ふるさと納税を活用して公立保育園の遊具をリニューアル
他市の事例です。
ふるさと納税といえば、魅力的な返礼品を目的として市外に寄付する方が多いかと思います。こちらの事例は市内のが身の回りの公共サービス改善のために、細かく使い道を指定して寄付できるものとなっております。
具体的には、藤沢市が公立保育園の遊具をリニューアルするために100万円集めたということです。
類似プロジェクトがどれくらい増えていくのか、どれくらい寄付が集まるのかは注目ですね。ふるさと納税制度に関しては、本来の税の趣旨から反しているという意見もありつつも、魅力的な返礼品がなく、流出額の多い自治体にとっては何か対策を立てないといけないのも事実です。
そのため、こういったプロジェクトにも取り組んでいくのが良いのではないでしょうか。
ふるさと納税のページはコチラ
プロジェクト概要
「じゅーリス(住民参加型自治体WishList)」は、地域住民が身の回りの公共サービス改善のために、細かく使い道を指定して寄付できる、新しいふるさと納税い仕組みのことです。今回は、藤沢市立高山保育園の園庭遊具(すべり台)の更新を目的として、2024年11月15日から2025年1月6日までの期間で寄付募集を行いました。
結果、目標金額を上回る寄付を集め、新たな遊具の設置が実現しました。
「高山保育園遊具リニューアルプロジェクト」の経緯
Blue Lab社が2024年9月に藤沢市と実証実験に関する契約を締結し、地域住民からヒアリングした公共施設の改善ニーズについて協議を重ねてきました。その結果、高山保育園の遊具更新を第一弾の寄付案件として組成し、ふるさと納税制度を活用した寄付募集を2024年11月15日から開始しました。
当初設定した目標金額は100万円で、集まった寄付金額に応じて購入する遊具の規模を決定する計画だったようです。
- 20万円以上50万円未満:簡易型の遊具を購入
- 50万円以上100万円未満:中型の遊具を購入
- 100万円以上:大型の遊具を購入
自治体にとってのメリット
1. 住民リクエストの集約: 地域住民自らが発信する、身近な公共施設・公共サービスの改善リクエストを受け付けます。リクエストを分野別・内容別・重要度別に分類・要約し、事業運営・財政運営に活用しやすい状態で提供します。
2. クラウドファンディング案件化: リクエストデータを元に、住民満足度の向上に寄与すると期待され、かつ寄付が多く集まると見込まれるクラウドファンディング案件候補を提案し、最適な案件選定をサポートします。
3. 地域住民によるふるさと納税: ふるさと納税制度を利用して、主に地域住民(対象の施設・サービスの利用者等)から寄付を募集します。市外へのふるさと納税を抑制し、公共事業の財源確保に貢献します。
4. 関係者の効率的作業フロー: リクエスト収集から寄付案件化までの意思決定フローや、寄付集めのための作業フローの効率化により、自治体や関係者の作業負担を最小化します。
地域住民にとってのメリット
1. 自治体運営への参画: 自ら寄付を行ってでも実現させたいものとして、施設・サービス改善のリクエストを発信できます。
2. ふるさと納税制度の有効活用: 寄付金控除により、自身が支持・共感するクラウドファンディング案件の実現を、自己負担なく支援できます。
3. 税金の使いみちの透明化: 個別・具体的な施設・サービスの改善に、使いみちを指定できます。
お披露目会詳細
- 日時:2025年3月26日(水)午前10時30分から
- 場所:藤沢市立高山保育園(藤沢市辻堂新町4-2-3)
- 主催:神奈川県藤沢市