日本人の10人に1人が糖尿病患者?糖尿病とその合併症と予防について。 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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日本人の10人に1人が糖尿病患者?糖尿病とその合併症と予防について。

先の選挙でも訴えていた、持続可能な社会保障制度について。

 

国レベルの大きな枠としての制度の議論もありますが、いち市議会議員としては、健康寿命の延伸、予防の部分にさらに力を入れてくことは必要であると思っております。ということで、ライオンズクラブ主催のまるごとわかる糖尿病セミナーに参加しておりました。とても勉強になりました!今後の議会提案に活かしていきたいです!

 

 

  • 糖尿病が重症化すると人工透析が必要
  • 人工透析になると週何日か透析通いになり、本人の負担も大きい
  • 人工透析は医療費が年間500万円程度と医療費への影響も大きい
  • 人工透析の予防が必要

以上のような点から、糖尿病性腎症の重度化予防についてはこれまでも議会で提案しており、重症化予防プログラムが枚方市で実施されるようになっております。

2016年12月議会で提案

2019年3月議会で取り組み状況を確認

 

 

 

セミナーでは糖尿病の内容や合併症、また予防していくにはどうしていくことが大事か、などを知ることができました。講師の高橋先生は運動が必要で、老後のためにお金を貯える貯金だけではなく、筋肉を貯える「貯筋」も大事とのことでした。

最後の方の説明は少し難しかったのですが、運動不足により代謝が落ち、肥満になり、インスリン分泌が少なく糖尿病になる。代謝を上げるには筋肉をつけることが大事!というように理解しました。

 

糖尿病と診断されたら自覚症状がなくても定期的な検診や早期治療で合併症を起こさないようにすることが大事ですね。

 

始めのあいさつ

中村病院理事長の中村先生のあいさつの要旨

  • 昨年の厚労省の発表だと糖尿病患者数1000万人
    日本人の約10人に1人
  • 農耕民族だったのが戦後西洋文化で食生活が変わった。
  • デスクワークが多くなり、運動不足になっている。
  • 糖尿病は自覚症状があまりない。
    検診しないと引っかからない。
    糖尿病と診断されても症状がないからといって治療を中断する。
  • 糖尿病がいろんな病気を併発する。
    3大合併症、糖尿病性網膜症(失明)、糖尿病性腎症(人工透析)、循環不全で壊疽(足切断など)
  • 人工透析。週3回、2-3時間、一生涯かかる。人工透析のほとんどが糖尿病から。
  • 脳梗塞、心筋梗塞も引き起こす。
  • 糖尿病を克服することが課題。

糖尿病の専門医である高橋先生の講演

 

糖尿病とは

  • 体内で作られるインスリンという物質が不足したりうまく機能しなくなり血糖値が高くなる病気
  • 高血糖が持続することで合併症を生じる病気
  • 治療目標は合併症を出現させないこと。
  • 自覚症状は極端な高血糖にならないと出ない。
  • 検査しないと病状がわからない
    →定期的な検診が必要。

糖尿病患者数の推移。

強く疑われる人1000万人
可能性を否定できない人1000万人

合計すると2000万人

糖尿病の合併症

  • 脳・心血管障害(脳梗塞、心筋梗塞)
    非糖尿病に比べて2-3倍高頻度
  • 糖尿病網膜症
    年間3500人が新たに失明
  • 糖尿病足壊疽
    非外傷性足切断の原因第1位
  • 糖尿病性腎症(人工透析)
    年間16000人が新たに透析導入

 

 

糖尿病の検査

食事前後で血糖値はすごく変わる。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1-2か月の血糖値の平均を反映する指標
短期間で食事や運動の影響を受けない
6.5%以上で糖尿病の疑い(基準値は4.8-6.2)

 

三大合併症

  • 網膜症(失明)
  • 腎症(人工透析)
  • 神経障害(壊疽)

網膜症とは・・

眼底出血している状態。半分くらい出血していても自覚症状がない。
網膜はごく限られた一部だけで視力を担っている。そのため、別の部分で出血していても、なかなか気づかない。視力に関わる部分にまで及んでようやく気が付く。その時には治療が手遅れになる・・。最後は失明。

糖尿病と診断されたら、眼科受診を。
病状に応じて受診間隔(1か月or3か月or6か月)の支持が眼科医からある。
レーザー治療は外来で可能。
失明しないためには症状がなくても定期検診

腎症とは・・・

ステージが1から5
5になると人工透析・腎移植
ステージ2くらいなら頑張ったら改善して1になる。
3-4までいくと元に戻すのは厳しい。ので徐々に悪化してステージ5の人工透析になってしまう。少しでも遅らせるようにする。

 

 

神経障害とは・・・

三大合併症の中でも発症頻度が最も高いと言われている

末梢神経、手足の感覚・運動を調節する神経
しびれ、痛み、感覚低下などの症状。しびれがある状態はまだまし。
→進行すると痛みなどを感じなくなる
→けがをしても気づかない
+糖尿病:感染しやすい
→足壊疽、切断

そのためには、フットケア(足の管理)

早期発見・早期治療
傷、感染などを早く発見し治療
神経障害で痛みがわからない。
いつから感覚がなくなるか教えてくれない。
→毎日、目で見て確認。

 

腎臓の働き

体内の水分量調節→できないとむくむ
老廃物の排出→尿毒症(ご飯が食べられなくなる)
電解質の調節→高カリウム血症
造血ホルモンの産生→腎性貧血
カルシウムの調節→腎性骨異栄養症

 

その他の合併症として大血管障害

  • 脳梗塞
  • 虚血性心疾患
    • 狭心症、心筋梗塞
  • 閉塞性動脈硬化症
    →大きな血管が詰まる

 

