駅前再整備についての質疑 | 前枚方市議会議員 木村亮太
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駅前再整備についての質疑

 

 

今日は枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についての全員協議会が開催されました。

ひとまず速報版と思っていただければと思います。どういう内容が報告されたかなどについてはまた別記事にまとめる予定です。

 

われわれの会派としては、

  • 何故スケジュールが遅れたのか。
  • 財源確保のためには更なる行政改革が必要ではないか
  • コストが少なくスピード感をもって取り組める新庁舎4街区案も考えるべきでは

といった内容を質疑いたしました。

 

【質問】

前回の全員協議会では各会派・議員から様々な質疑・意見が出ましたが 今回の資料からは、多少のマイナーチェンジにとどまり、反映されているとは言い難いと感じています。 全てを盛り込むことは難しいにしても、改善できるところは取り組んでいく、検討していくべきではないでしょうか。 今回も全員協議会で質疑させていただきますが、行政側としてしっかり受け止め、対応いただきますよう、まず冒頭述べさせていただきます。
さて、
これまでに我が会派からは、市駅周辺再整備と新庁舎整備については、スピード感を持って取り組むよう言ってきました。市がこれまで示してきたスケジュールどおりに、確実に実行していくべきと考えますが、スケジュールを変更した理由をお伺いします。

【答弁】

今回のスケジュールを変更した理由としては、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)と長期財政への影響を検証するに際して時間を要したこと。また、その検証において明らかになった財源確保策の検討や、加えて、より魅力的なまちづくりをめざすためには、全国的にも注目されるとともに、特に②、④、⑤街区については、さらなる民間ノウハウや投資を促す環境づくりが必要となるなど、再整備基本計画をより良い計画とするための検討を重ねていく必要があると判断したためです。

 

【質問】

このタイミングで基本計画の策定時期を見直すというのは、長期財政見通しが甘かったのではないですか。またこれまで何を根拠としてきたのかお伺いします。

【答弁】

長期財政の見通しの検討につきましては、本年度、緊急措置として実施しました災害対応に伴う財政運営への影響のほか、街区ごとに具体的な内容や実施手法から事業費を試算した上で、街区間の関連性を踏まえ全体スケジュールの調整や財源の検討などを行いながら各年度の負担額を明らかした資金計画の作成や、本市の財政状況への影響の度合いを検証するのに時間を要しました。

【質問】

次に、「2.財源確保策の考え方について」お聞きしますが、市の説明では、事業全体を一度に進めるためには多額の費用が必要で、そのための資金計画と財源確保策を明らかにした上で、基本計画と基本構想の策定を進めていくということですが、その財源確保に向けて、具体的にどの様な行政改革によって財源を確保していく考えなのか。 また、再整備事業において多額の起債を行うことになりますが、この起債に対する将来の償還費用の負担については、どの様に考えているのか合わせてお伺いします。

【答弁】

行政改革の取り組みについては、今後予定している他の事業の見直しやさらなる行政改革を推進することで基金を増額するなどの財源確保策を検討していく考えであります。

 

起債の償還につきましては、将来に過度な財政負担とならないよう長期財政の見通しを明らかにした上で、事業実施していくべきだと考えます。

【質問】

市駅周辺再整備では、多額の市負担額が必要な訳ですから、その財源の確保策については、あらゆる視点で検討を行い、多様な方策を講じる必要があります。
例えば、再整備によって作り出される市有財産を、民間からの提案を最大限活用しながら貸し付けることで収益を上げて財源に充てる方法もあると思いますが、このことについて、市の見解をお伺いします。

【答弁】

事業の実現性を高めるために市有財産の有効活用が最も重要な視点であります。
今回お示しの土地利用計画・施設配置計画図では、岡東中央公園を含む公園、広場空間が大きな特徴となっており、公園・広場の市有地の一部を民間事業者に貸付け、民間の創意工夫を活用することで、魅力的な空間の提供や維持管理費の効率化などを見込んでおり、引き続き、具体化に向けた手法などの検討を行なってまいります。

