清掃・消毒ボランティアについて有難いものの、課題もあり?本質的な解決策も必要。
6月26日は6月定例月議会最終日でした。
コロナ対策の関連補正予算も審議されました。
私はこの補正予算に対して賛成の立場で討論をいたしました。
討論の趣旨
ポイントとしては3つです。
- ○:店舗PR事業:府との重複があったため取り下げていること
- △:妊婦へのマスク配布事業:国との重複があるため、効率的な予算の使い方や、国に対して主張をして欲しいこと
- △:小中学校の清掃・消毒の謝金:地域の方々が学校の清掃・消毒を手伝ってくれるもの。1日につき1500円を支給。地域からの申し出があったことはありがたい話。しかし詳細が詰まっていないこと、本質的な問題解決についての議論も必要。
総論として
- 詳細が詰まっていない点もある。
- 一方で状況が都度変化する中で、まずはやってみる、は致し方ない部分もある
- 限られた時間の中で庁内での議論、議会との議論を深めていただきたい。
という内容です。
討論詳細
ただいま上程されました議案第49号、大阪府枚方市一般会計補正予算(第7号)について賛成の立場で討論いたします。
今回の補正予算については、新型コロナウィルス感染症対策として各種の支援が入っていますし、また、府が同趣旨の事業を実施するという旨の発表があった新型コロナウィルス対策店舗PR事業費、についても、差し替えもするなどの迅速な対応もしていただいている部分もありますので、賛成といたします。
ただし、今回も多くの議員が質疑をされたように、疑問が付く部分もありますので、今後の執行や次回以降の予算編成にあたってはご注意いただきたい点がありますので、何点か申し上げます。
まず1つ目は妊婦用配布マスク事業費についてです。
これについては、12日の補正予算で質疑をした、ひとり親世帯臨時特別給金給付事業と似たような構造にあると思います。ひとり親世帯への給金については市独自で実施した後に、国も実施することになり、結果として2回支給することとなりました。もちろんお困りの方もおられるので否定はしませんが、国が支援していないから市が支援する、という考え方からは逸していると感じます。この時も市としても先に実施した市の独自給付の方に国の補助を充当するか確認したものの、それはできないということでした。今回のマスク配布についても、以前に枚方市が長寧区からお返しで頂いたマスクを妊婦に対して郵送しておりました。
またこの事業は国からのものであるにもかかわらず、半分は市が負担をしないといけないものとなっております。ひとり親世帯への給付と同じく、先に配布した時の費用に国費を充当することはできないのか確認しましたがそれはできないということです。それであれば、ひとり親世帯への給付の前回同様、金額の規模はかなり違いますが、限られた財源をもとに効果的な支援策を講じていく観点から重複する部分について、国庫補助金を充当できるよう要望していっていただきたいと要望いたします。
次に小中学校の衛生管理事業費についてです。
今回地域の方からも話があり、ご協力いただけるということで、地域からのお話はありがたい話で、教職員の負担軽減にもなりますし、この件に関わらず学校と地域が協力しているということはいいことなので連携はさらに深めていただきたいと思っております。ただ、あくまでも自発的な取組についてなので、どこまでの日数、どこまでの範囲をやっていただくかということについては学校ごとでかなりばらつきがでてくる事も考えられます。
あくまでも自発的な取組だと思いますので、地域の方にもっと協力してくださいというわけでもないですが、そういう協力が少ない学校に関しては結局教職員の負担軽減にもならないのではないかと感じます。
また、地域に協力を依頼するにあたっては校区コミュニティ協議会を通じてになりますが、小学校単位で構成されているので中学校は複数のコミュニティにまたがり、また、市内の小中学校は概ね一小一中になっていますが一小一中になっていない地域もありますので、中学校の方どうするのかという問題もあります。消毒作業のメインをこの地域のボランティアの方々で対応するというつもりじゃない荒詳細を詰めなくてもいいと思っているのかもしれませんが、それならそれで本質的な問題はどうするかもしっかりと考えていただきたいと要望しておきます。
詳細決まっていない中でいかがなものかと思う部分もありますが、
状況が刻一刻と変わっていく中、またスピード感も求められる中ではあります。限られた時間の中で市役所の中での議論、また議会との議論も深めたうえで、今後の予算執行や予算編成をしていただくよう要望いたしまして、私の賛成討論といたします。