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元気なうちに「終活」始めませんか?エンディングノートについて。枚方市の講演

今日は終活、エンディングノートのついての枚方市教育委員会社会教育部主催の講演会に参加しておりました。

 

エンディングノートって何?

このセミナーはエンディングノートある程度知ってる前提で話が進んでいたので、念のために前提として。

エンディングノートとは、ざっくりいうと、人生の最期をどうしたいかについて、自分の意識がある間に(家族などとも話し合いながら)書いておくものです。

具体的には、家族への想いや、医療や介護をどうするか、葬儀をどういう形式でしてほしいか、お墓はどうしてほしいか、資産をどうするか、等を記載します。

 

こういうことは考えたくはないですが、親が寝たきりになったり、突然倒れてしまったりしたときに、家族も本人との意思疎通ができない中でどうするべきか迷いますよね。

※親と子でエンディングノートについての認識がやや違っていて、上の書き方は子ども側の認識の説明が多くなっています。

 

そういう時の備えになります。

 

 

エンディングノートは色んな種類が発行されていて、共通項目もあれば発行元によって特化した部分もあります。例えば枚方市の場合、医師会とコラボして作ったエンディングノートがあり、終末医療などの部分が恐らくほかのエンディングノートよりも詳しく書けるものとなっています。

 

 

 

ちなみに、法的拘束力はありません。

⇔遺言書は法的拘束力があります。

 

 

講演会の内容

講師は相続診断士の小笹美和さん

相続診断士は全国で3万人いますが、士業の方が多いなかで、小笹さんは介護業界出身。

終活という言葉に対して少しでもネガティブなイメージがなくなればとのことです。

 

『終活』の意味

人が人生の最期を迎えるにあたり、行うべきことを自分で決めること

→人生を振り返り、残された人生を自分らしくよりよく生きること

『終活』をするメリット

  1. 自分の意志が家族に伝わり、老後の生活が前向きになること
    自分の意志がとても大事。それをかなえてくれるかどうか。終活は自分のためにする。
  2. 残された老後の生活が充実すること
    一人暮らしの老人と話をしていると、老後にお金がかかるんじゃないかと不安。年金は入ってくるけど通帳からお金が目減りするのが恐怖。貯金がなくなった後、介護、葬式にかかるお金は??
    不安がなくなってくると顔が明るくなってくる。
    残された老後を生きるためには漠然とした不安を明確にしていくこと。
  3. 相続のトラブルを回避できること
    相続するときに子ども同士が争うのをなくすのも親のつとめ

【親子別】取り組みたい終活ランキング

 

 

親と子では終活に対する意識が違う!

親(自身の終活)が行っておきたいこと

  1. 持ち物の整理:69.0%
    年を取ってくるとやりにくくなる。
    「自分でできない」「遺品整理でいいや」という方は片づけ費用を置いておいてください。
  2. 思い出作り:42.7%
  3. 旅行:39.9%
  4. 財産の整理:31.0%
  5. エンディングノートの記入:21.2%

子(親の終活)が親と一緒に取り組みたいこと

  1. 介護:75.9%
  2. お葬式:72.4%
  3. 終末医療:72.3%
  4. 持ち物の整理:72.1%
  5. 財産の整理:71.9%

介護どういう風にして欲しいか、施設に入るのか。
葬式もどういうものにしたいのか、葬式の写真はどうしたいか。

ギャップがある!
親は思い出作りたい。子どもは現実的。

本人にとっては優先順位を低く考えがちだが、
子どもとしては関心が高い終活の項目ベスト5

  1. お墓(納骨先)に関すること
  2. 葬式(参列者や葬儀場の選択など)に関すること
    親戚含めた家族葬か、夫婦だけなのか。人数で決める。家族層に厳密な定義はない。
  3. 財産の整理
  4. 生きた証を残すこと(アルバム)
  5. 家系図の作成
    家系図はなぜ必要かと言うと、亡くなった人の生まれたときから亡くなった時の戸籍が必要。そして相続人が誰か。

『終活』ってなにから始める?

  • エンディングノートを書く
  • 葬儀の準備(見積もりを取っておく、写真をどうするか)
  • 納骨先の準備(遺骨をどうするか)
  • 遺言書を書く
  • 身の回りの整頓:生前整理(元気なうちにじゃないとできない、家の中が乱れると転倒してしまう、高齢になると骨折が致命的になる)

エンディングノートは『終活』の必須アイテム

どんなことが書けるか??