【質問】

事業の財源の中でも、補助金のウエイトは大きいと思いますが、市駅周辺再整備における補助金制度の仕組みはどのようになっているのかお伺いします。

【答弁】

再整備基本計画(素案)では、組合施行による市街地再開発事業を想定し、その財源については、国の要綱に基づいて検討を行なっております。
その主な制度としては、まず、②、③街区における駅前広場や②街区から⑤街区までの区画街路などの公共施設整備に伴う費用に対する公共施設管理者負担金があります。その負担割合は、国と市でそれぞれ1/2の負担であります。また、市街地再開発事業に係る調査設計費や既存建物の除却などに要する土地整備、民間施設を活用したデッキ整備などに伴う補助金があります。その負担割合は、組合、国、地方でそれぞれ補助対象額の1/3を負担するとなっております。

 

【質問】

再整備事業の成立性を高めていくためにも、国や大阪府からの補助金というものは重要であると思いますし、これらによって、市の長期財政見通しの厳しさが大きく変わることになりますが、補助金の見通しは確かなのかお伺いします。

 

【答弁】

補助金の確保につきましては、事業を進めていくうえで、重要である事は認識しており、事業実施にあたっては、国や大阪府に対して補助金の確保に向け努めてまいります。

【質問】

最後に、「3.新庁舎規模の縮小について」お伺いします。
新庁舎基本構想では、新庁舎規模を約25,000㎡~26,000㎡と想定していますが、再整備基本計画で事業費を試算する上では、規模を約25,000㎡とし、1,000㎡減らしています。市民の利便性の向上に繋げていくために、分散している庁舎機能を集約していく訳ですが、規模を約25,000㎡とした場合に、本当に支障なく業務を行えるか、見解をお伺いします。

【答弁】

枚方市新庁舎整備基本構想(素案)では、庁舎の規模を約25,000から26,000㎡としており、引き続き、その精査を行なうとしております。その上で、今回、再整備基本計画(素案)においては、総概算事業費と市負担額を試算するに際し、事業の実現性をより高めるため新庁舎の規模を約25,000㎡としたものであります。
庁舎規模の縮減に対する考え方については、将来の人口減少や公共施設のマネジメントの観点を踏まえて、既存施設の有効活用やペーパーレス化の推進などICTの積極的な活用、国との合同庁舎化による共用部分の有効活用などの検討をさらに進め、市庁舎としての役割と機能を十分に発揮できる施設になるよう精査していく考えであります。

【意見要望】

市は、市駅周辺再整備を実施するには、多額の市負担額が必要と言っている訳ですから、先程も申しましたように、今後、市があらゆる視点で多様な財源確保策を検討していく中で、これまでどおりの市有財産の管理ではなく、民間のノウハウを最大限活用して収益を上げることで、財源を確保しながら魅力的な空間を提供できるようなまちづくりの検討を是非進めて頂きたい。また行政改革で財源確保を検討するという事ですが例えば市立ひらかた病院の経営健全化を早急に行って一般会計からの繰り出し金の抑制を図る等の施策の実施を確実に行って頂きたい。
にぎわいの創出については、原稿の岡東中央公園の延長線上ではなく、これまでの駅前の公園とも差別化をし、にぎわいを創出できるようにしていただきたいと要望します。
また5街区での庁舎整備が財源的に厳しいというのであれば、それよりも少額で済み、また早く進めることができる4街区案についても少し可能性を残して検討してもいいのではないでしょうか。
また、今回、再整備基本計画と新庁舎基本構想の策定スケジュールの見直しをされ、検討時間が確保されていますので9月と今回の全員協議会で各議員から出されたご意見を十分計画に反映して頂きたい。尚、現在の本庁舎は、今年の地震などによる被害をはじめ、老朽化やバリアフリー、分散化など、多くの課題を抱えている状況である訳ですから、新庁舎整備の時期は大変重要ですので、新庁舎整備については、早期実現に向けてスピード感を持って取り組んで頂きますよう、併せて強く要望させて頂きます。

 

 

余談ですが、午後3時からは議長の代理で議事運営をさせていただきました。

 

 

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