。
清掃・消毒ボランティアについて有難いものの、課題もあり?本質的な解決策も必要。
質問の趣旨
- 地域でご協力いただいている学校数は6校だけ(64校中)想定と違いすぎでは?
- 委託事業者の契約開始まではシルバー人材センターに清掃をお願いするが、清掃や消毒の時間帯はできれば授業終わってからが望ましい。
- シルバー人材センターに行っていただく清掃作業については、高齢者の方々であること、時期が8月9月であることから、感染リスク、熱中症リスクには十分に注意していただくように。
と言ったものです。
質問の詳細
【質問】
最後に、議案書13ページの教育費の小学校管理費及び中学校管理費に新型コロナウイルス感染症対策経費のうち、衛生管理臨時事業費について2点伺います。小学校と中学校でそれぞれ約8500万円と約4300万円で合計約1億3000万円が計上されていますが、この事業費については、小中学校全校において児童生徒が使用するトイレの清掃や学校施設の消毒を事業者に委託する経費とのことです。先日の6月定例月議会では地域の方に協力していただくための衛生管理事業費として1600万円が計上されました。私も賛成討論の中で地域からのご協力いただけるという話があり、その点は大変ありがたいものの、制度の詳細が詰まっていないこと、学校ごとでばらつきが生じるため、本質的な問題解決のためにどうするかを考えていただきたいという意見をいたしました。
今回この予算が計上され、今まで以上に教職員の負担軽減につながると考えていますが、まず、一点目として前回の予算で計上された部分について確認をいたします。現在、前回の予算で計上され、校区コミュニティ協議会等にトイレの清掃や消毒のご協力いただいている学校もあると聞いていますが、ご協力いただいている学校は何校あるのかお伺いします。二点目としてまた、事業者に委託が契約できるまでの8月から9月にかけての期間は、シルバー人材センターにお願いするとのことですが、どのような時間帯に清掃や消毒を行うのかお伺いします。
【答弁】
学校トイレの清掃業務委託についてお答えいたします。
校区コミュニティ協議会等にご協力いただいている学校数は、7月末日現在で、小学校6校でございます。
また、シルバー人材センターにお願いする作業の時間帯につきましては、午前9時から午後5時の間で、従事される方の都合や円滑な学校運営に配慮して協議したいと考えております。
【要望】
全部で小中学校64校ある中で、6校だけということで、ご協力いただいている学校は大変ありがたいことですし、強制する者でもないと思います。ただ、全体の1割の学校というのは、教育委員会の想定とはずれているのではないでしょうか?6月定例月議会で約1600万円計上していますが、おそらく予算が満額執行されることはないと思いますので、早い段階でこの予算の執行率の見込みも踏まえながら、他に有効活用するのか、財調に戻す見込みにするかなど検討していただきたいと要望しておきます。
また、トイレの清掃や消毒の時間については9時から5時の間ということです。児童生徒が在校中、授業中にも行う可能性があるとのことです。できるだけ不特定多数の人が接触しないよう密を避ける観点からも本来は授業が終了し、児童生徒が下校した後に業者による作業を行う方が良いと思われます。作業の時間制約を行うと委託費が高額になるなどの課題もあると思いますが、今後の作業の状況も踏まえ、可能な範囲でシルバーにお願いする期間も、その後の事業者に委託する期間についても児童生徒の在校時間と重ならないよう検討していただければと思います。
また、民間事業者と契約が成立するまでの間、シルバー人材センターに作業をお願いするとのことですが、従事される方は高齢者が多く感染症のリスクや、また8月9月の暑い中ですので、熱中症等で体調の悪化を招くことが懸念されます。作業を行っていたただくうえで、感染症対策を十分に講じていただくとともに、早朝や比較的に暑さが和らぐ夕方に作業をしていただくなど、熱中症対策にも万全を期して配慮いただきますよう要望します。