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熊取町のBNCT(ホウ素中性子補足療法)関連施設に視察!

今日は京都大学複合原子力科学研究所に視察に行ってまいりました。

視察内容はBNCT(ホウ素中性子補足療法)です。市立ひらかた病院へのこの先端医療の導入の可能性も含めて状況を伺ってきました。

(後ろにあるのは原子炉です)

 

一言で言うと、がん細胞だけを破壊する治療法です。

従来の治療だと周りの細胞も破壊するので、身体的な負担が大きく、何度も通うことになります。(その分経済的な負担も)

しかし、BNCTは周りの細胞を破壊することもなく、1回の手術で術後の入院も不要です。

とても素敵な治療法ではありますが、まだ治験の段階です。

今後実用化されていくと思いますが、最先端の治療についてお話を伺うことができ、大変有意義な視察になりました。

■京都大学複合原子力科学研究所の沿革
昭和38年に京都大学の附属研究所として設立

原子力の研究所として、
東の東海村と西の熊取町という位置づけ。

原子炉は2つ

【1】研究用原子炉(KUR)
核分裂を起こして中性子を取り出す。
高出力。
原子炉でいろいろ研究する。
→BNCTはこちらの方から活用

【2】臨界集合体実験装置(KUCA)
低出力、ゼロ出力。
熱もないし、核分裂もしていない。
原子炉そのものの研究

KUCAはそんなに普通に作れるものでもないので
共同研究、共同利用している、
世界各地から来て、共同研究の実績は年間200件、1日4000人

 

 

■BNCT(ホウ素中性子補足療法)とは。

原子炉加速器で陽子を取り出し、そこから中性子だけを取り出して、その中性子を治療する部分にあてます。

その前に、がん細胞だけに照射できるようにホウ素でがん細胞をマーキングします。

 

 

マーキングされたがん細胞の付近全体に中性子を照射すると、がん細胞内でホウ素と中性子の核反応が起こり、放射線が発生し、がん細胞だけが破壊されます。

 

他の放射線治療は通常の細胞も破壊するので、できる限りピンポイントでがん細胞に照射しなければなりませんが、BNCTだとがん細胞以外には影響がないので全体的に照射しても大丈夫です。

 

 

治療時間も短く体への負担も少ないです。

場合によっては日帰りの治療でいいとのこと。

 


こんな感じで直径10センチくらいの穴ですが、この穴全体ここから中性子が出てきます。この中性子をあててがん細胞を破壊します。


この前でもパチリさせていただきました。
サイズ感の参考にもなるかと思います。

 

 

■これまでの研究の経過

BNCTの治療の実績。

 

治験レベルでは563人の患者を治療した。
世界の中でも突出している件数。

フィンランドの施設でも314やっていたが、もう原子炉が老朽化してストップ
→治療箇所としては脳腫瘍、頭頚部(頭と首)
エネルギーを調整しながら、昔は開頭して実施していたが、今は非開頭でも治療ができるようになった。
皮膚がんも得意

総合南東北病院:南東北BNCT研究センター(復興予算)
(みなみとうほく 福島県郡山市)

大阪医科大学
関西BNCT医療研究センターでも研究を進めている。

この大阪医科大学は平成30年6月開院。
今まさに、医療施設の危機のチェック中で、まだ治療数はゼロ。

まだ標準的な治療としては認定?されていないので、この治療を受けるには、通常のがん治療を実施し、それでも治っておらず、患者本人の同意と主治医の同意が大前提として必要。そのうえで、治療を実施するかどうかしっかりと議論してから実施するかどうか決定する。

 

 

 

 

■その他・終わりに
原子炉の研究所ということで、とてもセキュリティが厳しかったです。その関係もあって写真は少なめです。

原子炉の上に立ち、中まで見せてもらいました。
写真はもちろん取れなかったのですが、とても貴重な経験・・・!

視察を受け入れていただき、多くのご説明をいただき誠にありがとうございます。

原発政策は色々と議論があるところだと思います。

また、地元住民の理解も必要です。使用済み核燃料の処理をどうするかという問題もあります。10年ごとに都度取り決めを交わしているということです。

リスクも踏まえながらもメリットは享受できるようにさらに研究を進めていっていただいたいと思います。

 

 

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枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)

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