色んなエンディングノートがある。
薄いものから分厚いものまで。
まずは薄いものから書いてみたらいい。

  1. 自分に関すること
    産まれて、小学校の事、中学校の事・・・認知症になった時に備忘録になる。
    公共料金の支払いをどうしているか
  2. 親せきや友人の事
    葬式にもつながる。呼んでほしい人、呼んでほしくない人
  3. 資産に関すること
    通帳がどこにあるか、株の口座とか。暗証番号は書く必要がない
  4. 家族関係図
    生まれたときから亡くなった時までの戸籍を取る時に
    隠し子も書く欄がある。相続権があるから。
  5. 医療や介護の事
    介護になった時にどこで過ごしたいか。
    終末医療、どうしてほしいか。緩和医療をどうするか。
    例えば、人工呼吸や胃ろうはしなくていいが、痛みを取るケアだけはして欲しいとか。
  6. 葬儀について
  7. お墓について

他にも家のしきたりやレシピ。

エンディングノートを書く意味。

自分の希望を伝え、家族が「決断しなければならないこと」を減らす
「決断しなければならないタイミング」は突然来る

これまでの人生を振り返り残りの人生について考える、エンディングを意識することによって余生を充実させる

8割以上の人が「エンディングノート」を認知。しかし、「用意をしていない」人がほとんど

楽天リサーチ「終活に関する調査」によると、

知っているが51.9%
聞いたことはあるが、良く知らないが30.9%

遺書が90%、エンディングノートが86%の人が用意していない。

イギリスは75歳以上で8割の人が書いてる。それが「紳士のたしなみ」

日本人にとって死の話はタブー。

エンディングノートは書けるところから書いたらいい。1ページ目から書かなくてもいい。

エンディングノートを書いている人が少ない理由

  1. 特に不安はない(自分には必要ない!)
  2. 何から書いていいかわからない
  3. まだ書く年齢ではない
    →本当に書く年齢ではないと思っていますか??

【ここで質問】1年間に何人の方がなくなるか知っていますか??

 

  1. 37万人
  2. 136.9万人
  3. 462万人

 

 

 

 

答えは136.9万人

1秒に2.7人の人が亡くなっている。

 

  • 37万人→1年間でがんで亡くなる人
  • 462万人→2012年の65歳以上の認知症を患っている人
    2025年には730万人と言われている。
    2025年は団塊世代の人が75歳になる時。

 

 

【次の質問】1年間にどのくらいの財産が引き継がれているか知っていますか

  1. 50兆円
  2. 38億円
  3. 101兆円

 

答えは50兆円

136.9万人を50兆円で割ると、1人あたり3800万円。
不動産(自分の家)、預貯金あわせて3800万円。

 

  • 38億円→東京都の現金の落とし物。遺品整理のタンスの中に入っていることも。
  • 101兆円→日本の国家予算

今「相続」が注目されています!

 

揉める相続あるある。

子どもも30代の時にざっくり話をしていても、
20年後、親がなくなった時に子どもも50代。

親の貯金も減り、医療や介護にもお金がかかって・・。
20年前の約束通りにはいかない。

以下のような状態だとさらに複雑になる。
兄弟の人数がさらに多かったら???
父母のどちらかが再婚で他にも兄弟姉妹がいたら??
父が会社経営していたら?会社の株式評価額が思った以上に大きかったら?アパート経営していたら??
畑を持っていたら??畑はなかなかやめられない。誰が引き継ぐか?
借金が多かったら相続財産の放棄は3か月以内に。

 

 

相続税問題と相続問題は別物です。

相続税は関係ない人でも「相続」は必ず当事者になる時が来る。

  • 解決策1
    母が死亡する前に「遺産は全て長男に渡す」という内容の遺言を残しておく。
  • 解決策2
    母が元気なうちに長男受け取りの生命保険に加入しておく。
    死亡保険金は500〜1000万円

 

争う相続と笑顔相続の分岐点

遺言書やエンディングノートで意思を
示す。
伝える。

 

  • 遺言書は法的拘束力が有る。
  • エンディングノートは法的拘束力がない。
  • 財産のことは遺言書に。
  • 遺言書を書いたらその旨をエンディングノートに。

争う相続と笑顔相続の分岐点

家族と日頃から話をし
コミュニケーションをとり
エンディングノートを書く

親の遺志があれば本能的にそれに従う。無理に自分の意思を通そうとしない。
親の遺志がないと自分の権利を主張する。

子どもが知りたいのは親の希望。
介護、延命治療、葬儀や埋葬はどうしたいか。

遺言は自分の意思を書く。

遺言書は15歳から書ける。

 

書いてはいけないこと、書かない方がいいこと。

悪口。エンディングノートは最後は家族が見るのでマイナスのことを伝えない。
遺言書、日付はしっかり書く。無効にならないように書き方を確認する。

 

 

まとめ

とても盛況でした。関心の高いテーマなのだと思います。

 

講演の中でもありましたが、親が介護になった時や倒れてしまった時、なくなった時の話はしにくいですが、人生において避けられない話だと思います。こういった講演を通じてエンディングノートの存在や、必要性、書き方などの理解が深まり、親子の関係が深くなったり、自分の人生の最期をより良くするためにはどうすればいいのかを考えたりする機会になればと思います。

 

 

ちなみに、以前も枚方市で終活・エンディングノートについての講演会があり、その時も話を聞かせていただいたのですが、当時の主催は医師会でした(下にブログ記事貼っておきます)。今回の部署は社会教育部。

私らしく「生ききる」ためのそなえ、エンディングノートを書いてみませんか?

 

どちらのエンディングノートも、自分の意思を書く、家族への想い・メッセージを書く、財産をどうするか、終末医療・介護をどうするか、は共通だと思います。医師会の方は医師会だけに医療行為を細かく書けるようになっていました。

 

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