なぜ糖尿病患者が増えているのか。

エネルギー摂取量や糖質割合は下がっているが、
脂質の摂取割合は上がっている。
脂質が原因ではないかと思われている。

欧米人と日本人の違い

欧米人に比べて日本人はやせている(肥満の比率は低い)のに、糖尿病になりやすい。

体質としてインスリンの分泌が少なかったり、インスリンの効きが悪い。

両者ではインスリンの出方が違う。
日本人はインスリンが糖尿病に近づくにつれて減る。
欧米人は糖尿病になりそうになるとインスリン分泌が増え、糖尿病になると減る。

欧米人に比べて日本人はインスリン分泌が約半分。

 

日本人は欧米人に比べて内臓に脂肪がたまりやすい。欧米人は皮下脂肪。

内臓脂肪と皮下脂肪では内臓脂肪の方がインスリンの効きが悪くなる。

→欧米人に比べて日本人はインスリンが効きにくい。

ということで、日本人はそこまで肥満じゃなくても糖尿病にかかりやすい。

再び不足の栄養学へ

戦後の栄養不足の時代から、飽食の時代・栄養過多の時代と言われていたが、これからは高齢化社会になり、再び栄養が不足している時代になっていると言われている。(特に後述の通りタンパク質)

超高齢化社会を迎え、健康寿命の延伸、要介護状態にならないように維持することが求められている。筋力や栄養状態に注目が集まっている。

フレイル

健康状態と要介護状態の間のことを指す。

ロコモ

加齢による運動器機能不全

高齢者と若年層は低栄養状態になっている。それにより骨格や筋力の低下も。

サルコペニア

高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力低下もしくは身体機能の低下
サルコペニアの予防。適切な栄養摂取。特に1日に適正体重1kgあたり1gのタンパク質

サルコペニア肥満
太っていて、さらに筋肉も少ない状態

サルコペニアを予防する食事
肉、大豆市政品、魚、乳製品、卵、ビタミンD、カルシウム

 

高齢者に対する栄養指導

65歳までは減量。65歳からは減量はせず、65-75は個別事情に応じて

糖尿病診療と体重

肥満

インスリン抵抗性が大きいと推定される。
→インスリンの効きが悪い。

肥満2型糖尿病

インスリン抵抗性(効きが悪い)>インスリン分泌不全

非肥満2型糖尿病(やせ型)

インスリン抵抗性<インスリン分泌不全(インスリンの分泌が少ない

 

体重を規定するもの

食事量と運動量

食事運動療法での誤解。
×少し食べすぎた分、運動しよう。
×運動した分、多く食べてもいい。
→運動で消費するカロリーは少ない。

基礎代謝を意識する

加齢に伴い基礎代謝は低下
若いころと同じ量を食べていたら太る。

加齢に伴う筋肉量と内臓脂肪量の変化。
加齢とともに筋肉量は減り、内臓脂肪は増える。

筋肉の重要性

  • 代謝改善
  • 寝たきり予防
  • 認知症予防
  • 免疫力向上

日中座っている時間と死亡リスク。
ほとんど座らない人とほとんど座ってる人だと1.5倍くらい違う。

死亡リスクの順番、
喫煙→高血圧→運動不足

筋肉を維持しながら減量するのが理想。

高齢化に備える貯筋が大事

糖尿病診療と体重

  • 肥満は糖尿病に悪影響→体重管理は重要
  • 減量目的ではない食事栄養指導
  • 高齢化対策の貯金が糖尿病にも重要
  • 糖尿病患者に対する周囲の理解
  • 糖尿病治療の最終目標は「一病息災」

 

筋肉が重要!

 

まとめ

糖尿病は日本人の10人1人が患者になっているとも言われている。

糖尿病になると、合併症として腎症(人工透析)、網膜症(失明)、神経障害(壊疽)、心筋梗塞、脳梗塞などが挙げられる。糖尿病だけの状態では自覚症状がないが、状態が悪化しないように、合併症にならないように早期発見早期治療がポイント。糖尿病になりにくくするためには基礎代謝を上げていくことが必要で、そのためには筋肉量を維持していくことが必要です。

結局のところは、日々の生活習慣、食習慣に影響される部分が大きいですので一人一人の心がけ、また、自覚症状がないということですので、把握するために定期的な検診が大事です。

 

市としては市民の方々に情報を提供しつつ、意識に訴えていくことをさらに進めていくべきであると思っています。また議会でも取り上げていこうと思います。

本当に勉強になりました。

 

この本もいただきました。また熟読します。

 

余談その①

選挙期間中に「木村さんは〇〇の政策をやっているので応援している」と何人かにお声がけをいただいたうちの1つがこの件。政策や想いで選ぶ政治を実現したいと思っていますので、そういうふうに言っていただけることは大変光栄なことです。また、チラシやHPを見ていただいているのだと思いますので、目を通していただいて感謝です。引き続き、この分野もそれ以外の分野でも言っていただけるように頑張りたいと思います。

 

余談その②

セミナー終了後、帰り道で市民の方にお声がけいただきました。将来の年金が不安とのこと。本当にそうですよね。いち市議の立場になりますが、健康寿命の延伸により、社会保障費の増大を少しでも抑制していくように、やれることやっていかないと思います。

 

余談その③

糖尿病連携手帳も会場の外で配布していました。

先日、駅前で体調悪くなった方がいたのですが低血糖になっていたのですね。人工透析を受けているというのは聞いたので糖尿病というのはわかっていたのですが、その場での対応がわからなかったので、救急車呼ぶことになりましたが、砂糖、砂糖水、ジュースなどをまずおススメすればよかったなと思いました。

 

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